アニメ「リトルウィッチアカデミア」第8話 感想とパロディまとめてみました。

はじめに

みなさんこんにちは。ナガと申します。

今回はアニメ『リトルウィッチアカデミア』の話題についてお話していきます。

2月26日深夜より順次放送となっている「リトルウィッチアカデミア」の第8話を鑑賞しました。いやあ~映画やアニメのパロディ満載で最高の回でしたね!!元ネタがわかっている方は、より楽しめたのではないでしょうか??

今回はですね、そんな「リトルウィッチアカデミア」第8話に登場したパロディネタを順番に解説していきたいと思います。私もすべての元ネタがわかるわけではないので拾いきれないものもあるとは思いますが 、コメント欄でご指摘くださるとありがたいです。ではいきましょう!!




『リトルウィッチアカデミア』第8話パロディまとめ!

眠れる森の美女(マレフィセント)

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©2017 TRIGGER 吉成曜 「リトルウィッチアカデミア」製作委員会 「リトルウィッチアカデミア」第8話より引用

これは私が指摘するまでもないかとは思いますが、一応挙げさせていただきます。自製のエナジードリンクを飲んで、眠りについてしまったスーシィ、目覚めさせるのはアッコのキス??この設定はまさしく「眠れる森の美女」ですね。最後のスーシィが眠っている部屋にも茨があったりともうモロです。

(コメント欄にて「うさん」より指摘有り:終盤のドラゴンと立ち向かう場面も「マレフィセント」のパロディ)

インサイドヘッドorスーパーマリオブラザーズ??

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©2017 TRIGGER 吉成曜 「リトルウィッチアカデミア」製作委員会 「リトルウィッチアカデミア」第8話より引用

続いて紹介したいのは、今回の回の世界観に関するパロディですね。アッコはロッテの協力でスーシィの頭の中に入ります。これは2015年日本公開になったディズニー&ピクサー映画の「インサイドヘッド」の影響を受けているのではないでしょうか??頭の中にその人の感情を司る無数の人格が存在している世界観。EDを見ても分かる通り、本作にはディズニーパロディが色濃く反映されています。特に第3話にはピクサーのスタッフ(Grant Alexanderさん)も参加していました。

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©2017 TRIGGER 吉成曜 「リトルウィッチアカデミア」製作委員会 「リトルウィッチアカデミア」第3話より引用

そのため頭の中に無数の人格があるという設定自体はいろいろな作品で扱われてきたものではありますが、今回の記事では「インサイドヘッド」のパロディではないかということにさせていただきます。

また、キノコの王国と聞くと、もう真っ先に思い浮かぶのが、スーパーマリオブラザーズですよね。今回のスーシーの精神世界はマリオの世界観のパロディと捉える事ができましょう。

 

 

スターウォーズ&トランスフォーマー??

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©2017 TRIGGER 吉成曜 「リトルウィッチアカデミア」製作委員会 「リトルウィッチアカデミア」第8話より引用

ロッテがオリジナルスーシィの下を目指すまでの道すがら、さまざまなスーシィに遭遇します。まず、影響されやすいスーシィというのはこれは見ても分かる通り「スターウォーズ」のジェダイの恰好をしてライトセーバーをかざしていますよね。

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©2017 TRIGGER 吉成曜 「リトルウィッチアカデミア」製作委員会 「リトルウィッチアカデミア」第8話より引用

次に触れたいのが、整形願望のあるスーシィなのですが、これはちょっと推測になりますが、目が青いことに加えて、顔が変形してこのフォルムになっていることから考えて「トランスフォーマー」のオプティマスのパロディなのではないかと考えています。


2016年の大ヒット邦画パロディ

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©2017 TRIGGER 吉成曜 「リトルウィッチアカデミア」製作委員会 「リトルウィッチアカデミア」第8話より引用

