みなさんこんにちは。ナガと申します。
今回はですね映画『ジョンウィック3 パラベラム』についてお話していこうと思います。
「パラベラム」という言葉は劇中でも登場しますが、「戦いに備えよ」という意味なんですね。
何となくこのタイトルで、本作が完結編ではなく、続編ありきというのが透けて見えるような気はしますけどね・・・(笑)
キアヌ・リーヴスのキレッキレのガンフーで人気を博しているアクション映画シリーズの最新作が遂に日本でも公開となりました。
これまでの2作品はキアヌの無茶苦茶なアクションとハードで重めな物語が上手くマッチしていて、非常にバランスの良い仕上がりでした。
特に前作の『ジョンウィック2』はバトルロワイアル感と言いますか、お祭り映画館がありながらも、ストーリーはかなりタイトな仕上がりだったので、巧くまとまっていました。
ただ、今回の『ジョンウィック3 パラベラム』は過去作とは少し毛色の違う作品になったように思います。
そんな少し雰囲気を新たにしたシリーズ最新作について早速語っていきたいと思います。
本記事は作品のネタバレになるような内容を含む感想・解説記事となっております。
作品を未鑑賞の方はお気をつけください。
良かったら最後までお付き合いください。
目次
『ジョンウィック3 パラベラム』
あらすじ
物語は前作の直後から始まる。
「コンチネンタルホテル」の掟である「ホテル内で仕事(殺し)をしてはいけない」という聖域条項を犯してしまったジョン・ウィック。
彼はウィンストンに破門まで1時間の猶予を与えられ、その間に何とか逃げようと試みていた。
しかし、その間に既に追手は動き出しており、次々にジョンに襲い掛かって来るのだった。
追手に手負いにされながらも、何とか逃亡し、彼はロシア系の組織のボスに会い、自身のネックレスと引き換えに、カサブランカへと移送してもらった。
カサブランカのコンチネンタルでジョンは、かつて友人であり、そして聖印の近いを交わした関係でもあるソフィアという女性に再会する。
ジョンは、彼女に協力してもらうことで何とかして組織に「主席連合」と呼ばれる支配階層の幹部と話す機会を得ようとしていた。
彼は、ソフィアと共に幹部の情報を知っている殺し屋バラーダの下へと向かうが、その際にバラーダのとある提案が彼女を激高させ、銃撃戦がスタート。
ジョンとソフィアは、何とかして敵を撃退し、その後ジョンはバラーダのヒントを頼りに砂漠へと向かう。
果たして彼は、生き残ることはできるのか・・・?
スタッフ・キャスト
- 監督:チャド・スタエルスキ
- 原案:デレク・コルスタッド
- 脚本:デレク・コルスタッド シェイ・ハッテン 他
- 撮影:ダン・ローストセン
- 編集:エバン・シフ
- 音楽:タイラー・ベイツ ジョエル・J・リチャード
『マトリックス』シリーズや『X-MEN』シリーズなどでスタントやアクションコーディネートを担当してきたチャド・スタエルスキがシリーズ3作目となる本作にて引き続き監督を務めました。
脚本の方もこれまでの3作と同様にデレク・コルスタッドを中心に書かれたようですね。
アクションに全振りという感じで、物語性はシリーズの中最も薄い1作ではありましたが、それもまた一興ですね。
撮影や編集にも前作と同じスタッフが続投し、「ジョンウィックらしさ」を支えています。
とりわけ前作で終盤の美しい鏡の間での銃撃戦を演出するなどの功績を残したダン・ローストセンの撮影は今回も良い仕事をしてくれています。
- ジョン・ウィック:キアヌ・リーブス
- ソフィア:ハル・ベリー
- ウィンストン:イアン・マクシェーン
- バワリー・キング:ローレンス・フィッシュバーン
- ゼロ:マーク・ダカスコス
- ディレクター:アンジェリカ・ヒューストン
- シャロン:ランス・レディック
- 裁定人:エイジア・ケイト・ディロン
お馴染みのキャストたちに加えて、今作からの新キャラクターのキャスト陣も豪華ですね。
ジョンウィックと聖約を結んでおり、作中で共闘することになるカサブランカ・コンチネンタルの支配人のソフィア役をハル・ベリーが演じています。
彼女は『X-MEN』シリーズや『007 ダイ・アナザー・デイ』、『キングスマン ゴールデンサークル』など様々なアクション映画に出演してきたことで知られています。
またカンフーの経験があり、『ブラックダイヤモンド』などのアクション映画で活躍したマーク・ダカスコスが、ジョンウィックに立ちはだかる視覚として出演しています。
また、ドラマの世界では知られているエイジア・ケイト・ディロンはノンバイナリージェンダー(第3の性)として知られている俳優でもあります。
より詳しい情報を知りたいという方は、映画公式サイトへどうぞ!
