(C)2019 MARVEL
目次
はじめに
みなさんこんにちは。ナガと申します。
今回はですね映画『キャプテンマーベル』についてお話していこうと思います。
本記事は作品のネタバレになるような内容を含む感想・解説記事となっております。
作品を未鑑賞の方はお気をつけください。
良かったら最後までお付き合いください。
『キャプテンマーベル』
あらすじ
1995年、ロサンゼルスのビデオショップに空からひとりの女性が落ちてくる。
彼女はクリー帝国の兵士として活躍していたヴァースであり、任務遂行中に惑星C-53(地球)に落下したのだった。
時を同じくして、クリー人の対抗勢力であり、「擬態」の能力を持つスクラル人のタロスたちも地球へとやって来ていた。
彼女は驚異的な力を持っていたが、過去の記憶が曖昧であり、身に覚えのない記憶のフラッシュバックに悩まされていた。
ヴァ―スは地球で活動を続け、ニック・フューリーたちと出会い、戦いを続けていくうちに、自分がかつて地球で過ごした記憶を取り戻していく。
彼女に秘められた力の正体とは?
そして彼女は一体何者なのか?
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キャスト・スタッフ
- 監督:アンナ・ボーデン&ライアン・フレック
- 脚本:アンナ・ボーデン&ライアン・フレック
MCUはこれまで多くの作品を世に送り出してきたわけですが、どうやら女性監督が起用された前例はないようです。
これに関しては、DCEUが女性ヒーロー単独作である『ワンダーウーマン』にて女性監督パティ・ジェンキンスを起用したことも1つの要因なんでしょうね。
ただアンナ・ボーデン&ライアン・フレックは、2006年公開の映画『ハーフネルソン』で監督・脚本を担当した実力者です。
今回の起用はかなり大胆な抜擢だとは思いますが。見事にその期待に応えたと言えるのではないでしょうか。
- ブリー・ラーソン:キャプテン・マーベル(ヴァ―ス/キャロル)
- サミュエル・L・ジャクソン:ニック・フューリー
- ベン・メンデルソーン:タロス
- ジャイモン・フンスー:コラス
- リー・ペイス:ロナン
- ジェンマ・チャン:ミン・エルヴァ
- アネット・ベニング:ウェンディ・ローソン
- クラーク・グレッグ:フィル・コールソン
- ジュード・ロウ:スターフォースの司令官
まず本作の主人公となるキャプテン・マーベル(ヴァ―ス/キャロル)を演じているのが、ブリー・ラーソンですね。
彼女は2015年公開の映画『ルーム』で、その年のアカデミー賞主演女優賞を受賞し、大きな注目を集めました。
また、これも大きな注目を集めた出来事なのですが、彼女はアカデミー賞主演女優賞受賞者として、翌年の助演男優賞のプレゼンターとして登壇しました。
その際に過去にセクシャル・ハラスメントで訴えられた経験がある受賞者のケイシー・アフレック(『マンチェスターバイザシー』)に対して拍手を贈りませんでした。(恒例のハグも拒否)
彼女は性被害に苦しむ女性の権利を主張するべく戦いを続けている人物であるだけに、この毅然とした態度が称賛されました。
そういう背景を考えても、このMCU初の女性ヒーローであるキャプテンマーベルを彼女が演じることには大きな意義があるように感じられました。
サミュエル・L・ジャクソンのニック・フューリーはもうMCUを見てきた人にはお馴染ですし、クラーク・グレッグのフィル・コールソンは少し懐かしさもあります。
あとは、ベン・メンデルソーンのタロス役での起用は見事な「裏返し」でしたね。
というのも彼はここ最近のブロックバスタームービーで、とりわけ『ローグワン』や『レディプレイヤー1』にてヴィランを演じていたんですよ。
そのため彼が演じているキャラクターは、無意識に「ヴィラン」なんじゃないかと勘ぐってしまいます。
ちなみに日本語吹き替え版では、森川さんがジュード・ロウ演じるスターフォースの司令官の声を担当したことが伏線になっていましたね(笑)
あとはウェンディ・ローソンをアネット・ベニングが演じていたんですね。
こちらも数々の賞を勝ち取り、高く評価されてきた名女優の1人です。
より詳しい作品情報を知りたい方は映画公式サイトへどうぞ!!
