目次
はじめに
みなさんこんにちは。ナガと申します。
今回はですね2018年上半期の映画の話題で記事を書いてみようと思います。
既に投稿しました私の2018年上半期ベスト映画ランキングTOP10は以下のリンクからご覧いただけます。併せてお楽しみください。
この記事でお話するのは、2018年上半期に当ブログ管理人の期待値を上回った映画、下回った映画になります。
皆さんも映画を見る前にその作品に対するある程度の期待値みたいなものがありますよね。それを上回ってくれると、すごく見終わった後に感動しますし、逆に下回ってくるとがっかり感が強まります。
では、早速作品を発表していきましょう。
当ブログ管理人の期待値を上回った映画TOP3
第3位:『今夜ロマンス劇場で』(期待値メーター:20%→70%)
『カイロの紫のバラ』に大きく影響を受けたであろう綾瀬はるかと坂口健太郎が出演するこの映画ですが、正直見に行く前はあまり期待値が高い映画ではありませんでした。それでも主人公の青年が映画好きで、映画に関連の強い映画だろうと思われたので、意を決して見に行きました。
すると、本当に大きく私の事前の期待値を裏切ってくれましたね。何と言いますか「全映画好きが涙する映画」と言っても過言ではない内容で、確かに脚本や演出に粗はあるんですが、それが気にならなくなるくらいに感動しました。
世界から忘れ去られようと、誰もその作品を口に出さなくなろうと自分だけはずっと好きでい続けるんだろうなって映画はおそらく映画が好きな人であれば誰にでもあると思うんです。そういう「好き」を無条件に肯定してくれるのが、この映画なんですよね。だからこそ泣けました。
それでいて映画とそれを鑑賞する人のコンテクストに言及した映画でもあるんです。映画というものは作られた時点ではまだ完成していなくて、それが公開されて、それを見た人が”色”をつけることで初めて完成するんです。そんな映画と私たちの関係が、本作の主人公たちの恋愛物語に投影されているような気がして感激でした。
第2位:『ハンソロ』(期待値メーター:25%→90%)
スターウォーズシリーズっていつも見に行く前に期待値が90%近くあるんですが、今回は逆に何の期待もしていませんでした。前情報も仕入れず、予告編も見ることがなく、公開1週間前になっても何のワクワク感もありませんでした。
しかし、いざ作品を見てみると、もう感動感動。私の見たかったスターウォーズがここにありました。公開から3日間で2回鑑賞しましたが、2回とも最高でした。
公開して間もないので、あまり作品の内容に踏み込むわけにはいかないのでこれくらいにしておきますが、詳しいことはネタバレ有の個別記事の方でお願いいたします。
第1位『羊と鋼の森』(期待値メーター:5%→80%)
当ブログ管理人の2018年上半期ベストにて惜しくも11位だったのがこの『羊と鋼の森』という作品です。本屋大賞で原作が面白いということは分かっていたんですが、『orange』の監督に山崎賢人主演の映画が傑作になる予感が映画を見る前は正直想像できませんでした。
見終わった後、監督を初めとするスタッフと山崎賢人くんに土下座したい思いでいっぱいになりました。もう邦画大作でこのレベルの映画が生まれるんだという感動もありましたが、ここまで大胆に映像に演出を託せてしまう橋本監督の手腕に脱帽でした。
とにかく音楽と映像美に浸る133分で、邦画特有の過剰さや蛇足感が一切感じられず、極めて洗練された内容になっています。
本当に素晴らしい映画でした。
当ブログ管理人の期待値を下回った映画TOP3
第3位:『ブラックパンサー』(期待値メーター:90%→50%)
これに関しては別に駄作だったというわけではなくて、北米でのMCU最高傑作だ!!みたいな持ち上げのせいで期待値が上がりすぎていたのが原因ですね。
普通に面白いヒーロービギンズではあるんですが、アクション的な見応えに乏しかったのと、ドアマパートが正直盛り上がりに欠けた印象が強かったですね。またヒーロー映画よりもポリティカルムービーとしての側面が強すぎて、自分が見たかったものとは違うなぁと感じてしまいました。
その中でもヴィランのキルモンガ―は抜群に良くて、MCUで最も魅力的なヴィランだったように思いますね。彼の過去が精緻に描写されていて、悲哀に満ちたキャラクターだったので、何とも切なくあるのですが、そういったパーソナルな部分が透けて見えるからこそ、感情移入しやすく、ヴィランとして魅力的だったと思います。
これに関しては北米での高評価に引っ張られすぎました。
第2位:『友罪』(期待値メーター:70%→15%)
前作が『8年越しの花嫁』だったということもあり期待値が高まりまくりだった瀬々監督ですが、これは酷い・・・。『ストレイヤーズクロニクル』の頃の彼に逆戻りですよ。
演技力の高い生田斗真や瑛太といったキャスト陣を揃えながら、その演技を監督が全くコントロールできておらず、過剰な演技が作品の中でひたすらに空回りしているんですよね。それに加えて原作の再構成という点で、脚本がボロボロです。というか完全に中盤くらいで空中分解しています。
『8年越しの花嫁』であれだけキャスト陣の内に秘められた演技力の高さを静かな演出で引き出した瀬々監督とは思えない内容に映画館で思わず絶句しました。
7月公開の『菊とギロチン』には期待しています。
第1位:『ジュマンジウェルカムトゥジャングル』(期待値メーター:90%→5%)
この映画だけはもうどうしても見終わった後に項垂れました。子供の頃から大好きだった『ジュマンジ』という映画の待望の続編?リブートということで楽しみに見に行ったんですが、完全に打ちのめされました。
ここまで目新しいものがない続編(リブート)ってありますかね?私はどうしてもこういう長い期間を経て続編やリブートが作られる映画には、それをするだけの意義と革新性を見せて欲しいというスタンスなんです。そういう意味で『マッドマックス 怒りのデスロード』のような作品はお手本ですし、ジョージミラー監督のアプローチを見習ってくれ・・・と思う続編(リブート)がたくさんあります。
それにしてもこの『ジュマンジウェルカムトゥジャングル』はどうしたものでしょうか。映像は既視感の塊。ドラマパートは大体がセリフのやり取りで解決してしまう薄っぺらさ。過去作のオマージュやら『ブレックファストクラブ』オマージュやらに塗れすぎて、目新しさが1つもない。
新しい世代に向けての「ジュマンジ」というコンセプトではあったでしょうから、これで良いと言えば良いのかもしれませんが、それにしても新しい「ジュマンジ」を楽しみに劇場へと足を運んだ私としてはがっかりしすぎて見終わった後に落ち込みました。
おわりに
みなさんは今年期待を大きく上回ってくれた傑作や逆に期待を大きく下回った映画はありますでしょうか。良かったら教えてくださいね。
この記事に対してなぜ私が、期待値の低い作品をわざわざ映画館で見るのか?という疑問が浮かぶかと思いますが、それはやっぱりこういう「掘り出し物」に出会えるからなんですよね。
「思っていたよりもずっと良かった映画」って発見した時の喜びがすごく大きいんですよ。この調子で下半期も期待を裏切ってくれる映画がたくさんあると良いなぁ・・・。
今回も読んでくださった方ありがとうございました。
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