みなさんこんにちは。ナガと申します。
今回はですね映画『ゴジラVSコング』についてお話していこうと思います。
当ブログ管理人は専らゴジラファンではあるので、ゴジラの描写だけに限るなら今作は少し物足りなさもありました。
ただ、とにかくコングがかわええんじゃ!!!と。
キングコングと言えば、芸人を辞めて絵本作家に転身し、よく分からないクラウドファンディングで飯を食っている…
方ではなく、
ブロンドの美女を抱えて古くはエンパイアステートビル、後にワールドトレードセンターといった高いビルに上ることでもお馴染みでした。
そうした人間との恋愛感情にフィーチャーされがちだったコングですが、今回はスティーブン・スピルバーグ監督の『E.T.』を思わせるような子どもとの交流に焦点が当たりました。
まあ思いっきり指と指を合わせるシーンがあったので、『E.T.』は意識して作られているんだろうなとは思います。
(C)2021WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. & LEGENDARY PICTURES PRODUCTIONS LLC.
ぜひ、これから鑑賞する方もこのジアという少女とコングの交流の「尊さ」に注目していただき、最高のコング映画としての『ゴジラVSコング』を堪能していただけますと幸いです。
では、ここからは本作『ゴジラVSコング』について個人的に感じたことや考えたことをお話していこうと思います。
本記事は作品のネタバレになるような内容を含む感想・考察記事です。
作品を未鑑賞の方はお気をつけください。
良かったら最後までお付き合いください。
目次
『ゴジラVSコング』
あらすじ
『ゴジラ キングオブモンスターズ』にて、ゴジラが「怪獣の王」として君臨してから5年後の世界を描く本作。
世界はゴジラによる秩序の下に置かれ、怪獣たちは日常的に地上に現れては破壊活動などを行っていた。
この問題に直面し、怪獣の調査を行っている研究機関「モナーク」は、怪獣たちを地底に存在する空洞へ送り返すという計画を立てた。
その計画の一環として、キングコングを髑髏島から南極へと移送し、そこにある「ホロウアース(地球内部の空洞)」へと続く道からコングを送り返そうと試みる。
その一方で、巨大テクノロジー企業「エイペックス(Apex)」が独自に怪獣たちを退ける技術開発を行っていた。
しかし、それにゴジラが反応し、世界各地にある「エイペックス(Apex)」の施設に攻撃をするようになったのだ。
陰謀論者のバーニー・ヘイズは、Apexが怪しいと睨み、潜入調査を繰り返す中で彼らが開発している「怪獣」を利用した新しい技術そのものがゴジラを引き寄せている元凶だと悟る。
一方、ゴジラの不規則な活動を独自に調査していたマディソン・ラッセルは、そんなバーニー・ヘイズのポッドキャストを聞き、彼と共にApexの陰謀を調査し始める。
そしてある日、「モナーク」がキングコングを「南極」へと運ぶべく、移送していた時に、ゴジラがそれに勘づき攻撃を開始。
ついに2大怪獣の頂上決戦が始まるのだった…。
スタッフ
- 監督:アダム・ウィンガード
- 脚本:エリック・ピアソン マックス・ボレンスタイン
- 撮影:ベン・セレシン
- 美術:オーウェン・パターソン トーマス・S・ハモック
- 編集:ジョシュ・シェファー
- 視覚効果監修:ジョン・“DJ”・デジャルダン
様々な映画レビューサイトで、「原作関係なく酷すぎる」と酷評されたNetflix版デスノートで有名なアダム・ウィンガード。
彼は、基本的にホラー映画畑の人で、POV系の撮影アプローチを得意としています。
初期の作品である『V/H/S シンドローム』もそうですし、2016年の『ブレアウィッチ』のリメイクもそうでした。
こうした臨場感を出すためのアングル作りの巧さが今回の『ゴジラVSコング』においては良い方向に作用していたように感じましたね。
脚本には、これまでのモンスターバース作品を支えてきたマックス・ボレンスタインと『マイティ・ソー バトルロイヤル』などで知られるエリック・ピアソンがクレジットされています。
怪獣のスケール感が際立つ素晴らしい撮影を披露してくれたのは、『トランスフォーマー リベンジ』でも撮影監督を務めたベン・セレシン。
また、編集には『パシフィックリム ライジング』にも参加したジョシュ・シェファーが加わるなど、全体的に巨大な生命体やロボットが交戦する映画の経験のある人選が目立ちますね。
ちなみに視覚効果を担当したジョン・“DJ”・デジャルダンは、ザックスナイダーによるDC映画を支えてきた功労者ですので、ここも要注目です。
『ゴジラVSコング』感想と考察(ネタバレあり)
究極のコング萌え映画である!