『キャプテンマーベル』感想・解説
MCUが贈る新しいヒーロービギンズの形
MCU、DCEU、その他のヒーロー映画がこれまで幾度となくヒーロービギンズムービーを作り上げてきたわけですが、『キャプテンマーベル』はその中でも異色な作品と言えるでしょう。
- 『キャプテンアメリカ:ファーストアベンジャー』
- 『マイティソー』
- 『アイアンマン』
- 『インクレディブルハルク』
- 『アントマン』
- 『ドクターストレンジ』
- 『ブラックパンサー』
ただこれらの映画では『マイティソー』という種族違いを除くと、基本的に「人間→ヒーロー」というベクトルで物語が展開するんですよ。
人間が何かの力に目覚めたり、何かの技術を手にしたりして、特別な存在へと変わっていく。これがMCUがこれまでに描いてきたビギンズの定型です。
しかし、『キャプテンマーベル』は明確にこれまでのビギンズとは違う構成とベクトルで物語を展開しようとしました。
というのも本作においてヴァ―ス(キャロル)は物語の開始時点で既に超人的な力を持っているんです。
それでいてヒーローとして(後に自分がヴィラン側に立っていたことを知らされるが)既に戦いに身を投じています。
つまり『キャプテンマーベル』のビギンズとしてのベクトルは「ヒーロー→人間」に設定されているんですよ。
人間がヒーローとしての力と覚悟に目覚め、確固たる存在になるまでを描くのではなく、ヒーローが人間としての自己に目覚め、そして覚醒するというプロセスを志向しています。
そしてこの構造が、今作の主題でもある「人間の力」という部分に関係してくるわけですが、作中でクリー人によって人間は「危険度0」と判定されていましたよね。
これまでのヒーロービギンズは無力な1人の人間に「+1」を与えてきたんですが、『キャプテンマーベル』は既にその「1」を持っているヴァ―ス(キャロル)に人間という要素たる「+0」を与えています。
でも、そうではなくて、どんなに打ちひしがれ、挫折し、苦しい思いをしても不屈の闘志で立ち上がり続けるところに数値には現れない人間の真の強さが隠されています。
そんな人間としての特性を持つことが、キャプテンマーベルという伝説のヒーロー誕生につながっているのが、何とも胸熱な展開ではないですか!?
既に表面的にはヒーローとして完成されているキャラクターの内面を徐々にビルドアップしていくという、何とも地味で斬新なヒーロービギンズではありましたが。見応えがあったように思います。
この映画はアメリカの反省?
ここを深堀りし始めると非常に厄介なんですが、今作ってある種アメリカの反省を描くような物語だったと思うんです。
近年の歴史を考えてもアメリカは幾度となく戦争を起こし、その結果として自らがテロリズムや難民を生み出し、自らの首を絞める結果となって来ました。
アメリカは自分たちの正統性や正義を主張しつつも、やはり隠し切れないほどに過ちを犯してきたのです。
しかし、国家はプロパガンダを展開し、自分たちはアメリカなのであり、絶対的に正義なのであると説き、ある種の「洗脳」をしてきました。
9.11同時多発テロの報復として展開したイラク戦争だってそうです。自分たちに正義があると主張し、始めた戦争でしたが、そこに正義などありはしません。
近年もシリアの空爆の一件で、国際社会からその行動に対して疑問を呈される形となりました。
『キャプテンマーベル』の舞台である1990年代って、まだアメリカ人が自分たちの「正義」を信じられていた時代だと思います。
ただ、そんな時代を舞台にした作品でありながら、『キャプテンマーベル』は極めて現代的な主題に切り込んでいます。
2001年の同時多発テロをきっかけに崩れ去ったアメリカの「正義」。
自分たちに「正義」があるのだと言い聞かせ続けてきた「洗脳」が解けた瞬間でもありました。
『キャプテンマーベル』の中でヴァースはクリー人たちによって洗脳され、記憶を改竄されており、元々は自分の敵であったクリー人を味方と認識し、そこに「正義」があるのだと考えていました。
しかしそれは欺瞞でしかありませんでした。
スクラル人たちを追い詰め、彼らを苦しめ、殺害していたのはクリー人たちの側であり、スクラル人たちはそれに抵抗していただけでした。
そうして欺瞞を振り払ったヴァースはキャロルという地球人としての自分の名前を名乗り、そして自らのスーツをアメリカ空軍カラーに変更します。
もちろんアメリカ空軍はキャロルを象徴するものでもあるので、スーツの変更は彼女が「ありのままの自分」として戦うことの意思表示でもあると思います。
