アイキャッチ画像:©UNIVERSAL STUDIOS 映画「シング」予告編より引用
目次
はじめに
みなさんこんにちは。ナガと申します。
先日、試写会にて映画「SING/シング」を鑑賞してきました。
今作品は、あの「ミニオンズ」や「ペット」を手掛けたユニバーサルスタジオ/イルミネーションの最新作です。全米公開されるや否や大きな話題となり大ヒットした本作品が満を持して日本に上陸、3月17日から全国ロードショーとなります。
さて、今回はそんな映画「SING/シング」を一人でも多くの方に見ていただきたいということで、ネタバレは無しで、紹介記事を私の感想も交えながら、書いていきたいと思います。
イルミネーションスタジオについて
まず、最初に、単刀直入に言っておきますと、私は「ミニオンズ」・「ペット」といったイルミネーション系列の作品に全くと言っていいほどノレなかったんですね。というのもあの独特のギャグセンスが全く自分に合わないんですよ。正直言って笑いのツボがわからないんですね。だから、おそらくなんですが、こういった試写会に参加できる機会がなければ、この作品を平気でスルーしていたと思うんです。
でも今なら言えます!この作品は見ておいて間違いありません!!
イルミネーション系列の作品に全くと言っていいほどハマれなかった私が、これほどまでのめり込めた映画「SING/シング」。自信をもって推させていただきます。王道ストーリーを往年のヒットナンバーで彩ったビビットでエモーショナルな素晴らしい作品に仕上がっています!!
もう一度、言っておきます!!見ておいて間違いありません!!
こんなゴリ押しでは、見る気も起きませんよね…(笑)ということでここからは、なぜこの映画がオススメなのか?なぜこの映画が私の琴線に触れたのか?という点について書いていきたいと思います。
スポンサードリンク
映画『シング』の感想
「人はなぜ落ちるのか?這い上がるためだ。」
このセリフは映画ファンならば聞き覚えのある言葉ではないでしょうか?そうご存じクリストファー・ノーラン監督の「ダークナイト:ライジング」に登場するアルフレッドのセリフですね。ドン底にまで叩き落されたバットマンが地の底から這い上がり、強敵ベインに再び挑んでいくというなんとも熱い映画なわけですが、なぜ、こんな映画「SING/シング」に何の関係もなさそうな映画を挙げたかという点は気になりますよね。
そうです。無関係ではありません。この映画「SING/シング」にも印象的なセリフが登場します。
「どん底に落ちたなら、あとは上がるだけだ!」
このセリフは、今作の主人公バスタームーンのセリフです。今作は、今までのユニバーサルスタジオ/イルミネーションが製作してきたギャグ路線の作品とは一線を画していて、まさに王道「ライジング」モノなんですよ!!
まさにすべてのキャラクターたちが、どん底から音楽を通じて這い上がっていくんですよ。そしてその先にそれぞれの夢や希望や幸せを見つけていくのです。
熱い!!とにかく熱いんです!!
そして、この物語の構図というのは、昨年日本公開され、映画ファンの間で大きな話題になった「シングストリート」に通ずるものがあります。
ダブリンの街で閉塞感を抱える少年少女たちが音楽を通じて、その閉塞感を打破し、夢や希望を見出して、それぞれの道を歩んでいくという作品なのですが、この作品の弱点を挙げるとするならば、どうしても主人公とヒロインにスポットが当たってしまって、他のキャラクターたちの夢や希望にまであまり言及されてないんですね。これはと言いますと、「誰かの夢が、自分の夢になる」ということで、主人公の夢に他のキャラクターたちも自分の夢を重ねているのではないか?ということで納得はできるわけです。ただやはり「閉塞感を打破する者たち」としての描かれ方としては弱いですよね。
「誰かの夢が、自分の夢になる。」だ??甘えたことを言ってんじゃねえ!!自分の夢は自分で叶えるんだろ??これが映画「SING/シング」のスタンスです。つまり、「シングストリート」よりもメッセージ性としては力強いものになっているわけです。
キャラクター紹介
今作では、劇場の支配人であるコアラのムーンに加えて、6人のキャラクターが登場します。
ENTRY01:ジョニー
*画像はイメージです。
©2016 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. LEGENDARY PICTURES PRODUCTIONS, LLC AND PATRAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC.
