みなさまこんにちは。ナガと申します。
今回はですね、映画「あさひなぐ」を見てきましたので、早速その感想等を書かせていただけたらと思います。
当ブログでは、基本的に作品に否定的なレビューは書かないようにしていたんですよね。これは以前にも書かせていただきましたが、私がビビり症だからなんですね。
作品に否定的な内容を書くと、その作品に好意的な意見を持っている人から袋叩きにあってしまうのですよ。そんな経験を当ブログのとある記事でしまして、それ以来ビビッてあまり書かないようにしていました。
でも今作については、さすがに否定的なレビューを書かざるを得ません。考察に耐えうるタイプの作品でもないですし、もう逃げ場がありません。
ですので、今回は映画「あさひなぐ」への不満をぶちまけていく予定です。作品に好意的な意見を持っている方で、否定的なレビューには目もくれたくないという方は、この時点で読むのを止めておくことをお勧めします。
なお今回のレビューではネタバレを避けて書いていこうと思います。
良ければ、最後までお付き合いください。
目次
あらすじ・概要
人気アイドルグループ「乃木坂46」のメンバー主演で、なぎなたに青春をかける少女たちを描いた、こざき亜衣による漫画「あさひなぐ」を実写映画化。
同漫画を乃木坂46の主演で舞台化&映画化するプロジェクトの映画版となり、乃木坂46きって人気メンバー、西野七瀬が主演を務める。
中学まで美術部だった東島旭は、二ツ坂高校に進学し、「なぎなたは高校部活界のアメリカンドリーム」といううたい文句に誘われ、なぎなた部に入部。
1学年先輩の宮路真春に憧れ、同じく新入部員の八十村将子や紺野さくら、2年生の野上えり、大倉文乃らとともに稽古に励む。
やがて3年生にとって最後の試合となるインターハイ予選を迎えるが、圧倒的な強さを誇る1年生・一堂寧々を擁する國陵高校に決勝で敗退。
3年生が引退し、野上を新たな部長に再スタートを切ったなぎなた部は、地獄のような夏合宿を経て成長していく。
旭役の西野のほか、白石麻衣が真春役、生田絵梨花がライバルとなる一堂役を演じるなど、「乃木坂46」のメンバー8人が出演。共演に富田望生、中村倫也、江口のりこら。
「ハンサム★スーツ」「ヒロイン失格」「トリガール!」などを手がける英勉監督がメガホンをとった。
(映画com.より引用)
予告編
感想:これは流石にきつい・・・
皆さんは原作ありの映画を評価するときに、ストーリーそのものを映画の評価に含めますか?
私は、基本的に原作がある映画を評価する際には、洋画であっても邦画であってもストーリーそのものは評価に入れません。原作を読んでいるいないに関わらずです。
というのもそれって単に映画を作る際に扱った原作そのものの手柄じゃないですか?