『ゴジラVSコング』は日米を代表する2体の怪獣が雌雄を決するというVS映画であるわけですが、やはりアメリカ映画ということもあり、よりスポットが当てられていたのはコングの方でしたね。
ただ、今作のコングは本当に魅力的で、正直「萌え」の塊のような存在だったと思っております。
映画での初登場シーンは、いきなり『シュレック』へのオマージュにも思える「モーニングルーティン」映像でした。
その中で、滝で水浴びをしているシーンがありましたが、これは1976年版の『キングコング』でドワンを手に乗せて、滝で水浴びをしていた光景を思い出させてくれましたね。
そんなコングの私生活を垣間見ることができるサービスショットから始まる本作は、コングと髑髏島の先住民イーウィス族出身の少女ジアとの絆や交流にスポットを当てていきます。
『ゴジラVSコング』におけるゴジラは基本的に無表情な破壊神として描写されているのですが、対照的にコングはかなり表情豊かに描写されていて、ジアと交流する中で「喜怒哀楽」が顔に出るのが何ともチャーミングなのです。
ジアに対して見せる優しい表情。
一転して、ゴジラに対して見せる敵意むき出しの表情。
人間に鎖で囚われた時の悲しげな表情。
ホロウアースでアックスを見つけた時の少年のような眼差し。
予告編でも使われている船の上でのゴジラとコングのマッチアップで、コングが水中戦だと著しくパフォーマンスが落ちるという設定になっていたのも良かったですね。
個人的にはポケモンのエメラルドのグラードンVSカイオーガの力の差を感じさせすぎるマッチアップを思い出しました(笑)
船の上でしかまともに戦えないコングと船の上と海の中で自在に戦うことができるゴジラ。圧倒的に不利な状況で、懸命に戦うコングの姿に痺れました。
そんなとにかく可愛すぎるコングですが、その行動や戦いの最中で過去の『キングコング』映画シリーズや怪獣映画シリーズへのオマージュもたくさん披露してくれていました。
まず、個人的に笑ったのが、人間に囚われているコングが大量の魚を餌として食べているシーンです。
「あれ」というのは、1998年に公開されたローランド・エメリッヒ監督版の『ゴジラ』のことです。
『ゴジラ ファイナルウォーズ』の中で「マグロを食ってるようなのはダメだな。」というセリフがあるのですが、これの原典が1998年版の『ゴジラ』のことです。
というのも、劇中でゴジラは魚をエサとして求めていた事実を突き止めて、米軍が路上に大量の魚をばらまいて誘き寄せるという何ともアホみたいな作戦を決行するんですよ(笑)
アメリカ人は「とにかく怪獣には魚を食わせておけ」と思っているのか、20年以上ぶりのまさかの魚オマージュには笑わせていただきました。
また象徴的なオマージュとして挙げられるのは、『キングコング対ゴジラ』や『キングコングの逆襲』の中で描かれたコングがヘリコプターで輸送される描写でしょう。
(『キングコングVSゴジラ』より引用)
今回の『ゴジラVSコング』では、コングを南極へと輸送する際に、この古典的な輸送方法が用いられ、ファンを喜ばせてくれましたね。
一方で、香港での戦闘シーンでは、次々に過去作と重なる構図や動きを披露してくれました。
キングコングと言えば…な高層ビルに上るシーンはもちろんとして、1962年版の『キングコングVSゴジラ』の中で描かれたコングが木を引き抜いて、ゴジラの口に突っ込む描写も今回再現されていました。
(『キングコングVSゴジラ』より引用)
あとは、キングコングが1933年の映画で披露していたティラノサウルスの顎をへし折って倒そうとする動作を、今回ゴジラに対してやろうとしていたのも印象的です。
そして、いよいよメカゴジラが登場してからの終盤戦ですが、瀕死のコングがジアに励まされて立ち上がるシーンがめちゃくちゃエモいんですよ…。
「もう無理…。」って顔をしているのに、ジアに「まだいけるよ!」とエールを贈られ、「君が言うならもうちょっと頑張っちゃおうかな…。」な表情を見せて立ち上がるコングがもう可愛すぎました。