映画「キングコング:髑髏島の巨神」IMAX予告編より引用
ジョニーは美しい歌声を持つゴリラの青年です。一家でギャングを営んでおり、父親がそのギャング団のボスを務めています。綺麗な心を持つジョニーは父親に認められたい思いと歌のオーディションで歌手の夢を叶えたい思いの間で揺れています。CV:タロン・エガートンだからと言って、父親に「MANNERS MAKETH MAN」なんて軽々しく言えるような関係性ではないんですよね(笑)。
ENTRY02:アッシュ
©UNIVERSAL STUDIOS 映画「シング」予告編より引用
アッシュは彼氏と一緒にオーディションに参加したハリネズミの少女です。しかし、自分が一人だけオーディションに選ばれたこともあって、その彼氏との間に溝ができ、やがてその彼氏は他のハリネズミに浮気してしまいます。「たとえ、あなたを失っても、この愛だけは永遠・・・」だなんて、いくらCV:スカーレット・ヨハンソンだからってそんなことはありませんよ。彼女はパンクロックでそんな失恋を吹き飛ばそうとしていきます。
ENTRY03:マイク
©UNIVERSAL STUDIOS 映画「シング」予告編より引用
マイクはジャズミュージシャンとしてストリートでサックスを吹いて回るネズミです。人一倍プライドが高く、お金や権力と言ったものに目がありません。なんなら彼は音楽を自分を高めるための道具だとすら思っていることでしょう。そんな彼がこのオーディションを通じてどう変わっていくのかにも注目です。また、プライドが高く非常に口が悪いですが、さすがに人種や性をネタにしたジョークは吐いたりしません。CVはセス・マクファーレンです。
ENTRY04:ロジータ
©UNIVERSAL STUDIOS 映画「シング」予告編より引用
ロジータは、25匹の子ブタたちの育児に追われ、母親として、妻として生きる日々に埋没してしまっている自分に嫌気がさしているブタの専業主婦です。そんな変わらない毎日に感じる閉塞感を音楽を通じて打破していこうとする彼女の姿に注目です。CVはリース・ウィザースプーンですね。
ENTRY05:グンター
©UNIVERSAL STUDIOS 映画「シング」予告編より引用
そしてそんなロジータとタッグを組むのが同じくブタでダンサーの・・・えーと・・・あっ斎藤さんですね!!軽快なステップと「ペッペッぺー」の愛らしいフレーズで観客を虜にしま
す。と冗談はさておき、ブタのダンサー、グンターです。彼はすごく良いキャラをしており、映画を盛り上げてくれます。彼は、「ライジング」的なキャラクターというよりは、ロジータに影響を与えるキャラクターとして登場します。CVはニック・クロールです。
ENTRY06:ミーナ
©UNIVERSAL STUDIOS 映画「シング」予告編より引用
最後に紹介するのが、極度のあがり症のために、美しい歌声を持っているにもかかわらず、人前で歌う事ができないゾウのミーナです。彼女は、本作において、閉塞感を打破する象徴的な存在として登場します。物理的に「閉塞感」を打破する彼女に注目です。CVにはミュージシャンのトリ―・ケリーが抜擢されており、その歌唱シーンは必見!いや必聴です!!
そしてコアラのムーンも、大きな悩みと葛藤を抱えているわけですが、この点は映画を見ていただいてから、本編で確認していただくほうが良いと思うので、説明は省略します。
©UNIVERSAL STUDIOS 映画「シング」予告編より引用
このように、それぞれのキャラクターが自分の現状に不満ないし不安を抱えているのです。しかし、そんなキャラクターたちがオーディションを通して、音楽を通して、なりたい自分を、本当の自分を見つけていきます。今挙げた全てのキャラクターたちにきちんとその答えが提示されているのです。この点は先ほど挙げた映画「シングストリート」で個人的にすごく弱いと感じていた部分なので、きちんと全員に夢と希望を与えるという点においてはこの映画は優れていたと思います。
「音楽というのはドーナツの穴のようなものだ。何かが欠けているやつが奏でるから音楽になるんだ。」
このセリフは現在放送中のドラマ「カルテット」に登場したセリフですが、上手く言ったものですね。そうなんですよ。今作「SING/シング」でも偶然か必然か、登場キャラクターたちは何か物足りなさを感じている、何かが欠けているんですね。でも、そんなキャラクターたちが歌う歌だからこそ、見る者の心を打つのです。いや聞く者の心を打つのです。
この春、実に多くの映画作品が公開になることと思いますが、ぜひ、映画「SING/シング」を劇場でご覧になってください。あなたが一度は聞いたことのあるナンバーたちが数多く登場する映画です。やはり、歌唱シーンが見どころということもあるので、映画館で見ることでその魅力を120%味わえることでしょう!!
動物たちの世界、「ズートピア」の延長線上にあるようなこの世界が舞台となった、7匹の動物の「ライジング」ストーリーをぜひご覧ください!!
「動物たちはなぜ落ちるのか?這い上がるためだ。」
映画『グレイテストショーマン』を見て
映画『グレイテストショーマン』を見て確信しましたよ。本作の主人公って間違いなくPT
バーナムをイメージしてますよね。特有の傲慢さと自分の劇場が焼けてもその跡地で野外公演を始めてしまうという行動はまさに彼に通じるものです。
当ブログでも『グレイテストショーマン』の記事を書いておりますので、是非とも読んでやってください。
参考:【ネタバレ】『グレイテストショーマン』は最高のジェットコースタームービー
おわりに
最近TOHOシネマズが提携したことでも知られるイルミネーションはこれから日本でもますます注目を集めることでしょう。
そして映画『シング』も続編が決定したようです。楽しみですね。
今回も読んでくださった方ありがとうございました。
コメントを残す