『ジョンウィック3 パラベラム』感想・解説(ネタバレあり)
消耗戦のロマン
まず、今回の『ジョンウィック3 パラベラム』は前作の直後からスタートします。
そのため、物語開始時点で既にジョンがある程度手負いの状態なんですよ。
このシリーズは主人公ジョンの物語を通しで1本の作品と考えていて、映画はそれをチャプター単位で切って公開しているというスタンスなんだそうです。
よって、前作の『ジョンウィック2』から物語がそのまま継続する上に、ジョンの手負いの具合も前作のラストから引き継ぎなんですね。
今作は開始早々に、刺客が迫ってくるわけですが、彼の動きは過去作と比べてもあからさまに鈍重で、サクッと敵を倒していく爽快感はそれほどありません。
苦戦して、徐々に傷を増やしていきながらも、何とか懸命に立ち向かい、消耗戦を続ける姿がひたすらに描かれるんですが、ここがまた痺れます。
というのも、この手のアクション映画って基本主人公が死ぬことはまずないだろうと思われるので、基本的には、主人公が敵を痛快に倒していく姿に快感を求めますよね。
しかし、本作におけるジョンにはアクションにおいて圧倒的な強さはもはや残っておらず、手負いの状態でさらに攻撃を受けながらも、何とか敵を倒していくというテイストです。
そのため、まず負けるはずはないんだろうけど、それでもジョンがここで倒されてしまってもおかしくないぞと見ている人には十分感じさせてくれるので、すごく映像にライブ感がありますね。
また、何と言っても「消耗戦」ってロマンがあるなと思います。
『三国志』であれば、やはり関羽の最期である麦城の戦いなんかは印象的な消耗戦ですね。
三国志史上最強の武将の1人である彼が、ボロボロの小さな城に追い詰められ、手負いの状態で心身ともに疲れ果てながらも、徹底的に戦うことを止めないその姿に私たちは「萌え」るんです!
『NARUTO』の中忍試験編のロックリーVS我愛羅とかって読んでいてテンション上がりませんでしたか?
