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目次
はじめに
みなさんこんにちは。ナガと申します。
今回はですね映画『クリード2 炎の宿敵』についてお話していこうと思います。
本記事は一部作品のネタバレになるような要素を含む感想・解説記事となっております。作品を未鑑賞の方はお気をつけください。
良かったら最後までお付き合いください。
『クリード2 炎の宿敵』
あらすじ
アドニス・クリードはチャンプであるコンランとの一戦以降、破竹の勢いで連勝を続け、ついにチャンピオンへの挑戦権を獲得しました。
チャンピオンとして立ちはだかるのは、前作の冒頭でアドニスをボコボコにして愛車マスタングを分捕ったボクサーのダニー・ウィーラーでした。
アドニスは持ち前のスピードでチャンピオンを圧倒し、あっという間にK.O.勝ちしてしまいました。
こうして彼は、チャンピオンベルトを獲得し、世間も新たな「クリード伝説」が始まったと確信しました。
そんな彼にロシアの新鋭ヴィクター・ドラゴ が挑戦を叩きつけます。
ヴィクター・ドラゴは、かつてアドニスの父アポロの命をリングの上で奪った因縁のボクサー、イワン・ドラコの息子だったのです。
世間は「クリードVSドラコ」の再現を望みますが、ロッキーは目の前でアポロの死を経験したこともあり、アドニスに挑発に乗らないよう忠告します。
しかし、自分の実力を証明するためにも、父の無念を晴らすためにもヴィクターとの戦いは避けられないと踏んだアドニスは、挑戦を受けてしまいます。
方針の対立により、ロッキーと決別したアドニスは独自にトレーニングを積み、決戦へと向かうのだった・・・。
スタッフ・キャスト
まず、監督・脚本が前作から変更になっているので、ご紹介しておきましょう。
前作『クリード チャンプを継ぐ男』の監督・脚本を担当したのは、ライアンクーグラー監督でした。
前作も素晴らしかったですし、そして彼はMCU作品である『ブラックパンサー』の監督も務めていて、近年最も注目されている映画監督の1人でしょう。
そして今作の監督を務めたのが、スティーヴン・ケープル・Jr.です。
長編に関してはほとんど無名の監督で、新進気鋭の映画監督なんですが、シルヴェスター・スタローンに見込まれ、監督に抜擢されました。
ちなみに脚本に関してはシルヴェスター・スタローンが担当しています。
- 音楽:ルドウィグ・ゴランソン
- 撮影:クレイマー・モーゲンソー
- 編集:マイケル・カーン
音楽に関しては前作から引き続いてルドウィグ・ゴランソンが担当しています。
撮影や編集に関しては前作とはスタッフが変更されています。
特に前作の撮影を担当したマリス・アルベルチはボクシングの映像を徹底的に研究し、『ロッキー』シリーズにはないボクシングシーンのリアリズムを付与しましたが、今作ではクレイマー・モーゲンソーが撮影を担当しました。
このこともあってか『クリード2炎の宿敵』のボクシングシーンは前作よりも、どちらかと『ロッキー』シリーズに近いダイナミズム優先の映像に仕上がっていました。
主人公のアドニス・クリードを演じるのは、引き続きマイケル・B・ジョーダンですね。
映画『ブラックパンサー』にキルモンガー役として出演したことでも注目を集めました。
もちろんその他メインキャストは全員続投です。
- ロッキー・バルボア:シルヴェスター・スタローン
- ビアンカ:テッサ・トンプソン
- メアリー・アン・クリード:フィリシア・ラシャド
そして『ロッキー4 炎の宿敵』にてイワン・ドラコを演じたドルフ・ラングレンも帰ってきました!
ちなみにイワンの息子であるヴィクター・ドラコをルーマニアのボクサー、フロリアン・ムンテアヌが演じています。
そういう背景もあり、かなり2人のサイズ感に違いがあります。
ただ、『クリード2炎の宿敵』では前作ではライトヘビー級に出場していたアドニスがヘビー級に出場していますので、整合性という点では別段不都合はないように思います。
より詳しい作品情報を知りたい方は、映画公式サイトへどうぞ!
予習としてどれを見ておけば良いの?
基本的にこういう長寿シリーズ作品って、途中から見始めるのを躊躇ってしまいがちだと思うんです。
特に『ロッキー』シリーズはこれまで前作の『クリード』と合わせて7作品あります。
ということで『クリード2炎の宿敵』を楽しむためにこれだけは見ておいて欲しい!という最低限度の作品を以下に挙げておきます。
『ロッキー』シリーズの熱心のファンの方からは反感を買うかもしれませんが、個人的にはこれだけで十分だと思います。
あとは『ロッキー4』がどんな話だったのかの大筋だけでも知っておくと良いでしょうか。
もちろんシリーズですので、作品を見ていれば見ているほど熱量自体は高まってくるとは思いますが、ストーリーについていくだけでしたら前作の『クリード チャンプを継ぐ男』を見ておけば、大丈夫です。
ぜひ劇場でご覧くださいませ!!