確かにその原作を脚本に起こしたり、映画としてストーリー構成をし直すという作業はありますので、脚本や構成は評価に入ります。ただストーリーそれ自体は基本的に自分の評価に入れていません。
今回の「あさひなぐ」に関して言うなれば、ストーリーそのものは面白かったです。私も映画を見終わった後に、原作を読んでみたいという衝動に駆られました。しかし、本作のストーリーがある程度の面白さに仕上がっているのは、おそらく原作の力です。
原作何巻分の内容を詰め込んだんだろうか?というとんでもない駆け足っぷりに全くついていけないですし、正直ストーリー構成が弱すぎます。
前後編くらいの尺があれば、綺麗に収まった内容だとは思うのですが、今回の映画はいろいろな要素を詰め込めるだけ詰め込んだという印象で、一つ一つのエピソードに重みが無いですし、1本の映画としてあまりにも散らかっています。
何かのダイジェストを見せられているのだろうか?としか思えない脚本とストーリー構成には疑問符しか残りません。
結局この作品が一番描きたかったのはどこなのか?っていう話なんです。2時間の映画なんですから、もっと焦点化してストーリーをブラッシュアップしてほしいんです。
加えて、演出や劇伴音楽の使い方は絶望的でした。登場人物の動作にいちいち無駄な効果音をつける意味が分かりません。劇伴音楽は明らかに使いすぎです。
薙刀のシーンはかなり気合を入れて作ったのでは?と感じさせるものではありました。
ただ、薙刀のシーンでこうも大音量で劇伴音楽を流されては、全く集中できません。薙刀そのものよりも映画としてのエモさを優先する安直さにはがっかりしました。
映画「ちはやふる」のかるたシーンが素晴らしかったのは、静と動をしっかり意識していたからなんですよね。ただかるたを手が弾く音だけが部屋にこだましていて、余計な演出は施されていませんでした。
それ故に、見ているこちらまでも緊張させるような、圧倒的かるたスペクタクルが実現できたのです。
本作も薙刀のシーンでもっと徹底的に、薙刀のぶつかる音と掛け声にフォーカスすればよかったんです。せっかく気合を入れて撮影してもあれでは台無しです。
もう批判する点を挙げていくときりがないので、この辺りで感想は終わりにしておこうと思います。
結論としましては、ストーリーとしては面白い、でも「映画」としては本年度ワーストクラスであるということです。
映画「あさひなぐ」の7つの魅力?を徹底解説!?
先ほどあれだけ本作の批判を並べておきながら、魅力を解説!?どういうことなんだ?と思われていることでしょう。
今回、私はこれからこの映画「あさひなぐ」を見る方のために、私が感じた本作の魅力を7つのポイントに分けて解説しようと思います。
大画面で映画を見られる幸せ
(C)2017 映画「あさひなぐ」製作委員会 映画「あさひなぐ」特報より引用
リュミエール兄弟が、映画の映写装置シネマトグラフを発明してから長い年月が経過しました。
当時は本当に小さな画面でしか見れなかったんですよね。それが今やシネコンなんかではとても大きなスクリーンで映画を楽しめるようになりました。これってすごく感謝すべきことなんじゃないかと思うわけですね。
最近、スマートフォンの普及やそれに伴う映画の定額配信サービスの人気により、映画館で映画を見る人が少しづつ減っていっているのではないかと危惧しています。
しかし、やっぱり映画館のあの雰囲気で、良い音響と大画面で見る映画は特別なんだと今回映画「あさひなぐ」をみながらしみじみと考えさせられました。
スクリーンでどんな映画が放映されているかなんて関係ありません。
大きなスクリーンに映画が映っている!!当たり前のことなんですが、すごくありがたいことなんですよね。
今作を見ながら、映画館や映画技術の発展に感謝しなければならないのだなあということを再確認させられました。
TOHOシネマズのホットドッグって美味しくないですか?
突然ですが、TOHOシネマズのジョンソンヴィルホットドッグって美味しくないですか?
確かに価格帯は他の映画館で売られているホットドッグよりも高めです。しかしそれに見合った美味しさがあります。もちもちのパンと肉厚なソーセージ。
私も映画「あさひなぐ」を鑑賞しながら、頬張っておりました。
失礼いたしました。結局何が言いたいのかといいますと、映画がどんな出来であれ、TOHOシネマズのジョンソンヴィルホットドッグは美味しいということです!!
可愛い、それは正義
(C)2017 映画「あさひなぐ」製作委員会 映画「あさひなぐ」特報より引用
私は、本作に出演されている乃木坂46?のメンバーに関してはほとんど知りませんでした。しかし、可愛いですねぇ。実に可愛いんです。
正直この映画「あさひなぐ」はこんな顔で楽しめばよいと思うんですよね。
頭を空っぽにして、ただ純粋に大画面に映し出される美しい女性たちを眺める。
それって贅沢じゃないですか?これだけでも1800円の価値ありませんか?
しかも今回劇場に登場する乃木坂メンバーたちはどんなに激しい運動をしても、ほとんど紅潮しませんし、バッチリとメイクが決まっています。
これはスポ根よりも、キャストの可愛さを純粋に楽しんでくれ!という製作陣からのメッセージなのではないでしょうか?