次に、すぐ真似するスーシィとして登場する上記のスーシィですが、これは2016年大ヒットした「シンゴジラ」のパロディネタですよね。ガイナックスに所属していたスタッフさんたちが庵野さんも含めてカラーやトリガーといった製作会社に流れたことを考えても、これは比較的やりやすいパロディネタだったのではないでしょうか?またシンゴジラ自体もイデオンから影響を受けた節が見られるので、イデオンのパロディであるとも言えるかもしれません。

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©2017 TRIGGER 吉成曜 「リトルウィッチアカデミア」製作委員会 「リトルウィッチアカデミア」第8話より引用

次に、すぐパクるスーシィとして登場した上記のスーシィですが、これは皆さんご存知、2016年に社会現象となった「君の名は」のパロディですよね。タイムリーなネタだったので思わず吹き出しました。

8時だョ!全員集合

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©2017 TRIGGER 吉成曜 「リトルウィッチアカデミア」製作委員会 「リトルウィッチアカデミア」第8話より引用

これは、「8時だョ!全員集合」の1981年のとある回で放送された囚人コントのパロディであると思われます。生放送で、ギロチンを舞台中央に持ち出して、大根やスイカを試し切りにした後に、志村けんを模した人形の首を切るというなんとも衝撃のコントだったそうです。この内容のためにこのコントは物議をかもしたそうです。今回の「リトルウィッチアカデミア」でギロチンで大根を切っていた理由はこのコントの影響を受けているように思われます。

(コメント欄にて「あさん」より指摘有:処刑人の三角帽はサイレントヒルのパロディです。)

初期ミッキーアニメーション

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©2017 TRIGGER 吉成曜 「リトルウィッチアカデミア」製作委員会 「リトルウィッチアカデミア」第8話より引用

アッコが訪れたドライブシアターで放映されている映像に登場するのは、ルーナノヴァの生徒たちなのですが、そのキャラクターたちのデフォルメ具合や目のカタチを見るとこれは初期のミッキーアニメーションのパロディであるという風に考える事ができます。しかし、このデフォルメ具合に、アッコはぴったりマッチングしてましたね。間抜けな感じがたまりません。

AKIRA

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©2017 TRIGGER 吉成曜 「リトルウィッチアカデミア」製作委員会 「リトルウィッチアカデミア」第8話より引用

続いてはルーシィの脳内放映映画に登場するワンシーンを切り取りましたが、これは大友監督の名作アニメ「AKIRA」の有名なシーンのパロディだと思われます。暴走した鉄雄にカオリが飲み込まれるシーンですね。

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©1988マッシュルーム/アキラ製作委員会 「AKIRA」より引用

初めて「AKIRA」を見たときに非常に衝撃を受けたシーンだったので、このような形でパロディにされていたことには大いに笑わせていただきました。まあアニメ史に残る残酷なシーンなのですが。

エヴァンゲリオン

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©2017 TRIGGER 吉成曜 「リトルウィッチアカデミア」製作委員会 「リトルウィッチアカデミア」第8話より引用

続いては、暴走したスーシィに関してですが、これはエヴァンゲリオンのビーストモードのパロディではないかなと思います。先ほど述べたように、「リトルウィッチアカデミア」を製作しているトリガーにはガイナックスから流れてきたスタッフも在籍しているので、このような形でエヴァのパロディを登場させているのを見ると、少し面白いですね。

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LUCY

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©2017 TRIGGER 吉成曜 「リトルウィッチアカデミア」製作委員会 「リトルウィッチアカデミア」第8話より引用

これに関しては、完全に個人的な推察になります。「SUCY」というのがスーシィというキャラクターの英語表記になるわけですが、それに絡めて今回の世界観ないし設定にはフランス産SF映画である「LUCY」の影響もうけているのではないかと考えています。

「LUCY」では普段10%しか使われていない人間の脳の100%の力を引き出す麻薬が登場しますが、今回「SUCY」が用いていた薬も自分の秘められた魔力を引き出すというものでしたし、脳内にある数々のスーシーの中で人格として彼女に発現しているのはほんの一部という点にも触れられていました。この点で、映画「LUCY」の要素もパロディとして含まれるのではないかと考えています。