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『クリード2 炎の宿敵』感想
涙腺が即ノックダウン
あ…ありのまま
今起こった事を話すぜ!
「おれはいつものように仕事を終えて帰途についたと思ったらいつのまにか『クリード2炎の宿敵』を見て泣いていた」
な…何を言っているのかわからねーと思うが、おれも何をされたのかわからなかった…
頭がどうにかなりそうだった… 。
催眠術だとか超スピードだとか
そんなチャチなもんじゃあ断じてねえ
もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…
いやはや当ブログ管理人、実は1月12日に友人とユナイテッドシネマ系列他で開催予定の『クリード』2作連続上映会に参加する予定にしていたんです。
ですので、今日は映画館に行く予定はなくて、真っ直ぐ家に帰るつもりだったんです。
ただですよ・・・気がついた時には、もう『クリード2炎の宿敵』を見て号泣していたんですね。
自分でも分からないんですが、無意識のうちに映画館に向かって、座席券を購入してしまっていたということなんでしょうか・・・。
酔っぱらって意識が朦朧として、気がついたら家のベッドで寝てたという経験をこれまでに何度かしたことがあるんですが、それに似た感覚でした。
とにかく気がついたら泣いてました。
(全編を10のパートに区切った場合)
本編の中で、所々涙があふれてくるシーンはあったんですが、やっぱりラストは圧巻で、涙腺が完全にK.O.されてしまっていました。
2019年もいろいろな映画が公開されることと思いますが、まずは『クリード2炎の宿敵』を見なければ、始まりません。
それくらいに強烈な先制パンチを食らったような気がします。
2019年初っ端からいきなり年間ベスト級の作品です。
何を受け継ぎ、どう生きるか。
映画『クリード2炎の宿敵』という映画を見終わった時に感じたことを一言で表すならば、こうなると思います。
何を受け継ぎ、どう生きるか。
前作『クリード チャンプを継ぐ男』はまさに「継承」の物語でした。
アドニスが「クリード」という名前を名乗ることへの不安と覚悟を描き、自分がアポロの息子としてボクサーデビューしたことが「過ち」でないことを自らリング上で証明する。
そこに前作のゴールがありました。
では、その先を行く『クリード2 炎の宿敵』は一体どんな物語を紡ぎ出したのでしょうか?
本作には様々な親子の姿が描かれます。
その中心にあるのは、アポロとアドニスの親子の物語です。
アドニスはアポロの息子として「クリード」の名前を受け継ぎ、チャンピオンの座にまで上り詰めました。
しかし、ヴィクター・ドラコに敗北してしまい、自らが「クリード」の名を受け継いだことで背負うことになった重圧への恐怖を隠せなくなります。
彼はジムを訪れてはみますが、窓にプリントされた父アポロの姿を見て、立ち去ってしまいます。
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「クリード」という名前を背負ってしまったことの宿命と、父のような偉大なボクサーになることを期待する周囲の視線のために不安と恐怖が生じ、彼を苦しめます。
それに関連したシーンで、もう1つ印象的なシーンがあったので挙げておきますね。
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ドラコに敗れ、肋骨の骨折等を経てリハビリを開始したアドニスがプールの中に潜るんですが、その際にプールの奥の壁のところに「十字架」のようにコースラインが見えているんです。
イエス・キリストは「父なる神」という側面をも持ち合わせているわけですが、アドニスが直面する「十字架」が指し示すのは、父アポロです。
彼は壁面の十字架に向かいあい、そして背を向けて絶叫します。
自分の中にいて、寄り添って、いつも一緒に戦ってくれていた父。そんな父の存在を「近く」に感じなくなったからです。
それはアドニスがこの先進まねばならない、「ドラゴ」の息子の打倒という道は、父アポロには進めなかった道だからです。
これまでは「クリード」の名を継承し、父と同じ道を歩んできたアドニスは、「ドラゴ」の息子ヴィクターを前にして、初めて自分の意志と決断で道を切り開いていく必要に駆られたわけです。
そうして自ら前に進む決断をし、新たに授かったアマンダという娘のためにも戦い続ける覚悟をしたアドニスは、アポロのものとは違う「黒い星条旗のショーツ」でリングに立ちます。
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これはまさしくアドニスが「クリードの名前を受け継いで、そしてアドニスとしてどう生きるか」を明確に心に秘めていることの表れでもあるんだと思います。
だからこそ父アポロのショーツのデザインを踏襲しつつも、そのカラーリングが変化しています。
親の意志や栄光を受け継ぐ。それは時に追い風となり、時に向かい風となります。
しかし、人間を決定づけるのは親から受け継いだ先天的な要素だけではありません。
親から継承したものをどう使い、どう生きるのかは、その人に託されているのです。
前作『クリード チャンプを継ぐ男』でのコンランとの戦いの際に、終盤ダウンを奪われました。
その時に彼は、ビアンカやロッキー、母メアリーのビジョンと共に父アポロクリードの幻影を見ていました。
『クリード チャンプを継ぐ男』より引用
しかし、『クリード2炎の宿敵』で終盤にヴィクターにダウンを奪われたとき彼はどんなビジョンを見ていたでしょうか?