「あさひなぐ」は「あ〇〇〇〇」映画?
(C)2017 映画「あさひなぐ」製作委員会 映画「あさひなぐ」特報より引用
皆さん、以前に映画「シン・ゴジラ」の4DXバージョンで、石原さとみが登場するシーンで良い香りがするというお話を聞いたことはありませんか?
私、その香りを確かめるべく2回ほど4DXを見に劇場に足を運びました。
1回目見た時は、まだ私の心に懐疑心があったのでしょう。香りは分かりませんでした。しかし、2回目を見た際に、必死に嗅覚を研ぎ澄ますと、なんだか石原さとみの香りがしているんじゃないかという錯覚に襲われました。
信ずれば通ず。とはこのことなんですね。
本作では乃木坂46の美しいメンバーたちが懸命に薙刀に打ち込む様子が映し出されます。
映画「あさひなぐ」は「あせにおう」映画なんですよ!!
ダンケルク超え・・・?
©2017 Warner Bros. 映画「ダンケルク」予告編より引用
先日クリストファーノーラン監督の究極のタイムサスペンス「ダンケルク」が公開されました。
この映画を私は3回ほど鑑賞したのですが、映画が終わった瞬間の「帰ってきた」感がすごいんですよ。
登場人物たちの帰郷と共に、我々も戦場から帰ってきたような安心感を疑似体験する事ができます。そのため見終わった後の安心感、疲労感その他もろもろの感情が凄まじいんですよね。
そして本作「あさひなぐ」はある点で、その「ダンケルク」を上回っていました。それは、映画を見終わった後の疲労感や、ようやく見終わった・・・という安心感なんですよ。
本作を見ていると体感時間がとんでもないんですよね。映画がいつ終わるんだろうか?とひたすらに本編終了を待ち続け、ようやく本編が終わった時には安堵と疲労に包まれるんですよね。
究極の映画体験を上回る不思議な映画、それが「あさひなぐ」です。
劇伴音楽が凄まじい
(C)2017 映画「あさひなぐ」製作委員会 映画「あさひなぐ」特報より引用
本作は、もう劇伴音楽が途切れることなく流れ続けているんですよね。練習シーン、会話シーン、薙刀の試合のシーン・・・お構いなく劇伴音楽がひたすらに流れ続けています。
これって映像を見ていて、ふと目を閉じても聴覚で映画を楽しめるようにするという製作側の配慮なんじゃないかと思いました。
映像を見るのに疲れたら、劇伴音楽メドレーを楽しめば良いわけです。
映像と劇伴音楽を同時に知覚していると、ごちゃごちゃして散らかった映画になっている印象でしたが、視覚情報を少しシャットアウトしてみると、すごく良い劇伴音楽だなあと感じました。
これはなかなか面白い試みですね。
当ブログ管理人と薙刀
(C)2017 映画「あさひなぐ」製作委員会 映画「あさひなぐ」特報より引用
「誰も興味ねえよ!!」というツッコミが欲しいわけではないのですが、ここで映画「あさひなぐ」にちなんで、私の個人的なお話を1つしてみたいと思います。
なんとですね・・・私の以前にお付き合いさせていただいていた女性が薙刀をやっていたんですよ!!(実話です)
まあこの話はこれぐらいにしておきましょうか。
おわりに
いかがだったでしょうか。
今回は映画「あさひなぐ」に否定的かつ皮肉的なレビューになってしまいました。
しかし、私は本作に好意的な意見を持っている方を批判しているわけではありません。単純にこの映画に対する批判を書いているにすぎません。
またこれから鑑賞する方に向けた7つの魅力はいかがでしたか?この解説を読んで、本作に興味を持たれた方はぜひ劇場に足を運んで、本作を鑑賞してみてください。
ストーリーそのものは非常に熱い、王道スポ根ですので、軽い気持ちで、あまり難しく考えずに映画を楽しむことをお勧めします。
今回も読んでくださった方ありがとうございました。