スカーレット・ヨハンソン
NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン
2015-07-23

 

 

最後に

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©2017 TRIGGER 吉成曜 「リトルウィッチアカデミア」製作委員会 「リトルウィッチアカデミア」第8話より引用

今回の記事をそろそろ締めくくっていくのですが、それに当たって、今作の終盤に登場するオリジナルスーシィが眠っていた部屋の番号である「666」に注目したいと考えております。

「666号室」と聞くと私は真っ先にあるものを思い浮かべます。それは私の敬愛するドイツの映画監督ヴィム・ヴェンダースにより1982年に撮影された「666号室」というドキュメンタリー記録です。ちなみにですが私は、DVDを所持しています。


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これがどういうドキュメンタリー映画化というと、スピルバーグやゴダール、アントニオーニといった名だたる巨匠に、これからの映画の行く末を問うていく記録なんですね。これが撮影されたのは1982年のカンヌ映画祭の時で、当時カンヌ市内で唯一空いていたホテル・マルティネスの666号室だったんですね。

この「リトルウィッチアカデミア」という作品はアニメや映画の今までとこれからを問うた作品ではないかなあと日ごろから思っているわけです。テレビが映画に追いつき追い越してしまった80年代に撮られた「666号室」、魔法に科学技術が追いつき追い越してしまった世界を描く「リトルウィッチアカデミア」。この2作品の視座は非常に近いものだと思います。そんな中でも、変わりゆくものと変わらないものがあります。時代と共に映画もアニメも変化してきましたが、同時に変わらないものもあります。「リトルウィッチアカデミア」で描かれる魔法も、科学技術の進歩で必要性が薄れてきましたが、魔法にしかできないことがあり、魔法にしか与えられない希望や夢があるのです。そういう意味でこの作品はアニメや映画はこれからも人々に夢や希望を与えていくという決意が現れた作品のようにも考えられるのです。そう考えると、今回オリジナルルーシーが眠っていた部屋の番号が「666」だったのは偶然ではないと思うのです。


(コメント欄にて「うさん」より指摘有:「666」の番号は映画「オーメン」のオマージュの可能性も考えられます。)

まだまだ拾い切れていないパロディや小ネタはあると思いますが、いろいろとディテールに目を凝らしながら見ても、非常に面白い回でしたね。他にもパロディネタ等に気づかれた方がいましたら、コメント欄で教えていただけると嬉しいです。

(コメント欄にて「かさん」より指摘有:裁判のシーンで登場するモフモフしたいスーシィが「宇宙パトロールルル子」の制服を着ています。また同作品8話に登場した、ファーストキス、ラストキスのくだりがアッコと眠れるスーシィがキスをするしないの場面で再登場しているとのことです。)

(コメント欄にて「かさん」より指摘有:ロッテがバットでアッコを殴るシーンが今石さん繋がりで、フリクリのパロディの可能性有りとのことです。)

おわりに

いかがだったでしょうか。

こんな風にオマージュを探していくと非常に楽しいですよね。

『リトルウィッチアカデミア』が多くの作品に影響を受けていることがよく分かる回でもありました。

今回も読んでくださった方ありがとうございました。

15件のコメント

あさんコメントありがとうございます!!
見覚えがあると思ったら、サイレントヒルでしたね!!教えていただいて感謝感謝でございます!!

最初のシーンがデクスターズラボっぽい?
バットで殴るのがフリクリっぽいけど元はギターだから微妙だけど、絵コンテの今石洋之さん関係でそれっぽい気がする
女子高生?の制服がパトロールルル子の制服
そういえばパトロールルル子でのリトルウィッチ回も8話だったし、スーシィしか出てなかった
スーシィに口移しする時のセリフも似たこと言ってたね
パロディネタまだありそうだね

マレフィセントについて言及するならば最後のドラゴンに剣と盾を持って立ち向かうシーンについても触れて欲しかったです
なんといっても眠れる森の美女のクライマックスはあのシーンですから
あと、666は獣の数字についてか、せめてオーメンについては1次資料として触れておくべきでは…

