をみなさんこんにちは。ナガと申します。
今回扱うのは、大人気コミックス『呪術廻戦』のパロディ作品である『痴術廻戦』となります。
(https://www.dmm.co.jp/mono/dvd/-/detail/=/cid=55csct012/より)
今作は『名器の子』や『鬼詰のオメコ』シリーズを手がけたメーカーであるTMAが贈るパロディビデオの最新作です。
TMAさんが制作しているパロディビデオは、原作(元ネタ)へのパロディ要素の作りこみが非常に細かく、それでいてユーモアも兼ね備えているので、個人的には安心して見ることができると思っております。
ただですが、今回『痴術廻戦』を鑑賞するにあたって、個人的に大きな問題がありました。
それは、元ネタである『呪術廻戦』をきちんと見ていないという致命的な問題です。
個人的に元ネタを知らずに鑑賞する行為は、パロディビデオに対する「不敬」であると両親から幼少の頃よりしつけられておりますので、やはりどうしてもそれはできません。
ただ、何を隠そう、当ブログ管理人は『呪術廻戦』のアニメシリーズを第7話くらいでリタイアしてしまいました。
そんな状況でパロディビデオの鑑賞を諦めるのか、それとも原作をきちんと最新巻まで追ったうえでパロディビデオを鑑賞するのかの二択を突きつけられたわけです。
正直、悩みました。
『痴術廻戦』は税込価格「4180円」、そして原作コミックスを17巻までkindleで購入すると「7820円」です。
合計すると、何と「12000円」です。
今、諸事情で部屋に暖房器具がないので、正直このお金を季節家電の購入費に充てたい。でも『痴術廻戦』を鑑賞したいという欲求も抑え難い。
まあ、この記事を書いているということがもはや「ネタバレ」ではありますが、結局購入してしまいました。
ですので、当ブログ管理人は異常な寒波が日本に到来する中、部屋でブルブルと凍えながら『呪術廻戦』を見てワクワクし、そして『痴術廻戦』を見てムラムラしているということになります。
さて、前置きはこのくらいにして、ここからは『痴術廻戦』の概要とキャラクターについて簡単に解説したうえで、原作からのパロディ要素やどのようにテーマ性を引き継いだのかと言った観点からも解説していく予定です。
良かったら最後までお付き合いください。
目次
「限定版」には「特級呪物」がついてくる?らしい
最初に、もしかするとこれから『痴術廻戦』のDVD購入を検討される方がいるかもしれませんので、商品の概要を説明しておきます。
当ブログ管理人、お恥ずかしながらAVのパッケージ版を購入するという習慣がありませんので、最近の事情にどうしても疎いんですよ。
そんな中で、『痴術廻戦』の予約をしようとFANZAさんのサイトを訪れたときに衝撃を受けました。
何と最近のAVには「通常版」と「限定版」があるみたいなんです。
映画やアニメのセル版にも「初回限定盤」なるものがありますが、こちらはパッケージが豪華だったり、「通常版」には付属しないブックレットや特典映像DISCなどが付いてくることが多いですね。
映画だったらメイキング映像とか嬉しいですが、AVのメイキング映像って冒頭のインタビュー映像より需要ないですよね?(笑)
あとAVのパッケージって、マニアの人は捨てることが多いそうですから、「デジパック仕様」とか「コレクターズ・エディション」とか「豪華アウターケース付き」とかも需要なさそうです。
そうなると、出演している女優さんの写真が掲載されているブックレットあたりが現実的な落としどころなのかなと思いました。
こんなことを考えながら、FANZAの「限定版」のページに遷移すると、まさかの予想の斜め上を行く特典が表示されたのです。
はい、まさかの特典は出演した女優さんの「パンティ」だそうで、こんなアコギな商売がまかり通るのかよ!と自分の目を疑いました。
まさか『痴術廻戦』の限定版を購入すると、そんな「特級呪物」が自宅に送りつけられるなんて、想像もしてみませんでした。
