アイキャッチ画像:(C)2011 SIX ENTERTAINMENT 映画「ムカデ人間2」予告編より引用
はじめに
みなさんこんにちは。ナガと申します。
いやはや今回はですね、映画「ムカデ人間2」について雑談交じりで語っていこうと思います。
「ムカデ人間」シリーズってすごく有名なんですが、お恥ずかしながら私見たことなかったんですよね。ですので今回が初めての鑑賞になりました。
で、「ムカデ人間1」を初めて鑑賞してみたところ、すごく面白かったんですよ。思っていたより全然グロテスクでも、汚いスカト〇描写があるわけでもなくて、奇抜なパニック映画くらいの感覚で鑑賞することができました。
ですのでそのままのテンションで「ムカデ人間2」見るぞー!!ってなっちゃったんですよね。
で。結果がこれです。
せっかくだから、う〇ちっぽい食べ物集めて、それでも食べながら見るか!!という自分の中の好奇心が高まってこんな買い物をしてしまいました。
・チョコバー
・カレー
・ココア
あの・・・「好きな彼女の手料理は何ですか?」って質問に「カレー。」って答える奴、めちゃくちゃしょうもなくないですか??(笑)
だってカレーって、あれルーぶち込んでるだけですからね?具材ぶち込んで、煮てるだけですからね?しかも簡単だから、自分でも簡単に作れちゃいますからね?
せっかくそんな質問をされたのであれば、もっと凝った料理を答えてあげたらいいのに・・・。
なんでこんな話をしているかって?手料理作ってもらえる奴が羨ましすぎるからですよ!
以上、可愛い女の子が注いでくれたならば、泥水でも喜々として啜るナガの戯言でした。
閑話休題
あっ、それと皆さんはカレーのルーどの種類が好きですか?私、ジャワカレーの大ファンでして。他のカレールーよりも少し辛めで、エキゾチックな味がするんですよね。
全然本題に戻ってないですね(笑)
閑話休題
その時の自分は完全に「ムカデ人間2」を舐めきっていました。
約2時間後、私はこの行いを死ぬほど後悔することになるのでした・・・。
あらすじ・概要
狂気に満ちた医師が、複数の人間の口と肛門とをつなぎ合わせ”ムカデ人間”をつくろうとする姿を描いたカルトホラー「ムカデ人間」(2009)の続編。
ロンドンの地下駐車場で夜間警備員として働く中年男のマーティンは、映画「ムカデ人間」のDVDを繰り返し見ては、自分も”ムカデ人間”をつくりたいという欲望にかきたてられる。
マーティンは、駐車場で目をつけた男女を次々と拉致して倉庫に監禁。邪悪な計画を進めていく。
過激で残酷な内容に世界各国で上映禁止になり、日本でも度重なる映倫審査の末、R18+指定での上映が決まった問題作。
(映画comより引用)
予告編
以下閲覧&ネタバレ注意
以下閲覧&ネタバレ注意
本編を実況・解説:「ムカデ人間2」を舐めきった男の末路・・・
本編がスタートしてまず気がついたのは、映像が白黒になっていること。
「なるほど。そういう演出か!!粋だなあ~」と感心している私。
前作の主人公はスマートな元外科医のハイターさん。
しかし今回は夜間警備員として働く中年男のマーティン。
こんな奴に本当に「ムカデ人間」が作れるんだろうか?早速不穏な空気感を感じ取ってしまいました。
(C)2011 SIX ENTERTAINMENT 映画「ムカデ人間2」予告編より引用
しかしその後の、人間の拉致監禁の仕方がめちゃくちゃなんですよね。
「ムカデ人間1」では、ハイター博士が薬物で昏睡させて、監禁していましたが、今回は完全に実力行使。スパナ―のようなものでマーティンはノリノリで人をぶっ叩いていきます。
その姿は、まるでスマブラのゴールデンハンマーを振り回すかのようなノリノリ具合。
ピコピコピコピコピコピコピコピコピコピコピコ♪
そして徐々に監禁された人間の数が増えていきます。
そんな中、マーティンは前作「ムカデ人間1」を見ながら・・・
シコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコ♪
しかし、その計画の途中でマーティンの計画は母親にばれてしまいます。
母親はマーティンの計画書をびりびりに破り捨て、そして彼が大切にしていたムカデを殺そうとします。
すると、マーティンは母親をムカデで攻撃、そして最後はスパナ―のような武器でぶっ叩くのです。
ピコピコピコピコピコピコピコピコピコピコピコ♪
その後、マーティンは上の階に住んでいる強面の住人と前作に出演していた女優アシュリン・イェーニーを捕らえて、目標だった12人の人間の監禁に成功します。
ピロリロピロリロピロリロピロリロピロリロピロリロ♪
あっ、ここで炊飯器のご飯が炊きあがりました。ということで晩御飯の時間です。
今晩のメニューは、カレー・チョコバー・ココア・・・(笑)
なんじゃこの食い合わせは・・・?というツッコミは随時受け付けております。
閑話休題
さていよいよ、マーティンの「ムカデ人間」製作がスタートします。
「ああカレー美味い美味い!!」とご満悦の私。しかし、ここから一気に地獄に叩き落されます。
なんとマーティンの手術道具はすべて自前。前作のハイターさんは元外科医だったので、そのあたりきっちりしていたのですが、マーティンはただの中年小太り。見よう見真似で無理矢理連結を進めます。
(C)2011 SIX ENTERTAINMENT 映画「ムカデ人間2」予告編より引用
歯をハンマーで砕いたり、ナイフで思いっきり膝を掻っ切ったり、さらには連結に使うのは巨大ホッチキスwww
しかも麻酔なんて概念が存在していないので、もう地獄絵図ですよ。
このシーンになってようやく、私は本作が白黒映画になっている理由を理解しました。
こんな映画、カラーだったら放映できるはずがねえですもん!!
