はじめに
みなさんこんにちは。ナガと申します。
今回はいよいよ6月29日に公開が迫った映画『ハンソロ』の話題でお話ししてみみようと思います。
今回は映画『ハンソロ』と「クローンウォーズ」のクロスオーバーに焦点を当てて、本作を解説していこうと思います。
「クローンウォーズ」の内容に言及しますので、その点をご了承ください。
良かったら最後までお付き合いください。
映画『ハンソロ』と「クローンウォーズ」の関わり
実はディズニースターウォーズに突入してからの映画では、「クローンウォーズ」や「反乱者たち」の要素が多く組み込まれています。
これを全て解説していくとキリがなくなりますが、要はディズニーはスターウォーズの世界観をどんどんと拡張していこうと考えているんだと思います。
そして映画『ハンソロ』でもそんな「クローンウォーズ」とのクロスオーバーが散見され、特にダースモールのくだりに関しては、「スターウォーズ:ファントムメナス」しか知らないと首を傾げたことでしょう。
今回はそんな「クローンウォーズ」に登場するダースモールをメインに解説しつつ、いくつかサブ要素にも言及してみようと思います。
惑星フェルーシア
(C)Lucasfilm Ltd. & TM. All rights reserved.
ランドゥが作中で言及していた惑星フェルーシアは「クローンウォーズ」では何度も登場する重要な場所です。
「クローンウォーズ」の作中ではこの惑星で幾度となく戦闘が行われています。
ちなみに「スターウォーズep3 シスの復讐」の中でオーダー66が発動された際、アイラセキュラがクローントルーパーたちによって射殺されたのがこの惑星です。
これは1つ豆知識で、知っておくとニヤッとしてしまうポイントですね。
パイク・シンジケート
(C)Lucasfilm Ltd. & TM. All rights reserved.
映画『ハンソロ』にも登場するパイク・シンジケートとは何者なのか?という話になりますが、パイクは「クローンウォーズ」において、ダースモールが結成したシャドウコレクティブの傘下にありました。
いわば彼らは宇宙の麻薬カルテルのようなもので、惑星ケセルのスパイス生産を牛耳っています。
ダースモール
(C)Lucasfilm Ltd. & TM. All rights reserved.
さてここからがメインになりますダースモールの話題です。
おそらく「スターウォーズep1 ファントムメナス」をご覧になり、映画『スターウォーズ』シリーズだけを追いかけてきた人は、ダースモールはオビワンに倒されたと思っておられるでしょう。
ただ、彼は実は死んでおらず、半身をサイボーグ化して生き残っていたんです。
彼は、自分を貶めたオビワンに対して強い復讐心を抱くと同時に、自分を見捨てたダースシディアスやドゥークー卿にも憎しみの感情を抱いています。
だからこそ彼は銀河の覇権を握るために、自身でシャドウコレクティブという組織を立ち上げます。この中に先程紹介したようなパイク・シンジケートといった犯罪組織が加入し、大きな勢力となりました。
ちなみにスターウォーズの歴史年号で換算してみますと、ダースモールが復活したのが、映画『ハンソロ』から10年前で、シャドウコレクティブが発足したのが9年前になるでしょうか。
ただシャドウコレクティブに関しては、モールの弟の死やマザータルジンの死亡により崩壊してしまっています。
たた映画『ハンソロ』よりも時系列的に後になってくる「スターウォーズ 反乱者たち」にもダースモールは登場します。
そう考えると、映画『ハンソロ』にホログラムでダースモールが登場するのは時系列的な面で考えても齟齬はないですよね。
本作に登場するクリムゾンドーンという犯罪組織は一見すると、ダースモールとは独立したもののようではありますが、あのホログラムのシーンから考えても繋がっていると考えるのが極めて自然でしょう。
ダソミア
ラストのホログラムのシーンでダースモールがキーラに対して「ダソミアに今すぐに来い」と述べているわけですが、一体「ダソミア」とはどこなんだ?という方に解説しておくと、ダソミアはダースモールの故郷です。
「クローンウォーズ」の中では、ここは重要な土地でして、ダースモールタルジンらがダースシディアスとグリーヴァス将軍たちと決闘を繰り広げる舞台になります。
ただここでの決戦に、ダースモールらシャドウコレクティブは破れてしまい、ダースモールは再び没落してしまうんですね。ただマザータルジンが自らを犠牲にしたことで、ダースモール自身はかろうじて生き延びるんです。
その後の世界が『ハンソロ』の映画の舞台であり、クリムゾンドーンという新しいシンジケートが台頭している世界なんですね。
ただダースモールはシディアスらに敗れながらも、クリムゾンドーンに関わっていることからも分かる通り、再び台頭しようとしているわけです。
そしてさらに言うなれば『反乱者たち』で描かれるのは、ダースモールがオビワンの居場所を突き止め、かつての復讐戦に挑むエピソードです。ここまでお話すれば、ディズニーが次のスターウォーズスピンオフに『オビワン』を予定していた(『ハンソロ』の興業的な失敗で計画がとん挫か?)理由ははっきりしますよね。
おそらくディズニーはオビワンVSダースモールを映画でやろうとしていたんだと思われます。
ディズニーが如何にしてスターウォーズの世界を拡張しようとしていたのかが垣間見えるのが『ハンソロ』におけるダースモールの登場だったんでしょうね。
キーラのネックレス
(C)2018 Lucasfilm Ltd. All Rights reserved
本作のヒロイン的立ち位置のキーラがつけている金色の印象的なネックレスですが、これってキーラとクリムゾンダークというよりも、彼女とダースモールの繋がりを強く思わさせるモチーフです。ダースモールのものと同じですからね。
ホログラムのシーンでのダースモールのキーラに対する印象的なセリフももちろんですが、彼女が今後ダースモールに近いしい存在になることは明白なんでしょうね。
『オビワン』のスピンオフが作られる日が来るのであれば、キーラは再び登場することになったんでしょう。
おわりに
正直に申し上げますと「クローンウォーズ」ってむちゃくちゃ長いシリーズですし、「反乱者たち」も長編になってきました。
コミックレベルに広げていくと、もう「スターウォーズ」シリーズってとんでもない世界観の広さを誇っているんです。
私自身も正直全部は追い切れてませんし、あくまでもメインは映画だと思っています。
しかしディズニーはこれまでは溝があったそんな映画とそれ以外の世界を積極的に接続していくことで、スターウォーズの世界を拡張していこうとしていますね。
エピソード10以降を作っていくというプランもあるようですが、ディズニーは一体これからこの一大コンテンツをどのように成長させていくんでしょうか?目が離せませんね。
今回も読んでくださった方ありがとうございました。