コングとブロンド美女の組み合わせって基本的にこれまで鉄板だったわけですが、今回はコングと少女というカップリングに変更され、ある種の「親子」のような構図になっていたのが、グッときました。
そんなコングが、メカゴジラに向かって行く際に脱臼していた肩を元に戻す描写があるんですが、これを見た時に監督やりやがったな!と思いました。
というのも、アダム・ウィンガード監督がインタビューで自分が『リーサルウエポン』シリーズの大ファンであることを公言しているんです。
まあ、ちょっとしたオマージュ程度の要素ではあるのですが、気になる方はチェックしてみてください。
という具合に、キュートなパパ活おじさんのコングが…
失礼いたしました。キュートで最強なパパを演じるコングが最終的には、美味しいところを全部持って行ってしまう『ゴジラVSコング』ですが、その点ではゴジラファンには不満を持たれても仕方ないかなとは思っています。
とにかくゴジラの描写は少なめでかつ、しかもメカゴジラにフルボッコにされている情けない姿を見せられるので、何とも言えない気持ちになりました。
それでも、そのネガティブさを補って余りあるコングの豊かで魅力的な描写の数々に心を鷲掴みにされる映画だったと思います。
「キングVSキング」を際立たせた3つの「視点」
さて、今回の『ゴジラVSコング』はとにかく圧倒的なスケール感に裏打ちされた作品でしたよね。
ただ、このスケール感を実現できたのは、単にゴジラやコングといったキング級の巨大怪獣がプロレスを繰り広げてくれたからだけではありません。
「見せ方」が抜群に巧いからこそ、怪獣たちの戦いのスケール感が際立っていたわけです。
その秘密は、複数のアングルを編集で繋ぎ、次々に切り替えていく独特の映像の展開の仕方にあったのではないかと思っています。
というのも、『ゴジラVSコング』における怪獣プロレスは基本的に3つの「視点」を意識して構築されていました。
まず1つ目が私たち「人間」の視点です。
(C)2021WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. & LEGENDARY PICTURES PRODUCTIONS LLC.
これは基本的に「見上げる」ようなアングルになっていて、怪獣たちのスケールを際立たせる役割を果たしています。
2つ目が「怪獣」の視点です。
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これはゴジラやコングたちの戦いにクローズアップする際に用いられ、バトルの臨場感を際立たせると共に、人間という存在の小ささを伝える役割を果たしていたと感じました。
3つ目が「俯瞰」の視点ですね。
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これは、怪獣たちのいる場所や人間の動きを客観的な視点で捉えることにより、今何が起きているのか?という状況を説明する役割を果たしています。
この3つの「視点」を本作では、編集でシームレスに繋ぎ合わせ、同じ戦いの場面を描いていても、それを3つの「視点」を切り替えながら映し出していくことで、ゴジラとコングの頂上決戦を最高の形で演出したんですね。
例えば、1つ目の「人間」の視点ばかりで演出したとすると、どうしても狭い範囲にしかスポットを当てられないので、スケールは伝わっても、何が起きているのか分からないという問題が生じることでしょう。
一方で、3つ目のような「俯瞰」の視点ばかりを多用すると、状況や起きている事象は明確になりますが、スケールや臨場感に欠けてしまいます。
それ故に、この3つの「視点」を流れるように繋いでいくという手法が、今作においては最も効果的だったわけです。
ぜひ、こうした「視点」の移り変わりにも着目しながら、「キングVSキング」の頂上決戦を堪能していただけたらと思います。
コミュニケーションとディスコミュニケーション
(C)2021WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. & LEGENDARY PICTURES PRODUCTIONS LLC.