エキゾチックな味が売りのジャワカレーが憎らしいほどにグロテスクな味に思えてきました。
そして監禁されていた人たちの阿鼻叫喚の中で、とうとう「ムカデ人間」が完成します。
(C)2011 SIX ENTERTAINMENT 映画「ムカデ人間2」予告編より引用
そうなるともうマーティンはやりたい放題。
缶詰を犬の餌箱に入れて与えてみたり、ミルクを胃に直接投入、舌を引っこ抜いてみたり・・・。
さらには、各人間のお腹を押して、おならを出させて吸い込ませる・・・。
その次は、各人間に下剤を投与して、う〇ちを食べさせるスカト〇プレイ。しかも、連結部分がホッチキスでしか留められていないので、う〇ちがそこら中から溢れ放題。
この辺りで、私のジャワカレーは味がしなくなりました。そして、脇に置いていたチョコバーがもうアレにしか見えなくなってきました。さらにココアが憎たらしい色味・・・。
そして、マーティンは一番後ろに位置する女性を襲います。
朝はパン♪パンパパン!!夜もパン♪パンパパン!!
マーティンはもうノリノリ!!そして候すぎで候wwwww
すると突然、監禁していた妊婦が破水して脱走!!車に乗り込みます。発進しようと力を入れていると、お腹の中の赤ちゃんがポロリ。偶然にもアクセルペダルのところへ・・・。
これ以上は言いたくありません・・・。察してください。
この時、私はもうお腹の中のカレーが喉のところまで戻ってきました。
マーティンが倉庫に戻ると、上の階に住んでいた強面男が連結部を引きちぎっていました。それに激高したマーティンは全員を銃殺しようとします。ノリノリのマーティン。
バンババンバンバンババン♪
しかし弾切れ。するとナイフを取り出して、首を切り始めます。
ギリギリギリギリギリギリ♪
しかし先頭の女性をなぜかマーティンは殺すのを躊躇います。
すると女性はマーティンのちん〇んをぶん殴ります。悶えるマーティン。
さらに、マーティンがミルクを飲ませるために使ったじょうごのような道具をア〇ルにブッスリ!!そこからマーティンの飼っていたムカデを注入!!
(C)2011 SIX ENTERTAINMENT 映画「ムカデ人間2」予告編より引用
悶えるマーティン!!マーティンは女性を刺殺!!しかしお腹の中で暴れるムカデちゃん!!
私のお腹の中のカレーも暴れまわって、喉のところまで帰って来てましたがね・・・(笑)。
(C)2011 SIX ENTERTAINMENT 映画「ムカデ人間2」予告編より引用
で、最後はなんと夢オチ!!!!!!!!????????
えええええええええええええええ!!!!!!!!????????
いやそんな具体的な夢あるわけねえだろう!!!!!!!???????
夢で終われるかいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!???????
考察:夢オチ?のラストに込められた意味
さて、今作『ムカデ人間2』はもう典型的なまでの夢オチなのですが、そこには一体どんな意味が込められているのでしょうか?
まず、今作を読み解いていく上で、主人公のマーティンが前作『ムカデ人間』に影響を受けて、犯行に及ぶ妄想をしていたという点を忘れてはいけません。
つまり、メタ的な視点から見ると、マーティンは前作に影響されて、類似の犯罪を犯す言わば「模倣犯」であるわけです。
フィクションに影響を受けて、犯罪を犯す人って日本に限らず、世界中でいることにはいますよね。
例えば、映画『ダークナイト ライジング』上映中に実行されたオーロラ銃乱射事件は、犯人が「ジョーカー」を自称していました。
このように、フィクションには強く人を引き付ける魅力がある代わりに、それが人を悪い方向へと向かわせてしまう可能性もあるということです。
そう思うと、『ムカデ人間』のような狂気的な魅力を孕んだ映画は、鑑賞した人を惹きつけ、同時に実際にやってみたいという衝動に駆らせる可能性があるわけですよ。
ただ、今作のトム・シックス監督の姿勢はこうだと思うんです。
やれるものならやってみろよ!!
『ムカデ人間2』は上映禁止になった国があるくらいにグロテスクでかつショッキングな内容でしたが、そんな内容にしたのは、『ムカデ人間』を模倣しようとする人間へのある種の挑戦状だと思いました。
マーティンは医師でもありませんから、自前の道具で雑に「ムカデ人間」を作ろうとして、とんでもない事態を引き起こしてしまいます。
つまり、リアルに模倣犯をやろうとしても、彼のようになるだけだし、この映画を見てグロテスクだと喚いている君たちにこれが真似できるのか??と問いかけているようですらありました。
確かに、本作のラストは夢オチではあるのですが、だからこそ、模倣犯になろうとした人間のIFの物語として成立し得たのだと思います。
おわりに
しっかし、とんでもない映画でしたね。
「ムカデ人間1」がマイルドだからって甘く見すぎました。
調子に乗って、う〇ちっぽい食べ物でも食べながら見るかあ!!なんて勝手にテンションMAXになっていた鑑賞前の自分はいませんでした。
鑑賞後、激しい吐き気に襲われて完全にダウンしてしまいました。
深夜アニメの録画していたやつを見ながら、お茶を飲んで少しずつ気持ちを落ち着かせて、なんとか吐き気は収まりました。
以前に晩御飯を食べながら、「テレクラキャノンボール2013」という映画を見ていた時に、唐突なスカト〇描写が出てきて、ご飯を吹き出したのを思い出しました。
皆さん、ものを食べながら映画を見る際には、映画のチョイスに気を付けてくださいね。
今回も読んでくださった方ありがとうございました。