とは言えですよ、当ブログ管理人はこんな記事を書いていても心は「紳士」だと自負していますから、こういう怪しい商品には手を出しません。
だって、何かの間違いで私が逮捕されたら、警察に家宅捜索されて、「使用済みパンティが1点出てきました!犯人はド変態です!」ってワイドショーでネタにされるんですよね。
そんな「呪い」を背負って生きることはできませんし、そんな覚悟はありません。
迷わず「通常版」をポチりました。
そうしてしばらく待っていると、発売日が12月24日なのに、かなりフライング気味の1週間前に自宅に届きました。
こちらが購入した商品になります。
はい、疑いようもなく「通常版」ですよね。
「限定版」を注文したら、どんな感じで届いたんだろう?とかちょっと気になったりもしたんですが、「通常版」にしておいて良かったと今は思います。
もし、この記事を読んで『痴術廻戦』の購入を検討されている方がいましたら、「通常版」を購入するのがおすすめです。
間違っても「限定版」を購入して自宅に「特級呪物」を送りつけられて、友人や家族、恋人を招き入れられない呪いをかけられてしまわないようお気をつけください。
原作とパロディのキャラクター比較
では、ここからはパロディビデオを鑑賞する際の1つの楽しみでもある、原作とのキャラクター比較をしてみようと思います。
今回の『痴術廻戦』に登場するキャラクターは以下の8名です。
- 虎杖 悠仁
- 伏黒 恵
- 釘崎 野薔薇
- 五条 悟
- 禪院 真希
- 狗巻 棘
- パンダ
- 三輪 霞
基本的に物語の時系列が原作4巻の姉妹交流会直よりも前に置かれているので、京都校メンバーは基本的に出てきません。
ただ、原作3巻の京都校学長の楽巌寺 嘉伸と五条 悟の対談シーンを盛り込んだ都合上、三輪 霞だけなぜか登場しています。
(『痴術廻戦』より引用)
では、上記の8人のキャラクターが『痴術廻戦』にてどんな扱いになっていたのかを詳しく見ていきましょう。
ユウキ(虎杖 悠仁)
基本的に影が薄く、出演時間の大半は宿儺に乗っ取られているため、純粋な出演時間は1分にも満たない。
「ギリ主人公」というより「ギリ主人公じゃない」。
両面宿儺の超逝展開(領域展開)は、「伏魔御厨子(ふくまみづし)」ではなく「孕身籠子(はらまみごし)」というものである。内容は想像にお任せします。
ヒントは、展開した領域の中では、攻撃が必ず当たるという原作の設定です。
パロディ名不明(伏黒 恵)
童貞。逃げ足が速い。
イバラ(釘崎 野薔薇)
原作では「芻霊呪法(すうれいじゅほう)」の使い手だが、パロディビデオ版では「芻霊撫法(すうれいぶほう)」の使い手となっている。
原作序盤では、釘を藁人形に突き立てて、対象の呪霊を攻撃していたが、パロディビデオ版では釘が「あるもの」に置き換わり、それを用いて淫霊を「逝かせる」様子が描かれていた。
簡単に言うと「ディル〇」である。使い方は想像にお任せしたい。
九条 さとり(五条 悟)
原作では「無下限呪術(むかげんじゅじゅつ)」を使いこなす最強の呪術師として描かれているが、パロディビデオ版ではただの変態教師になっている。
また、使用する呪術も「超逝展開 無限羞如」に変更されており、この領域内にいる人間は全身と五感の全てが性感帯になってしまうのだとか。
本人曰く「逝くという行為に無限回の作業を強制する」のだそうです。
(『呪術廻戦』第2巻より)
前戯先輩(禪院 真希)
原作では呪具のスペシャリストだが、パロディビデオ版では「(大人の)おもちゃ」の扱いに長けているという設定に変更されている。
他のキャラクターは名前を文字った程度なのに、なぜか彼女だけとんでもない名前をつけられている…。
猫巻先輩(狗巻 棘)
原作では「呪言師」として活躍しているが、パロディビデオ版では「淫語師」に変更されている。
なお、普段の生活において原作では語彙を絞るため「おにぎりの具」しか口に出さないという設定が付与されていたが、それが「サンドイッチの具」にマイナーチェンジされた。
「淫語師」という役割が与えられた状態で、頑なに「サンドイッチの具」しか口に出さない姿を見ると、懸命に放送コードに引っかからないよう努力しているようにしか見えない。
