目次
はじめに
みなさんこんにちは。ナガと申します。
大学生の方、一般教養の講義なんかを受けていると、ナチス関係のレポートを書いてきてください、なんて課題が出されたりしませんか?
高校生の方、学校の世界史の授業なんかでナチスやヒトラーについて調べてきてくださいといった宿題が出されることはありませんか?
私はありました。こういう時、調べるとすれば、インターネット、書籍そして映画、様々なメディアを通じて情報を手に入れる事ができます。ただ私がおすすめしたいのは、専ら映画です。
適切な作品をチョイスすれば、2時間の作品で多くの情報を手に入れる事ができますし、何より映像で見ることによって深い理解を得る事ができます。
今回はですね、ナチス・ヒトラー・アイヒマンに関連した作品達を一挙に20作品おすすめしていきたいと思います。
スポンサードリンク
王道!ヒトラー映画のおすすめ
ナチス政権下のドイツと言えば、まずはヒトラーについて触れるのが定石といったところです。大学のレポートや高校の課題なんかであっても、まずはヒトラーについて書き進めていく、調べていくというのが一番王道と言えます。今回は、ヒトラーについて学習していく上で役立つ映画をいくつかピックアップして紹介していこうと思います。
「ヒトラー~最期の12日間~」
まず、見ておいて間違いない作品と言えばこれでしょう。
1945年の4月はドイツ軍がヨーロッパ各地で敗戦を重ね、追い詰められて、ついにベルリンでの市街戦に撃って出る第2次世界大戦ヨーロッパサイトでの最終局面でした。
そんな中で、総統アドルフ・ヒトラーがどのようにして最期を迎えたのかが詳細に描かれています。
この作品は、トラウドゥル・ユンゲという元ヒトラーの個人秘書官を務めた人物の告白と回想という形で構成されていて、総統ヒトラーを常に第3者的視点から捉えています。
そのためヒトラーについてほとんど知識が無くて、とりあえず見る映画を迷っているということであれば、一番おすすめです。映画として素晴らしいことももちろんですが、じっくりと鑑賞することでかなり勉強になる映画です。
特に注目したいのが、ヒトラーの人間性に踏み込んだ作品であったということです。
そのためにこの作品はドイツ国内外で大きな波紋を呼びました。マーティンスコセッシの「最後の誘惑」というイエス・キリストの人間性に踏み込んだ作品が大バッシングを浴びたように、歴史上の人物というのはある種人間性を排除された存在なんですよね。
それを単なる史実としてのみならず、人間性に踏み込むとなると賛否が出るのは当然です。ただ、これはインターネット上の情報からは絶対に得られない重要な視点です。
ヒトラーにどんな魅力があったのか?なぜドイツの国民たちは盲従的に彼に賛同したのか?それを考えていく上でも、彼の人間性に迫った本作は重要な意義を孕んでいます。
「チャップリンの独裁者」
これも見ておいて間違いない映画作品だと思います。この映画はドイツと同盟関係にあった日本では無論戦後の公開になったのですが、アメリカではドイツがポーランドに開戦した直後に公開されているんですね。この映画のアメリカ公開は1940年です。
この映画は、ある意味で映画というメディアにおけるヒトラー像を確立させた映画とも言われています。特に革新的だったのは、ヒトラーを恐ろしい人物であるとか、非難されるべき人物というよりも「笑われるべき人物」として描いた点です。
この映画ではチャップリンがユダヤ人の床屋チャーリーと独裁者ヒンケルの2役を演じています。そのためこの2キャラクターが瓜二つという設定です。
これは終盤にチャーリーがヒンケルと間違われて独裁者として祭り上げられてしまう展開へと繋がっていきます。
チャップリンはヒトラーの口ぶりや仕草を徹底的に研究して、それをある種の「時事ネタ」としてコミカルに映画に取り入れています。
ただ彼は、そのコメディ調の作風にヒトラーないし独裁者への風刺を孕ませています。
とりわけ「独裁者の脆さ」という観点に着目してみるとこの作品は非常に面白いと思います。