今作『ゴジラVSコング』の終盤には、多くの人が待ち望んでいたとも言えるメカゴジラとの戦闘シーンが描かれています。
もちろん戦闘シーンそのものの迫力も最高なのですが、この戦いにおいてコングとメカゴジラが対峙する点に、本作のテーマが隠されていたようにも感じられました。
というのも、コングは人間の少女ジアと心を通い合わせ、コミュニケーションを取ることができますよね。
とりわけジアとコングの関係というのは、あくまでも対等な関係であり、彼女はコングに命令をしたり、強制的に動かしたりするようなことはありません。
先ほども言及したように、どちらかと言うと「親子」のような関係ですから、ジアの声にコングが自らの意志で応えようとするという構図が微笑ましいのだと思います。
また、ジアだけではなく、例えば主人公のネイサン・リンドも海でのゴジラとコングの戦闘に際して、コングを信じて拘束を解きましたよね。
このように、ジアやネイサン・リンドはコングに命令したり、人間の意のままに動かしたりしようとするのではなく、あくまでも対等な関係であり、コングを「信じる」という姿勢を貫いているのが印象的でした。
一方で、レン・セリザワやウォルター・シモンズらは、メカゴジラやキングギドラの力、そしてホロウアースのテクノロジーを自らの意のままに操ることを目論んでいます。
つまり、怪獣と心を通わせたり、コミュニケーションを取ろうとしたりするのではなく、一方的に命令し、自分たちの思い通りにしたいという思惑が見え隠れしているのです。
そもそも『ゴジラVSコング』における一連の出来事の原因は、そもそもAPEXがメカゴジラの開発に乗り出したことでした。
メカゴジラの開発に乗り出したのは、コングであったりゴジラであったりと言った人間の手には負えなかった怪獣たちをコミュニケーションではなく、力で人間の支配下に置くためです。
つまり、そもそも怪獣たちと分かり合おうとするのではなく、武力でもって何とか押さえつけようとする人間のエゴが作り出してしまった「怪物」なんですよ。
また、ホロウアースの物質を取り込んだことで、レン・セリザワとメカゴジラの意識のリンクが断絶していしまうのは、「ディスコミュニケーション」を象徴する描写でした。
だからこそ、そんなメカゴジラを倒すのが、ジアとコングという種族を越えて心を通わせたタッグでなければならないのだと思いますし、一時は敵対したものの土壇場で協力関係となったコングとゴジラでなければならないのだと思います。
彼らは自分たちの力だけではメカゴジラを打倒することはできません。あのゴジラでさえも圧倒されていたくらいです。
しかし、コミュニケーションを取り、協力することで、彼らはメカゴジラという人間のエゴとディスコミュニケーションの象徴を打ち破ることができます。
こうした構図が怪獣プロレスに投影されていたのも、1つ作品の強度を担保する重要なポイントだったのではないでしょうか。
過去の名作へのオマージュとセルフオマージュたち
本作『ゴジラVSコング』には、細かいところにまで様々なオマージュ要素や小ネタが散りばめられていました。
もちろんその全てを拾い上げることはできませんので、当ブログ管理人が気がついた範囲でお話させていただければと思います。
『GODZILLA』(2014)
まず、セルフオマージュ要素として個人的に印象に残ったのが、2014年に公開されたハリウッド版『GODZILLA』にも出てきた「あれ」です。
ゴジラが上陸し、ムートーと呼ばれる怪獣と交戦するのですが、ゴジラがムートーのとどめを刺す時に、その口をガバッと手でこじ開けて、体内に直接熱線をぶち込むんですよ。
メカゴジラが自慢の熱線を、ゴジラの口の中に叩き込もうとしていましたが、これについてはコングが加勢したことで、間一髪防がれました。
ただ、こうした構図の反転をセルフオマージュ要素を持ち込んで描くという試みは非常に面白いものだと感じます。
『ゴジラ対メガロ』
最近『ゴジラSP』でジェットジャガーが重要な役割を果たしたことで再度注目されることとなった日本のゴジラ映画の名作『ゴジラ対メガロ』。
今回の『ゴジラVSコング』でホロウアースという地中帝国とその王として君臨するコングと言う設定が描かれましたが、おそらくこれの元ネタが『ゴジラ対メガロ』なんじゃないかなと個人的には思っています。
というのも、同作にはシートピア海底王国という国が登場し、さらにはその国の守護神という位置づけでメガロという怪獣が登場しました。
シートピア海底王国とホロウアースが、そしてメガロと今作におけるコングが、非常に似たような設定で描かれていることからリンクを感じずにはいられません。
『ゴジラVSメカゴジラ』(1974)
初めてメカゴジラが登場した1974年版の『ゴジラ対メカゴジラ』と翌年に公開された『メカゴジラの逆襲』。
この2作品で、メカゴジラのスーツアクターを担当したのが森一成という人物でした。
これにあやかった小ネタが今回の『ゴジラVSコング』に微妙に登場していたことに気がつきましたか?