ロックリーが自分のリミットをどんどんと外していき、身体をボロボロにしながらも、必死に我愛羅に立ち向かっていくシーンには、心が燃え上がりました。
今回の『ジョンウィック3 パラベラム』にはそういう類の「熱さ」があります。
ジョンが銃で撃たれ、ナイフで切りつけられ、背中に焼き印を押され、左手の薬指を切り落とし、満身創痍になりながらも戦わざるを得ないというシチュエーションが見ている私たちの心を掻き立ててくれます。
こういうこれまでの作品とは一味違ったアクションの楽しみ方ができるのは素晴らしいことですよね。
コメディメイドなアクションシーン
『ジョンウィック』シリーズは「ガンフー」とも呼ばれるキアヌ・リーブスのキレッキレのアクションが売りです。
特に第1作は、かなりアクションシーンもタイトな作りで、この手の映画が苦手な当ブログ管理人も純粋にクールだと感じました。
やはり監督のチャド・スタエルスキがスタントダブル出身で、これまで様々な作品でアクションシーンを自ら演じたり、作品のアクションをコーディネートしてきたことがやはり大きいんでしょうね。
今作もバトルシーンの細かな作り込みは非常に際立っていました。
前作のラストでもジョンが、決戦に挑むにあたり「7発入りの拳銃」を持って行くというある種の制約染みたものが用意されていましたが、今作でも銃弾の数や銃の種類が戦況に影響を及ぼすように作りこんであります。
冒頭でも、彼が追手に追われて逃げ込んだ武器商店で、手持ちの銃を回転式のリボルバーに持ち替えて、戦闘に臨むシーンがありましたね。
終盤の「主席連合」の精鋭部隊との戦いでは、最初アサルトライフルを携えて立ち向かうのですが、敵の防弾装備が想像以上に高性能だったために銃を変更します。
ここで彼が持ち替えたのが、ショットガンでして、装填数が少ないかわりに1発の威力が増します。
この銃の性能や特徴の違いによって、当然の如くジョンの戦い方は変化していくわけで、ショットガンに持ち替えてからはこまめに弾を込めるシーンが目立ちますが、ヘッドショットが有効になっています。
アクション映画においてこのように銃の性能や特徴を意識して、それをバトルの状況に反映させていく作品って意外と少ないので、こういうこだわりが感じられるのは、やはり『ジョンウィック3 パラベラム』においても健在の美点だったと思います。
冒頭の武器商店での戦いでも締めくくりにジョンが辛うじて生きていた敵の殺し屋に対してアックスをぶん投げるという妙技を披露していました。
あとはその後の馬小屋でのチェイスバトルなんて完全にギャグでしたよね(笑)
ジョンが馬をぶっ叩いて、後ろ足で敵を蹴らせるなんて言うトンデモな戦い方で敵を撃退していきました。
個人的に大爆笑したのは、中盤にソフィアと共にバラーダという殺し屋の首領に会いに行ったシーンですね。
この時にバラーダは、彼女に犬を1匹くれと要求するのですが、結局断られてしまいます。
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するとバラーダは、激高して彼女の犬を撃ち殺してしまうんですよ!
まさしくその通りで、彼女はシリーズ1作目のジョンのように犬を殺害されたことに激しく憤り、そしてバラーダと彼の部下たちを皆殺しにしてしまいます。
今回の『ジョンウィック3 パラベラム』はアクションシーンのタイトさやスマートさはこれまでの2作品に劣りつつも、やりたい放題やっているようなエンタメ性はプラスされていました。
特に1作目のあのテイストのアクションシーンが好きだったという人には、少し合わない部分もあるかもしれませんが、思わず吹き出してしまいそうになるアクションシーンというのも悪くはなかった気がします。
色のコントラストを用いた美しい映像
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やはり今作において美しいのは、冒頭の戦闘・逃亡シークエンスにおける青と赤と色の対比ではないかと思います。
冒頭の一連のシーンは雨の夜の設定なのですが、映像を徹底的に青く仕上げているんですよね。
冷たい印象を与える青色の夜の闇がジョンを包み込むことで、彼が「世界」から孤立し、追い詰められている様子が鮮明になります。