独裁者ヒンケルがおいおいと泣くんですよね。さらにラストシーンでは床屋のチャーリーが演説をするのですが、この内容がナチス政権の目指すところとは、正反対の内容なんですね。
それでいて、この演説は民衆から大喝采を浴びます。独裁がなぜ立ち行かなくなったのか?という点も本作を見ながら考えて見て欲しいポイントです。
「帰ってきたヒトラー」
こちらもかなりコメディ調の作品で、ドイツでの大ベストセラーの映画版です。ただ、ヒトラーについて勉強・研究していくというのであれば、間違いなく見ておくべき作品の1つだと思います。
本作では、ヒトラーが現代に復活するところから物語が始まります。
そして彼はヒトラーのモノマネをするするコメディアンとしてテレビに出演することになり、そこから持ち前のカリスマ性で民衆を味方につけていき、政界に進出しようとするわけです。まさにナチスの歴史が繰り返そうとするなんて悪夢が現代ドイツで起ころうとしたわけです。
現代ドイツでは右翼寄りの政党が、今まさに台頭してきています。
2017年に行われた国政選挙でも右翼寄りのAfD(ドイツのための選択肢)が大躍進を遂げました。これは難民政策などで後手後手に回っている現首相のメルケルへの不満や不信の表れとも言われています。
東ヨーロッパを中心にネオナチ的勢力が力をつけ始めている今日の情勢は、ヒトラー的主導者を求める声すら感じさせます。
ドイツだけでなく、全世界の人々がヒトラーという人物が自分の中のどこかに未だ潜み続けているものであることを認識して、その事実と向き合い、考え続けていくことの重要性をこの映画から感じさせられます。
現代ドイツとナチズム、ヒトラーを関連付けて考えてみたいという方にはぜひともお勧めしたい作品です。
「モレク神」
「モレク神」というのは、キリスト教世界において「偽の神」を表しています。そしてこの映画は「ヒトラー~最期の12日間~」よりも前に製作された映画でして、初めてヒトラーと言う人物から「独裁者」の側面を排除して作られた映画だと思います。
本作は、ヒトラーが愛人であるエヴァを住まわせている別荘を舞台に描かれる作品となっています。我々は通常、あの大衆を前に演説を繰り広げる威厳に満ちたヒトラー像を持っていると思います。
ただこの映画はそれを根底から覆してきます。
部下の前では毅然と振る舞うヒトラーも愛人を前にすると、もはやただの人間なんですよね。
ヒトラーは特別な存在でも、悪魔でもなく、ただの1人の人間だったのだとしたら、ナチスの蛮行を引き起こした真の犯人は誰だったのだろう?とヒトラーやナチスの歴史を少し深い視点から捉える事ができるようになります。
後で紹介する「ハンナ・アーレント」と関連付けてみても面白いですし、他のヒトラー映画作品と比較してみるのも、もちろん興味深いと思います。
こちらも王道!アイヒマン映画のおすすめ!
ヒトラーと並んで、ナチス関連の映画の題材になりやすいのがアイヒマンでしょう。彼はドイツ親衛隊の中佐で、アウシュビッツを初めとする強制収容所にユダヤ人を移送することに関する計画に深く関与し、その指揮を執った人物として知られています。1961年にかの有名な「アイヒマン裁判」にかけられて、死刑判決が言い渡され、絞首刑となりました。
「ハンナ・アーレント」
ハンナ・アーレントという人物自体ももちろん有名ですし、知っておくべき人物なんですが、この作品はアイヒマンに関する作品として挙げさせていただこうと思います。
彼女はドイツ出身のユダヤ人なんですが、第2次世界大戦開戦後にアメリカへと亡命しているんですね。
ユダヤ人であるわけですから、ユダヤ人たちを強制収容する指揮を執ったアイヒマンという人物は憎くて仕方がないわけです。そして1960年にアイヒマンが逮捕されて、「アイヒマン裁判」にかけられることになります。
ハンナ・アーレントは「ニューヨーカー」の特派員として裁判の傍聴に参加するんですね。しかし、そこにいたのは悪の権化たるアイヒマンではなくて、凡庸で平凡な一人の人間だったわけです。
この経験をもとに彼女は「アイヒマンの悪の陳腐さ」について論文を書くのですが、これが大論争を巻き起こしてしまいます。