ゴロウ先輩(パンダ)
原作の設定に準じて普段のパンダモードとゴリラモードを使い分ける。
(『痴術廻戦』より引用)
(『痴術廻戦』より引用)
あと、なぜかゴリラモードになった先輩は全身タイツをまだ着ている状態なのに、股間の部分にだけ執拗にモザイクがかけられており、非常に気になりました。
撮影した後の編集段階で、
編集担当「いや、これもうち〇ちん見えてますって!」
撮影担当「いや、見えてねえよ!一応タイツ着てるわけだしさ!」
編集担当「でも、もう輪郭はっきりしちゃってますし、これアウトですよ!」
撮影担当「でも、ずっとモザイクかけたら肝心のボロンするシーンの印象が弱まるだろ!」
編集担当「いや、でもちんry…」
といったせめぎ合いがあったのではないかと想像してしまいますね。
二輪 あやみ(三輪 霞)
原作では「シン・陰流 簡易領域」の使い手だが、パロディビデオ版では「イン・乱遊超逝」という簡易超逝を展開することができる。
また原作でもおなじみの「抜刀」の「抜く」という要素が今回のパロディビデオ版に見事に昇華されている。
そのあまりの「抜刀テク」は九条 さとり(五条 悟)をも脅かした。
物語を構築する4つのパート
ここからは今作『痴術廻戦』のストーリーを振り返りながら、原作とのリンクを解説してみようと思います。
パート1:イバラとユウキによる実地試験
原作第1巻の中盤付近で描かれた虎杖 悠仁と釘崎 野薔薇の実地試験のパートがそのままパロディ化されています。
まず、2人を向かわせるまでの五条先生と伏黒 恵を交えたやり取りについてもセリフ単位で丁寧に踏襲されていたのが驚きでした。
伏黒 恵が2人を追いかけようとして「病み上がりなんだから」と静止されるところも含めて完全再現されています。
なお、原作では以下のような展開になりました。
- 虎杖 悠仁と釘崎 野薔薇が建物に侵入
- 2人が呪霊と対峙するも、相手は人質を取っていた
- 悠仁が呪霊の腕を切断して人質を解放するが、呪霊が逃亡を図る
- 逃げた呪霊を伏黒が祓おうとするが、五条先生が静止する
- 野薔薇が呪霊を「芻霊呪法(すうれいじゅほう)」の「共鳴り」で仕留める
では、パロディビデオ版ではどのような展開になっていたのでしょうか。
- イバラとユウキが部屋に侵入
- 2人が呪霊と対峙するも、相手は人質を取っていた
- ユウキが呪霊のちんち〇を切断して人質を解放するが、呪霊が逃亡を図る
- 逃げた呪霊を伏黒が祓おうとするが、九条先生が静止する
- イバラが呪霊を「芻霊撫法(すうれいぶほう)」の「共逝き」で仕留める
特に面白かったのは、原作で野薔薇が悠仁に言った「その腕よこせ!」というセリフが、「そのち〇こよこせ!」に変更されていた点です(笑)
釘と藁人形を使った呪術をまさかあんなアレンジでAVに持ち込むとは、そのアイデアと想像力に脱帽です。
パート2:九条 さとりと二輪 あやみの2ショット
(『痴術廻戦』より引用)
最初の絡みは、九条 さとりと二輪 あやみの「手合わせ」という形で描かれました。
原作第3巻に、五条先生が京都校学長の楽巌寺 嘉伸と交流会の打ち合わせをする一幕があるのですが、ここに三輪 霞が登場します。
彼女は、五条先生の大ファンであり、原作でもこんな心の声が綴られていました。
(『呪術廻戦』第3巻より)
そして、この一連の絡みの面白さは、九条 さとり役の男優が絶妙に「五条悟」を演じ切れていないところだと思っています。
まず、この絡みの序盤は、二輪 あやみによる「抜刀テク」の披露から始まります。
つまり、抜く側の二輪 あやみと抜かれる側の九条 さとりによる我慢比べのような様相を呈するんですね。
これ見ていただけると分かりますが、おおよそ「ぽこたて」の「絶対にイカせるVS絶対にイカない」みたいな構図です(笑)
で、この時の男優さんが何とか「五条悟」風に余裕をかまそうとしているんですが、時折イカされそうになって男優さんの素の部分が垣間見えるんですよ。