かさんコメントありがとうございます!!ルル子は気がつかなかったです!裁判のシーンのモフモフしたいスーシーですよね。後、ルル子の8話っぽいセリフはファーストキス、ラストキスのくだりですよね!!ルル子一応見てたんですが、意外と忘れちゃってました!ありがとうございます!フリクリは見たことないですが、今石さんが関係してるのであれば、十分考えられますね。まだまだパロディネタありそうですね…。

うさんありがとうございます!マレフィセントに関してその点はもちろん分かっておりますが、今回の記事では言及不足でした。ご指摘ありがとうございます。
666に関してはいくつか解釈ができると思います。獣の番号?は初めて知りましたが、確かに666が出てきますね!今回は自分の考察としまして、自分の大好きなヴェンダース監督の666号室が真っ先に頭に浮かんだので、それに基づいて書かせていただきました!
まだまだ知識不足で至らぬ点があるのは重々承知です。ご指摘くださりありがとうございます!

だいたいのネタは判ったのですが、666だけ悩んでいたのでスッキリしましたヴェンダース監督の666号室でしたか!全体が繋がりました。
私から元ネタ要素を一つ出すと、殴って精神世界に行くのがGS美神。あと映画のシーンが初期ディズニーか悩みましたが音楽トラックが写ってるので、やっぱ初期ディズニーがトーキーで成功した事を思うとそうなのかなと思います。
実際デフォルメアツコはレレレのおじさんにかなり似てますが・・・

ひろろさんコメントありがとうございます。
リトルウィッチアカデミアの作品性を踏まえると、ヴェンダース監督の666号室に通じるなあと推察させていただきました。コメントで他の方からご指摘がありましたが、666は獣の数字でもありますので、そちらの可能性もあるとは思います。
確かにレレレのおじさんに似てましたね笑

はじめまして。すぐパクるスーシィの元ネタを検索して辿り着きました。
話題の映画ほど後で見る私には「君の名は」だとは思いもよりませんでした。
てっきり何処かの同業者を揶揄しているのものとばかり…
今回は今石さんの趣味が全面に溢れ出て同氏が監督を務めたPanty and Stocking with Garterbeltを
彷彿させるものでした。権利問題で2期製作は不可能になってしまったけど
やっぱ今でも作りたいのかなぁ…
ディズニー映画見ないので「インサイド・ヘッド」よりも真っ先に浮かんだのが「マルコヴィッチの穴」でしたが
よく考えたら見た目だけ全員マルコヴィッチになってるだけなので全然違って猛省しています。
666号室は知らなかったので見てみたいと思います。
ここに来て元ネタを知り興味がわく作品を見つけられました。ありがとうございます。

でぃあべるさんコメントありがとうございます。パンストは確かに2期はもう望み薄ですかねえ…。続編ぜひとも見てみたいのですが…。
マルコヴィッチの穴は見れてないんですが、タイトルと概要は知っていたので、コメントでタイトルが挙がってちょっと笑いました。

バットで殴り夢に入るのは、古い漫画ですがゴーストスイーパー美神で全く同じシーンがありました。
スーシィが最後に化け物化するのは、カオナシでしょうね

ドライブインシアターの、映写機のフィルムが燃えるところは、ニューシネマパラダイス。

初めまして
今更なのですが暴走したスーシィはエヴァのビーストで
吸い込まれるところはさよなら999ラストにあるサイレンの魔女に吸い込まれるシーンがかぶってる?
かもしれません

かなり前の記事に今更コメント失礼します。
先程8話を初めて見たんですけど、塔の中でアッコがお婆さんのようなスーシィと話している時に化物ルーシィが動き回っているシーンがありましたよね。それは「彼岸島」の姫というキャラをパロディにしているのではないかと思ったのですがどうなんでしょう?笑

@ななしさん
コメントありがとうございます!
彼岸島見たこと無かったんで、画像検索してみました!!めっちゃ似てますね!笑
もしかしたら影響を受けているのやもしれません…

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