アイヒマンという人物が本当に悪だったのか?平凡で凡庸な一般人がなぜあの恐ろしい強制収容所にユダヤ人を送り込むスイッチを押す事ができたのか?アイヒマンを史実の面からだけではなく、「悪」の本質といった深いテーマ性を絡めて思考するきっかけにもなる映画だと思います。
「アイヒマン・ショー/歴史を映した男たち」
この作品は、アイヒマン裁判について簡単に知りたい、裁判の雰囲気に触れてみたいという方には非常におすすめできる映画です。
アイヒマン裁判というのは、あくまでも裁判ですから、公開されるなんてことはあり得なかったわけです。ただ、この裁判は世紀の裁判であり、多くの人の目に留まる必要があると考えたテレビマンたちが行動を起こして、裁判の全世界テレビ中継を実現したという実話に基づく映画作品です。
アイヒマンや彼の裁判について深く知りたいという方には、おすすめしづらいですが、まだあまり知識が無くて、とりあえず概略だけでも掴んでおきたいという方であれば、この映画を見るとすごく要点を掴みやすいかと思います。
知る義務がある。ホロコーストを題材にした映画たち。
アウシュビッツ収容所の存在が世界的に有名ですが、ナチスによるユダヤ人殺戮というものは想像を絶するものでした。ドイツ人でなくとも、人としてこの負の歴史を知っておく必要があると思います。
またこのホロコーストに関する内容はレポートや課題なんかでもしばしば問われます。今回は数多く存在する作品の中から厳選して紹介していきます。
「夜と霧」
「去年マリエンバードで」といった作品で有名なアラン・レネ監督が撮影した30分程度のドキュメンタリー映画ですね。もちろん同名の書籍も有名です。「夜と霧」というタイトルはヒトラーが1941年の12月に出した総督命令に由来すると言われています。
新しく撮影した映像に当時の映像やニュース映像、写真などが組み合わされた構成になっているのですが、まあこれほどまでにナチスによるホロコーストの恐ろしさを切り取った映像作品は他にないと言っても過言ではないでしょう。私自身もこれを初めて見た時は衝撃を受けました。
ただ、この映画が持つ強みってまさにそこなんですよね。
ホロコーストでなにがあったのか?なんてことを文字で読んだだけではそれがいかに残虐な行為だったのか?ということを実感しにくいと思うんです。
ですので、映像として目の当たりにすることこそ重要なのではないかと考えています。
ホロコーストについて勉強・研究するのであれば、まずこれは見ておいてください。
「シンドラーのリスト」
映画監督しては抜群の知名度と実績を誇るスティーブン・スピルバーグ監督の作品で、アカデミー賞作品賞にも輝き、大ヒットした世界で最も有名なホロコーストを扱った映画と言えると思います。
この映画は、ホロコーストの残虐さを描こうとしたというよりも、シンドラーという実業家がユダヤ人を自分の経営する軍需工場で雇用することでその命を救ったという逸話に基づいて作られています。
ホロコーストを題材にした初の大作映画ということで世界中で大きな話題となり、多くの人にナチスの戦争犯罪を知らしめることにもなりました。
この映画が素晴らしいのは、やはりそれまでひたすらに収容所で苦しみながら殺されていった死者たちにスポットが当たっていたにも関わらず、大きく視点を転換してホロコーストから生き残った人々に焦点を当てたところだと思うのです。
映画のラストにシンドラーが「我々は生き延びたのだ」と言うシーンがあるのですが、そこだけを切り取っても、この作品がこれまでのホロコースト作品とは一線を画していたことは明らかです。
「シンドラーのリスト」が世界に与えた影響そのものに注目してみるのも面白いですし、他のホロコーストを扱った映画作品と比較してみるのも面白いと思います。
「戦場のピアニスト」
本作「戦場のピアニスト」も非常に有名で、カンヌ映画祭では、パルムドールを獲得していて、その年のアカデミー賞でも数々の賞を受賞しました。
本作では、主人公がユダヤ人ピアニストになっています。そしてその運命に翻弄される主人公にスポットを当てながら、当時のユダヤ人ゲットーの悲劇ですとか、ナチスのユダヤ人に対する非人道的な扱いを鮮烈に描き出しています。