また、本作は多くの場面で「青色」の光を使用していて、これにより、青色が暗殺者たちや「主席連合」の人間からジョンに注がれる視線のように機能し、映像に緊迫感をもたらしているようにも思えます。
一方で、赤色は時折ジョンを照らす光の色として用いられていたり、彼の血の色として主に映像の中に登場します。
そのため、青い闇の中で、非常に彼の血の色が際立ち、視覚的にジョンが追い詰められている様子が克明に伝わってくるんですね。
こういう映像の何気ない色使いって、無意識のうちに観客に登場人物の状況をすり込んでい行く上でも非常に重要です。
ラストシーンでキングに「怒り狂っているのか?ジョン?」と尋ねられ、顔をあげたジョンは赤い光に照らされ、さらには顔が血まみれです。
「主席連合」を象徴するかのように用いられた青色に対して、ジョンやキングの怒りの感情や痛み(血)を赤色で描写し、コントラストを強調することで、見事に心情描写を視覚的に行っているんでしょうね。
そういう意味でも『ジョンウィック3 パラベラム』は、「青」という色を巧く使いこなし、赤を際立たせることで登場人物の置かれている状況や心情を巧く表現したと思います。
支配への誘惑とサタン
今回の『ジョンウィック3 パラベラム』は神話や聖書の要素が物語に反映されているように感じられます。
少し小ネタ的なところから挙げてみますと、バラーダが「主席連合」の者に会いたいのであれば、オリオンの犬の星を辿れとジョンに指示を出していました。
オリオン座の星々に従属するのは、おおいぬ座とこいぬ座であるとされています。
とりわけおおいぬ座には全天の中で最も明るい星であるとも言われるシリウスが含まれているので、今回バラーダが指示していた辿るべき星とは、おそらくおおいぬ座のシリウスのことでしょう。
さて、ここから少しギリシア神話のお話になるのですが、おおいぬ座のモデルは一般的に狩りの名手アクタイオンの連れていた猟犬であるといわれています。
そうなんですよ。そのためここでも実は「犬」をモチーフはきちんと意味を持って機能してきます。
というのもこの狩りの名手アクタイオンの猟犬を辿れという設定は、要は「ジョンが主席連合の猟犬になる道」を指し示しているからこそのものです。
これまでずっと「犬の持ち主側」にいたジョンが、オリオンに従属する「犬」となり、「主席連合」に従属するかどうかを問われているのです。
しかし、後のシーンでそれが誤りであったということが明かされますよね。
コンチネンタルホテルに戻ったジョンは自分の犬と再会し、そしてウィンストンから「お前は狩人だ。」という言葉を告げられていました。
これはまさに彼が猟犬ではなく、「アクタイオンの狩人」その人であったということを仄めかす発言であり、オリオンの星を辿るという設定とリンクした発言でもあります。
また、今回の『ジョンウィック3 パラベラム』で最も印象的だったセリフは「I have served. I will be of service.」でしょう。
これはジョンを初めとするキャラクターたちが「主席連合」の人間に対して放っていた言葉です。
単純に相手への従属とロイヤリティを仄めかす言葉ではあるのですが、間違いなく今回の作品の肝になっています。
まず、今作においてジョンが「主席連合」の人間と会うために、砂漠に向かうシーンがありましたよね。
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おそらくこのシーンの元ネタになっているのは、マタイ、マルコ、ルカの福音書などで扱われているイエスが荒野でサタンの誘惑を受けたというエピソードかと思われます。
例えば、第2の誘惑については以下のように記述されています。
それから、悪魔はイエスを高い所へ連れて行き、またたくまに世界のすべての国々を見せて言った、「これらの国々の権威と栄華とをみんな、あなたにあげましょう。それらはわたしに任せられていて、だれでも好きな人にあげてよいのですから。それで、もしあなたがわたしの前にひざまずくなら、これを全部あなたのものにしてあげましょう」。イエスは答えて言われた、「『主なるあなたの神を拝し、ただ神にのみ仕えよ』と書いてある」
(『ルカによる福音書』より引用)
つまり、サタンに仕えるのであれば、この世界はあなたのものになるのですという誘惑をイエスに持ち掛けたというわけです。