ただこの映画のコンテクストを鑑みると、どうしてもアメリカが自分たちのこれまでの過ちに言及し、それを認めながらも、それでも尚自分たちに「正義あり」と主張しているようにすら見えます(笑)
というよりは近年の難民排斥に傾倒するトランプ政権に対して、この難民に手を差し伸べ、戦闘を終わらせようとする姿勢こそが「アメリカ」なのだということを誇示しているのかもしれませんが・・・。
MCU初の女性ヒーロームービーとして
今作『キャプテンマーベル』は、MCUの中では初の女性ヒーローが主人公の映画となっております。
その描き方が非常にユニークだと思ったのは、キャロルを男性が主要とされている世界で何気なく活躍させているところなんですよ。
例えば『トップガン』を想起させるアメリカ空軍もそうですし、その他にも『ライトスタッフ』の宇宙開発業界もそうですし、終盤に描かれた「西部劇」もそうですよね。
そういったこれまで当たり前のように女性が排除されてきた場で、当たり前のようにキャロル(キャプテンマーベル)が活躍しているという描かれ方が1歩先のフェミニズムとして洗練されている印象を受けました。
特に、「(女性のお前には)無理だ。」と幼少の頃から言われ続けた彼女が、地球に大量の弾道ミサイルが襲来した際に、「無理だ。」と言われながらも、向かって行き、はじき返すシーンは熱かったです。
これまでの女性が虐げられてきた歴史をしょって立ち、その逆境を跳ね返すアイコンとしてまさに最強のヒーローであり、女性だと思いました。
アメリカのヒーロー映画の歴史を見てみても、女性ヒーロー映画の歴史は散々なものでした。
1984年に『スーパーガール』、2004年に『キャットウーマン』が映画化されたがどちらも作品評価的にも、興行的にも大失敗しています。
まず、戦争が男性を象徴するものとされてきたように、ヒーローもまた肉体を駆使して敵と戦うというソルジャー的なマッチョさを有した特性が、女性に馴染みとは考えにくかったんですよ。
realsoundの映画評にて小杉俊介氏が以下のような指摘をされていた。
肉体的に戦うという行為がもともとマッチョな行為であるゆえに、特に女性ヒーローの場合には「何のために戦うか」という問いと向かい合わざるを得ない。正直言って女性ヒーローものに対する需要はこれまで相当程度まで性的な需要だった。性的な需要からまず女性ヒーローの造形が形作られた後に、じゃあこの女性ヒーローはどうして戦うのか?という動機を後から型に流し込もうとしてうまくいかなかった、というのがこれまでの歴史だった。
それが『キャプテンマーベル』の劇中で男性がしきりに口にしていたキャロルに対する「おまえには無理だ。」というリフレインに表れているとも言えますね。
しかし、2017年に公開された『ワンダーウーマン』でその潮目が変わったことは言うまでもありません。
『ワンダーウーマン』が素晴らしかったのは、主人公のダイアナに圧倒的な力を与えるとともに、ヴィランたるアレスを倒す、恐ろしいほどまでに愚直な正義という動機を掲げたことです。
彼女は、人間の愚かさに気がつきながらも、性善説的にそれを受け入れ、最終的には人間の正義ためにアレスを打倒するのです。
そこに、第1次世界大戦という単純な勧善懲悪が成立しうる舞台設定を用意したことで説得力が生まれ、映画として高い評価を獲得するに至りました。
そして、今作『キャプテンマーベル』もまた主人公のキャロルの動機の描き方が巧かったように思います。
そもそも今作の冒頭時点で彼女にはクリー人のために戦うという明確な動機が備わっています。
しかし、それが洗脳により後天的に植え付けられたものであると分かり、彼女は自分のアイデンティティに悩みながらも、「キャロル」という1人の女性として戦い続けてきた最初の「動機」に立ち返るんですよ。
『ワンダーウーマン』って確かに女性ヒーロー映画として成功してはいたんですが、そもそもダイアナが神的な存在であり、最初から圧倒的な力を持っていて、それが動機に繋がっているという構造でした。
それに対して、『キャプテンマーベル』は、圧倒的な力を持っていることが「動機」に繋がるのではなく、1人の女性として彼女が戦い続けてきたことがそのまま「動機」に繋がってるんですよ。
「肉体的に戦うという行為がもともとマッチョな行為が女性にそぐわない」というイメージ。本作はそんなイメージに真っ向勝負を挑み、そこに説得力をもたらしています。
加えて、『ワンダーウーマン』が単純な勧善懲悪という「動機」を第1次世界大戦という舞台で実現したのに対して、『キャプテンマーベル』は真逆のアプローチをかけています。