戦時下でのドイツ支配におけるユダヤ人たちの悲惨さを鮮烈に描き出しながらも、1人の主人公の物語を中心に据えているため、エンターテイメント作品として確立されているのも素晴らしいポイントです。
ホロコーストについての惨劇を映像で目の当たりにするだけではなく、1本の映画として楽しめるまさに一石二鳥な作品と言えるでしょう。
「ヒトラーの贋札」
これは「ベインハルト作戦」という実際にヒトラーが画策していた作戦に基づく映画となっています。ベインハルト作戦と言うのは、大量の贋ポンド札を作って、それをイギリス経済に流通させることで、イギリスの経済混乱を引き起こそうとした作戦です。そしてその贋札印刷の現場に強制収容されていた多くのユダヤ人が関わっていたと言われています。
この映画が面白いのは、強制収容所を舞台にしている作品にも関わらず、ユダヤ人たちの悲惨な殺戮の現場がほとんど登場しないんですね。ホロコーストを扱った映画としてはまさに異色の作品といえると思います。
というのもベインハルト作戦に参加していたユダヤ人は収容所内で他の囚人たちよりも優遇されていたという描写があるように、彼らは「悲惨な死」とは少し距離を置いた存在だったんです。
ホロコーストを少し違った視点から捉えられる映画ということでも面白いですし、ホロコーストという題材をいかにしてエンターテイメント作品に落とし込んだか?という視点で捉えてみても非常に興味深い映画作品だと思います。
「サウルの息子」
これはかなり最近の映画でして、強制収容所で「ゾンダーコマンド」として活動するユダヤ人たちにスポットが当てられた作品です。「ゾンダーコマンド」と言うのは、収容所のユダヤ人の中から選ばれて、一定期間ユダヤ人殺戮を幇助する役を与えられていました。
それでいて彼ら自身も一定期間を経ると殺される運命にありました。
同属の大量殺戮を幇助させられた悲痛な運命にあった「ゾンダーコマンド」と言う存在を知る事ができる点でも大変意義深い作品だと思います。
またこれほどまでにリアルに強制収容所の空気感を表現した映画も無いと思います。常に主人公の一人称視点で撮られたこの映画は、観客の我々を作品に没入させてくれます。
ホロコ―ストについてあまり知識が無いという方や映像でホロコーストの実態を見てみたいという方はこの作品を見れば、間違いないかと思います。
「顔のないヒトラーたち」
これもまた少し違った視点からホロコーストを捉えた作品です。フランクフルト・アウシュビッツ裁判というものが1963年に行われたのですが、これに至るまでに奮闘した検事たちの物語を描いています。
戦後のドイツでは、ニュルンベルクでの戦争裁判の終結を機に、ドイツからナチス勢力は一掃されたとして、ホロコーストの惨劇は負の歴史として忘れ去られようとしていたんですね。
そのため本作に登場する若い世代はホロコーストの実態を全く知らないという状態になっています。主人公もそんなホロコーストに関して無知な存在の1人です。
そんな主人公は検事としてアウシュビッツ裁判を担当することになります。真相を知るにつれて、「正義」とは何なのか?が分からなくなっていきます。
それでも、アウシュビッツの惨劇を風化させないために裁判を行わなければならないと邁進する主人公のヒューマンドラマでもあります。
この作品を見て考えたいのは、「正義」とは何だったのか?というすごく難しい問題です。
ナチスというものは積極的に参加した人、傍観した人を含めドイツの多くの人が加担して巻き起こった政権です。ですので、アウシュビッツに関わった人だけをやり玉にに挙げて裁判をすることに正義はあるのだろうか?と当然悩むことになります。
しかし、その罪と言うのは、直接関与していない人も未来永劫背負い続けていくべきものであり、二度と引き起こさないためにも風化させないことこそ大切なのです。負の歴史を「知る」ことの意義を今一度考えさせられる素晴らしい映画作品です。
スポンサードリンク
少し違った視点から見てみよう!!