それは、劇中で陰謀論者バーニー・ヘイズが口にしていたウイスキーの銘柄に隠されています。
バーニーは自身が飲んでいるウイスキーの銘柄についてこう言っていましたよね。
「カズナリシングルモルトウイスキー」と。
『ゴジラ』(1984)
次にお話したいのが、劇中で登場したHERVというホロウアースに突入するための特別な乗り物についてです。
この丸みを帯びたカブトガニのような独特のビジュアルを見た時にピンときました。
これの元ネタは、おそらく1984年版の『ゴジラ』に初登場し、その後のVSシリーズで長く活躍した自衛隊のゴジラ対策の切り札スーパーⅩなのだと思います。
ゴジラファンには馴染みのあるシルエットですし、こういったオマージュは製作陣のゴジラコンテンツへの造詣の深さを感じさせてくれますよね。
『ゴジラ×メカゴジラ』(2002)
2000年代に入ってから公開された新しい世代のメカゴジラ映画『ゴジラ×メカゴジラ』に「機龍」と呼ばれるタイプのメカゴジラが登場していたのを覚えていますか?
おそらく今回の『ゴジラVSコング』におけるメカゴジラ描写はこの映画に大きな影響を受けているんだろうね!
「機龍」は初代ゴジラの骨格を使用して作られたメカゴジラで、それ故にゴジラを引き寄せてしまう、さらにゴジラと共鳴して人間のコントロールの外に行ってしまうという性質を持っていました。
今回の『ゴジラVSコング』に登場したメカゴジラはゴジラではなくキングギドラの素材を利用していましたが、彼らの持っていたテレパシー機能を操縦者の意志を伝えるために活用したのです。
ただ、そうしたキングギドラの骨格を利用していることがゴジラに見抜かれ、かえって攻撃を受けてしまったり、結局人間のコントロールの範疇を越えてしまい、メカゴジラそのものが街を破壊し始めたりする展開もすごく似ていましたね。
当ブログ管理人は、もちろん過去のゴジラ作品も見ていますが、映画館で見たという意味で言うと、ミレニアムゴジラ世代なので、ちょっと嬉しかったです。
おわりに
いかがだったでしょうか。
今回は映画『ゴジラVSコング』についてお話してきました。
ゴジラとコング、そしてメカゴジラが戦うというだけでも胸が躍るマッチアップなのに、そこにスケールを演出する「視点」の使い分けが合わさることで。すごく見やすくてかつ臨場感のある戦闘シーンを実現しています。
ぜひ、その映像の「見せ方」の巧さを含めて、今作を見ていただければと思います。
また、本作『ゴジラVSコング』には、日本から小栗旬さんがレン・セリザワ役として出演しました。
とりわけキングギドラの骨の中で「マスをかいている」ヤバいやつだったので、予告編の印象とは違っていて衝撃的でした。
(C)2021WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. & LEGENDARY PICTURES PRODUCTIONS LLC.
まあ、そういう意味では何となく『テラフォーマーズ』の実写版のイメージに近いビジュアルだなと感じていたのもあながち間違いではなかったと思います。
(C)2021WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. & LEGENDARY PICTURES PRODUCTIONS LLC.
今回も読んでくださった方、ありがとうございました。