90年代の雰囲気を作品にふんだんにあしらいながら、主題や正義の在り方は極めて現代的なものを採用し、そこにきちんと女性ヒーローとしての「動機」を落とし込んでいるのです。
この複雑な正義を描くことを志向した点が単純な正義を打ち出した『ワンダーウーマン』とのMCUとしての差別化でもあったのでしょう。
また、『キャプテンマーベル』はこれまでMCUに明確な女性ヒーロー映画が登場しなかったという事実とも向き合っています。
アベンジャーズ誕生前のヒーローオリジンが女性だったないし、女性ヒーローはこれまで単独作品としては描かれなかったけれども、圧倒的な力を持って、宇宙のどこかで戦い続けていたという神話を打ち立てたんですね。
今作のキャプテンマーベルのヒーローとしての戦いぶりが、MCUの他のどんなヒーローをも超越するような描写で描かれている点も重要です。
そしてその最強の女性ヒーローが、『アベンジャーズ:インフィニティウォー』で絶望の淵に追いやられたアベンジャーズの下に「切り札」として登場する。
MCUがこれまで女性ヒーロー単独作を描かなかったのは、この時のためだった。
そう思わせてくれる作品でしたし、そう思わせてくれることが本作が成功している証明にもなっていると思います。
映画オマージュ・小ネタ
今作、『キャプテンマーベル』には往年の名作映画へのオマージュが見られます。
その中のいくつかをご紹介できればと思います。
『パルプフィクション』
Captain Marvel’ Easter Eggs And References You May Have Missedより引用
懐かしのクエンティン・タランティーノ監督の名作のワンシーンがオマージュとして使われていましたね。
このシーン以外でも、ニック・フューリーが車の中で部下と2人で待機しているシーンも心なしか『パルプフィクション』に似ているように感じました。
加えて、『キャプテンマーベル』の時系列をかなりごちゃまぜにした構成も似ていると言えば、似ている部分はあるように思いました。
『ライトスタッフ』
地球に落ちてきたキャプテンマーベル(ヴァ―ス/キャロル)が辿り着いたレンタルビデオショップ。
そこで彼女が手に取ったVHSが『ライトスタッフ』でしたね。
『インターステラー』や『ファーストマン』などの作品にも大きな影響を与えたとされる宇宙開発映画の名作ですよね。
ちなみに本作に登場した「パンチョのバー」もこの『ライトスタッフ』に関係しています。
パンチョという女性は1900年代初頭の女性パイロットで、当時トップクラスの実力者だったと言われています。
『トップガン』
劇中で、ニック・フューリーが「マー・ベル」という名前について、「マーベルだろ、マーヴェリックっぽい」と発言していましたが、これが『トップガン』の主人公の名前を指しています。
また、今作にはグースという猫のキャラクターが登場すると思うんですが、これも『トップガン』に登場するキャラクターから引用されています。
こういった細かい要素に限らずとも、90年代の空軍の描写そのものが『トップガン』を想起させるものであることは言うまでもないでしょう。
『パリ、テキサス』
これは当ブログ管理人が勝手に似ていると思ったのでご紹介します。
1984年に公開され、その後のアメリカ映画にも大きな影響を与えたと言われているヴィム・ヴェンダースの『パリ、テキサス』。
『キャプテンマーベル』でも荒野をニック・フューリーとヴァースが2人旅するシーンがあったり、辿り着いた家で、写真を見せられながら過去を思い出すという場面があります。
明確にオマージュとして挙げられるような引用ではないと思いますが、間違いなく影響を受けた作品だと思います。
他のMUCとの関連
さて、いよいよMCUの集大成へのカウントダウンが始まったわけですが、『キャプテンマーベル』はまさに「アベンジャーズオリジンたる物語」ということで、他の作品との関連も多々見られます。
ここからはそんな他のMCU作品との繋がりをチェックしていきましょう。
ロナン・ジ・アキューザー
ザンダー星人たちと平和条約を結んだクリー帝国を離れ、サノスと結託してザンダー星人を滅ぼそうとした『ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー』のヴィランですね。
インフィニティ・ストーンの一つのパワー・ストーンを手に入れると、サノスを裏切り、ザンダーを滅ぼそうとしますが、スターロードたちによって打倒され、野望は潰えました。
『キャプテンマーベル』の時点では、まだクリー人のボスとして君臨していたようですね。
ニック・フューリーが片目を失った理由