「スターリングラード」&「Uボート」
この2作品は主にドイツが引き起こした「戦争」そのものに関連する映画作品です。前者はドイツが大戦中に重要な戦力の1つとして活用していた「Uボート」と呼ばれる潜水艦での戦いを主に描いた作品です。
そして後者の「スターリングラード」はドイツの戦局が悪化するきっかけとなった、独ソ戦最大のハイライトを映像化したものになります。いくつか映画は存在するのですが、私がおすすめするのは1993年のヨゼフ・フィルスマイアー版ですね。
この2作品は、純粋に第2次世界大戦の中に位置づけるドイツという視点で見ることができますので、おすすめですね。
「禁じられた遊び」&「フランス組曲」
第2次世界大戦におけるドイツを読み解いていく上で、重要になってくるのが独仏の関係です。この2カ国の戦争と別離、融和の歴史と言うのは、注目すべきポイントです。
それを映画で学ぶ、考えるとなりますと、必然的にこの2作品が挙がってきます。この2作品はどちらもフランスから見た当時のドイツ像が色濃く反映された作品になっています。
戦争相手として、外交相手として、そして共存していく同じ人類として。当時のフランスがドイツをどう見ていたのか?すごくレポートのテーマとしては面白いものですので、この2作品をぜひ関連付けて考えてみてください。
「ブリキの太鼓」
ギュンターグラスによる同名の大ベストセラーを映画化したものになっています。監督はフォルカーシュレンドルフです。
この作品は、ナチズム政権下における民衆、一般市民の生活によりフォーカスした作品となっています。本作の主人公は身体の成長が幼少期に止まってしまった不思議な少年なのですが、その主人公の目を通して、当時のドイツの実情が生々しく描き出されます。
この映画を見ていて感じるのは、一般民衆も進んでナチス政権へと傾倒していった、ナチズムの情熱に身を任せていったという点を描き出している点だと思います。
決して上から一方的に誘導したムーブメントなどではなく、極めて民主的に進んだムーブメントであったというナチズムの実態と真の恐怖を寓話的なプロットに融合させた意欲作に仕上がっています。
参考:【ネタバレあり】『ブリキの太鼓』解説・考察:ギュンターグラスが描き出した戦後ドイツの「世間」
その他
「民族の祭典」&「美の祭典」
1936年にナチス政権下で開催されたベルリンオリンピックを題材にした映画作品です。ナチスの全面協力のもと作られた作品と言うことで、「プロパガンダ映画」のレッテルを貼られて、戦後糾弾されることにはなるのですが、その圧倒的な映像は今でも映画ファンの間で高い評価を受け続けています。
昨年公開された「栄光のランナー/1936ベルリン」と関連付けて考察すると面白いと思います。
「意志の勝利」
前述の「民族の祭典」と同じ監督が製作した映画で、ナチスの党大会の模様を映像メディアに落とし込んだものとなっています。これも後に「プロパガンダ映画」として糾弾されるのですが、それ以上にその映像美に圧倒されます。
ナチスについて深く知りたいという人はぜひとも見ておきたい作品ですね。
「愛を読むひと」
シュリンクの「朗読者」を原作として作られた映画作品で、アウシュビッツ裁判、ホロコーストが関連しています。すごく切ないラブスト―リー的な側面を併せ持つ作品なのですが、同時にナチスの戦争犯罪にこれからの世代がどう向き合うべきかを考えさせてくれる作品でもあります。
「ヒトラー暗殺、13分の誤算」
タイトルにヒトラーが入っているわけですから、無論ヒトラーは登場するんですが、あくまでヒトラーをを暗殺しようとしたゲオルグ・エルザ―という男の物語として描かれるので、勉強や研究用には適さない作品かと思います。
ただ見ておいて損はない良作です。
「ヒトラーの忘れもの」
第2次世界大戦後に、戦争捕虜となったドイツ兵たちがデンマークで地雷の撤去を強要された史実に基づいて作られた映画作品です。
ナチスを題材にした映画作品は、ユダヤ人が虐げられ、苦しむというタイプの作品がほとんどなのですが、この作品は、ドイツ兵たちが地雷撤去で命を落としていく様を描いているんですよね。
「戦争後」にスポットを当てた、この上ない反戦映画だと思いました。
おわりに
正直まだまだお勧めしたい作品が山ほどあるんですね・・・。20作品ではとても足りないのです。
ただ、今回は代表的なもの、メジャーなものから私が個人的にオススメしたい作品まで、大まかにではありますがご紹介できたかな?と思っております。
高校生・大学生は、間違いなくこのナチス・ヒトラー・ドイツ戦争関連の勉強や研究を一度はすることになるでしょう。私はドイツに関して詳しく勉強してきた立場ですので、もちろん深く勉強ないし研究してきました。
そんな時に、ぜひ映画というメディアで学ぶという選択肢を考えてみてください。やはり映像で見ることで、インターネット上では得られない貴重な知識や感情を獲得することができます。
ぜひぜひ今回挙げた作品を参考にして、皆様の勉学に役立ててみてください。
今回も読んでくださった方ありがとうございました。
スポンサードリンク
コメントを残す