これが本作『ジョンウィック3 パラベラム』の、砂漠で「主席連合」の人間がジョンにウィンストンを殺害して、忠誠と従属を示せという要求に実はすごく似ているのです。
ジョンにとって「主席連合」に忠誠を誓って、自らの命を救うという行為はある種「悪魔に魂を売る」行為なのです。
そして、彼は砂漠で自分の生きる意味とも言える妻との思い出のシンボルである、指輪を自身の薬指と共に差し出し、忠誠を誓います。
つまりジョンは「サタン」に魂を売ってしまったのです。
しかし、当然それで終わるということはなく、その後のコンチネンタルホテルでのウィンストンとの再会のシーンに繋がっていきます。
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ウィンストンはジョンに対して、「主席連合」に対して自分の魂を売って、自分を撃ち殺すのか?と問いかけますよね。
そして彼の問いかけの中心は「お前は何者として死にたいのだ?」というところにありました。
「主席連合の猟犬」としてなのか、はたまた「ババヤガ」としてなのか、それとも「妻に愛された1人の男」としてなのか。
「主席連合」に忠誠を誓ったところで、運命からは逃れられず、結局は死ぬ運命を変えることはできないとウィンストンは告げました。
ジョンは、その言葉に強い葛藤を覚え、指輪を失った薬指を見つめ、やって来た「主席連合」の人間に対して「ウィンストンを殺さない。」と告げました。
彼はギリギリのところで「悪魔に魂を売る」ことを踏みとどまれたというわけです。
そして従属と忠誠を拒否したウィンストンとジョンは「主席連合」との戦いを迫られることとなります。
本作の結末が示す「パラベラム」
こうして『ジョンウィック3 パラベラム』の物語は収束へと向かって行きます。
「孤立か隷属か?」という問いを投げかけ続けてきた物語の結末に待ち受けていたのは、ウィンストンが「主席連合」に忠誠を誓い、ジョンを撃ち殺そうとするという衝撃の展開でした。
しかし、当然これも本心ではなく、ジョンをその場から逃がし、キングに回収させて「反撃の狼煙」を上げるための準備をしようとしていたのだということが分かってきます。
シャロンが「Well Played.」つまり「巧く演じましたな。」とウィンストンに告げていたことからも分かるように、彼は従属するふりをしているに過ぎません。
そして、ジョンはキングの下へと連れて行かれ、そして「お前は主席連合に対して憤りを感じているか?」と問われ、物語は幕切れます。
今作が、シリーズの完結作になるのではという見方が当初は強かったのですが、実はその後に待ち受けているジョン&キング&ウィンストンVS主席連合という最終決戦への「パラベラム」でしかなかったというわけです。
これは支配を甘んじて受け入れ、自分を殺して生きる者たちと、隷属を拒みたった1人の自分としての死に場所を見出そうとする者たちの戦いです。
そう考えると、今作のラストのジョンウィックの「死」ってある種イエスキリストの磔死的に描かれているようにも感じられますね。
もちろんサタンの誘惑を拒んだという設定も重なるのですが、元々「ババヤガ」の異名で神的に崇められていた男がチャプターを追うごとに転落していく様も、神の世界から人間の世界に降りてきたイエスに重なるところがあると思います。
だからこそ、次回作となる『ジョンウィック チャプター4』では、ジョンウィックの「復活」が描かれ、彼が戦神として君臨することが予期されます。
どん底まで叩き落された彼の「復活」劇が楽しみです。
おわりに
いかがだったでしょうか。
今回はですね映画『ジョンウィック3 パラベラム』についてお話してきました。
記事の中でも書いたように、王道の少年漫画感が増したように思えますし、アクションシーンでコメディタッチな演出を多用するようになったのも目立ちました。
全編にわたってアクションシーンというもはや異常すぎる映画なのですが、それでもダレずに最後まで緊迫感と勢いが持続するのは、こういった「抜け」感があるからなんでしょうね。
もう監督が自分の好きなことをとにかく全力でやりました感が伝わってくる映画でした。
完結にならなかったことで、次回作への期待や楽しみも生まれたことですし、今から『ジョンウィック チャプター4』が楽しみです。
今回も読んでくださった方、ありがとうございました。