そのため、原作ではほとんど見ることのない「五条悟」という最強の呪術師の「弱み」みたいなものを覗き見ているような感覚があり、妙にエロいです。
また、絡みの後に、「超逝展開 無限羞如」によって九条 さとりは完全に放心状態になってしまうのですが、その状況で原作の「写真を撮るくだり」を再現するんですね。
というのも、写真を撮るときの二輪 あやみは完全に果てていてこんな感じです。
そんな中で、九条先生の方がスマホを持って、自撮りアングルで2ショット写真を撮るわけですから、めちゃくちゃ鬼畜ですよね。
という具合に、パロディビデオ版の九条先生は「最強の呪術師」というよりは「鬼畜ド変態」でした。
パート3:パンダと淫語に追い詰められる前戯先輩
(『痴術廻戦』より引用)
というのも、当ブログ管理人は原作の中だと禪院 真希がお気に入りなんですよね。
特に第17巻の「覚醒」何かは鳥肌が立ちましたし、あまりのかっこよさに鼻血が出ました。
そういうキャラクターに「前戯先輩」という名前がつけられ、さらには「大人のおもちゃ」の使い手という設定にされているのは、許せます。
ここまでは許せるんです。
ただ、そんな前戯先輩をゴロウ(パンダ)と淫語師の猫巻先輩が襲うような形になっているこのパートは、原作の3人のキャラクターもあるからこそ受け入れがたいものがありました。
確かにパンダ先輩のゴリラモードがスケキヨにしか見えないクオリティなのは面白いですし、なぜかパンダ先輩の股間に着衣状態なのにモザイクが入れられているとことかは笑わせてもらいました。
でも、信頼し合っている3人なのに、ゴロウ(パンダ)と淫語師の猫巻先輩があろうことか淫術(呪術)を使って、無理やり行為に及ぶわけですから、これは原作を知っている人間としてはどうしたって見たくないですよね。
「淫語師」という言葉攻めにぴったりのキャラクターがいて、さらにはパンダという獣がいて〇姦もあり得るなど「AV的に美味しい設定」のオンパレードですから、それを活かしたかったのは分かります。
だからこそ、そうしたAV要素と原作へのリスペクトのバランスを取るのがパロディビデオの美徳だと思っています。
パート4:両面宿儺とイバラ~童貞伏黒を添えて~
最後のパートは両面宿儺がユウキ(虎杖 悠仁)と入れ替わってしまい、その状態でイバラ(釘崎 野薔薇)に襲い掛かってしまうという内容になっていました。
パート3に構図こそ似ていますが、こちらは「両面宿儺」という存在があるので、一応は原作の設定やキャラクター性の踏襲の範疇に収まっていたと思います。
このパートで笑ったのは、かませ犬的な位置づけでに出てくる伏黒が「童貞」だと判明するシーンですかね。
まあそれはさておき、両面宿儺とイバラの絡みももちろん原作にはないのですが、非常に原作へのリスペクトに満ちたものになっています。
パロディビデオの多くは、平場と絡みのシーンを明確に区分けしていて、前者ではパロディに徹する一方で、後者ではパロディ要素皆無なんてことが日常茶飯事です。
そのため、当ブログ管理人も以前は絡みのシーンを倍速で見たりしていました。
ただ、『痴術廻戦』のこの両面宿儺とイバラの絡みでは、絡みの中に上手くセリフのオマージュなんかを織り交ぜていて、これがなかなか侮れません。
例えば、原作第5巻に野薔薇のこんな有名なセリフがあります。
(『呪術廻戦』第5巻より)
これを『痴術廻戦』にも引用しているのですが、まあどういう状況で使われたかについてはご想像にお任せします。
他にも原作第2巻で悠仁が仲間を助けるために両面宿儺と入れ替わった時のセリフが同じく引用されていました。
(『呪術廻戦』第2巻より)
ちなみにパロディビデオ版では、「お前は本当の『エロい』を分かっていない。俺が見せてやる。本当の淫術というものを。」とアレンジされています。
パロディビデオとしての見所が減退しがちな絡みのパートでしっかりとこだわりを持って原作のオマージュを取り入れてくれていたのは、個人的にポイント高いですね。
「呪霊」から「淫霊」への転換、原作から受け継がれたものは何か?