ニック・フューリーは『キャプテンアメリカ ウィンターソルジャー』の中で自分が眼帯をしている理由について明かしていました。
フューリーは「信頼していた誰か」の裏切りにあい片目を失ったと語っていました。
まあ正確に言うと猫ではなく、フラーケンという生物のようですが。
今作で彼が眼帯である理由が明かされるだろうとファンも楽しみにしていたことと思いますが、予想の斜め上を行く理由でしたね。
ペガサス計画
P.E.G.A.S.U.S.計画はMCUの序盤でしばしば聞いたことがある言葉かと思います。
そんなペガサス計画の端緒が既に『キャプテンマーベル』の中で描かれています。
この計画は本作にも登場した4次元キューブ (テッセラクト)にも関連した計画なので、非常に重要ですね。
ちなみに『アベンジャーズ』にてこの計画はロキによって崩壊させられています。
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ポストクレジットシーンと四次元キューブ (テッセラクト)の行方
さて、『キャプテンマーベル』のポストクレジットシーンにて、グースが飲み込んでいた四次元キューブ (テッセラクト)を吐き出すシーンがありましたね。
また今作の中で、四次元キューブ (テッセラクト)がキャプテンマーベルの力の源であることも明かされています。
こういう事情もあり、『アベンジャーズ:エンドゲーム』において四次元キューブ (テッセラクト)がキーアイテムになることは、ほとんど間違いないと言えるでしょう。
ということで今回はその行方を『アベンジャーズ:インフィニティウォー』に至るまで纏めてみました。
『キャプテンアメリカ:ファーストアベンジャー』
今作の冒頭、時系列的には1942年(第2次世界大戦中)に、ナチスの将校であるヨハン・シュミットの部隊がノルウェーのトンスベルグを侵攻した際に、四次元キューブ (テッセラクト)を獲得します。
そして、本作のラストでトニーの父であるハワード・スタークによってテッセラクトは回収されました。
『キャプテンマーベル』
グースの中に収納されていた四次元キューブ (テッセラクト)はポストクレジットシーンで吐き出される。
そしてその後、S.H.I.E.L.D.の研究施設に保管されることとなり、ペガサス計画へと繋がっていきます。
『マイティ・ソー』
S.H.I.E.L.D.の研究施設に天文物理学者のセルヴィグ博士が招かれます。
そこでニック・フューリーは。彼に四次元キューブ (テッセラクト)の研究調査を依頼します。
ただ博士は既にロキによって操られており、これが『アベンジャーズ』への伏線となっていました。
『アベンジャーズ』
『マイティソー』のポストクレジットシーン以降エリック・セルヴィグ博士がペガサス計画としてテッセラクトの研究を進めていました。
しかし、その実験の際に四次元キューブ (テッセラクト)が暴走を始めてしまいます。
すると、ロキが現れ、テッセラクトの力でワームホールを開くようになりました。
本作のラストでは結果的に、ソーがロキとキューブと共にアスガルドに帰るということになりました。
『マイティソー:バトルロイヤル』
今作では、『アベンジャーズ』で持ち帰られた四次元キューブ (テッセラクト)がアスガルドに保管されていたことが明らかになります。
また終盤に、ソーやロキたちがアスガルドを去る際には、テッセラクトを持ち出しています。
『アベンジャーズ:インフィニティウォー』
今作の冒頭で、ソーたちが乗っていた宇宙船がサノスの襲撃を受け、壊滅してしまいます。
その際にロキは持っていた四次元キューブ (テッセラクト)をサノスに奪われてしまいました。
こういう事情で現在テッセラクトは、サノスの手中に収まっているということになりますね。
おわりに
いかがだったでしょうか?
今回は映画『キャプテンマーベル』についてお話してきました。
いよいよMCUの最終章である『アベンジャーズ:エンドゲーム』へと突入していくということで、もう緊張感が高まってきているわけですが、そんな中でアベンジャーズのオリジンを描くという試みは素晴らしかったです。
また、キャプテンマーベルがとんでもないチート性能だったので、これサノス絶対勝てないじゃん・・・と思ってしまったのは私だけでしょうか?(笑)
何はともあれ、4月末の次回作を待ちましょう!!
これに関しては、ぜひぜひ皆さん自身の目で確かめて欲しいです。
今回も読んでくださった方ありがとうございました。
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