最後に、少しだけ原作と『痴術廻戦』のテーマ性のリンクについて考えてみようと思います。
原作の中で「呪霊」は「人間(非術師)から漏出した呪力が澱のように積み重なったことで形を成したモノ」として定義されていました。
また、「呪い」は「人間から流れ出た負の感情や、それから生み出されるものの総称」とされています。
つまり、「呪い」にしても「呪霊」にしても元をたどると、人間の負の部分から転じて生み出されたものであることが分かりますよね。
そのため、いくら「呪い」を祓ったとしても、人間(非呪術師)がいる限り、「呪い」も「呪霊」も存在が消えてなくなることはないのです。
だからこそ、原作では「羂索(けんじゃく)」らが何とかしてそうした状況を根本から変えようとしています。
『痴術廻戦』においてはそんな「呪霊」が「淫霊」へと置き換えられ、とりわけ女性を性的に搾取しようとする亡霊として描かれていました。
また、「淫霊」と人間の絡み以上に『痴術廻戦』は、人間と人間の絡みを描いており、とりわけ男性が女性性を搾取するようなシチュエーションが目立ちました。
そう思うと、「淫霊」はそうした人間とりわけ男性性が持つ歪んだ性的欲求が堆積して形作られたものであると言えるのかもしれませんし、「AVを見ている男性の欲望が澱のように積み重なったもの」とメタ的に見ることもできるかもしれません。
だからこそ、冒頭の「淫霊」との戦闘パートに、「淫霊」のイチモツを切断する描写をインサートしたことに意味が出てきます。
また『痴術廻戦』のラストシーンでユウキ(虎杖 悠仁)は、両面宿儺に襲われたイバラ(釘崎 野薔薇)に対して無神経な言葉を投げかけていました。
それに対してイバラ(釘崎 野薔薇)は激昂し、ユウキ(虎杖 悠仁)に向かって攻撃を仕掛けます。
男性向けのアダルトビデオという男性の欲求をあぶり出すある種の「呪物」の中で、自分の欲求を満たした男性に対して、冷や水をぶっかけるような描写を入れるというのは、非常に興味深いポイントではないでしょうか。
原作の方は、「呪い」を祓う物語であり、同時に「呪い」と向き合う物語でもあります。
加えて、私たちが為したこと、発した言葉が自分に「呪い」として降りかかるかもしれないという「因果」の物語でもあります。
だからこそ、そんな原作をパロディ化した『痴術廻戦』が、視聴者である男性が生み出している醜悪な欲求の集合体としての「淫霊」を突きつけ、自分の行いが自分に戻ってくるという「因果」を強調したことに意味があったのではないかと感じました。
おわりに
いかがだったでしょうか。
今回は『痴術廻戦』についてお話してきました。
ちょっと原作へのリスペクトが欠けるように感じたパートもありましたが、全体としてかなり上手く作ってくれた印象です。
とりわけパロディビデオで退屈になりがちな絡みのパートにも原作へのリスペクトが込められているというのが個人的にはグッときました。
12月24日には映画の方も公開されますから、ぜひこのクリスマスはデートになんて行かずに、1人で『痴術廻戦』を楽しみましょう!
今回も読んでくださった方、ありがとうございました。