そうなんです。この時彼が見た人の姿の中にアポロクリードはいないんですよ!
これはつまり戦いの果てにようやくアドニスが父から受け継いだ「クリード」を自分のものにしたということなんです。
だからこそクリードはヴィクター・ドラゴに勝利することができました。
ヴィクターは父イワンの悲しい宿命を背負わされ、父の復讐心と怒りと憎しみの代理機関としてリングで闘いを続けていました。
だからこそ「継承」という側面で見た時に、彼がアドニスよりも強いのは当然ですし、それゆえに最初のマッチアップでは彼が圧倒しました。
しかし、2度目のマッチアップでは、特に終盤はアドニスがヴィクターを圧倒します。
それはヴィクターには、自分の「闘い」が「生き方」がなかったからなんですよ。
彼は、父親が抱いている怒りと憎しみの代弁者です。それ以上でもそれ以下でもありません。
「クリード」の名を背負い、その「継承」の先へと1歩踏み出したアドニスと「宿命」に囚われたヴィクター。
その差が勝敗を分けたのです。
そしてもう1つ指摘する必要があるのが、アドニスとビアンカ、そしてアマーラの親子です。
この親子を紐解いていく上で重要なファクターは、やはり難聴の遺伝です。
ビアンカは妊娠が分かった時に、真っ先に自分の子供に難聴が遺伝しないかどうかを気にしていました。
そして本作のラストシーンで、娘のアマーラが補聴器をつけていることからも難聴が遺伝していることが分かります。
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では、難聴が遺伝してしまったことを憐れむべきなのでしょうか?悲しむべきなのでしょうか?
劇中でロッキーがアドニスに「彼女(アマーラ)は自分を憐れんでなどいない。しっかりしろ。」とつげていました。
これもまさに「何を受け継ぎ、どう生きるか。」というところに帰結してくるんですよね。
親から先天的に受け継ぐものは、多種多様です。
ヴィクターのように怒りや憎しみを受け継ぐこともあれば、アドニスのように期待と重圧を背負うことになることもあります。その一方でアマーラのように親の身体的な不自由を受け継ぐこともあります。
でもその人にとって受け継いだものは全てではありません。
あくまでも大切なのは、何を受け継ぎ、どう生きるかです。
親から受け継いだもの、親のせいで背負わされたもの。それらと向き合い、背負い、その上で自分の生き方を模索していく。
映画『クリード2 炎の宿敵』が描き出した「強さ」はまさにそこにあります。
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『クリード2炎の宿敵』解説
『ロッキー』シリーズの小ネタたち
本作『クリード2炎の宿敵』には、数多くの『ロッキー』シリーズへのオマージュが隠されています。
今回は私が気がついたものをいくつかピックアップして紹介したいと思います。
メインプロット
まず、そもそもの本作のメインプロットは完全に『ロッキー3』を踏襲しています。
『ロッキー3』では、チャンピオンとして幾度となく防衛に成功し、幸せをつかんでいたロッキー。
そんな彼に対して新鋭のボクサー、クラバーが「ロッキーは弱い選手と戦ってばかりいて、自分から逃げている。世界1位の俺と戦え!」と挑戦状を叩きつけるところから始まります。
そしてその挑戦を受けたロッキーは、トレーナーのミッキーがセコンドにつかない状態でクラバーに挑み2ラウンドでK.O.されてしまいます。
このように『クリード2炎の宿敵』のメインプロットはかなりの点で『ロッキー3』に似ています。
2度のプロポーズ
『クリード2炎の宿敵』の冒頭にアドニスがビアンカにプロポーズします。
このプロポーズはおそらく『ロッキー2』のオマージュです。
ビアンカは補聴器をつけていなかったので、アドニスの「Will You Marry Me?」という申し出を聞き逃していました。
そしてその後に二度目の「Will You Marry Me?」が告げられ、そこでビアンカは結婚を了承しました。
『ロッキー2』でのロッキーからエイドリアンへのプロポーズも実は2度繰り返されているんですよ。
映画『ロッキー2』より引用
それはエイドリアンがイヤーマフをしていてプロポーズの言葉を聞き逃していたからなんですね。
こういうさりげないオマージュはファン心をくすぐりますね。
有名なランニングシーン
アドニスがカリフォルニアでトレーニングをするシーンがあります。
カリフォルニアでトレーニングをするという展開自体は『ロッキー3』でアポロがロッキーを鍛え直したという内容を踏襲しています。
それに加えて、ランニングのシーンでかの有名なオリジナル版『ロッキー』のワンシーンと同じアングルが採用されています。
映画『ロッキー』より引用
ちなみに前作の『クリード チャンプを継ぐ男』では、『ロッキー2』に登場するランニングシーンのオマージュを取り入れていましたね。
肋骨が折れる
『クリード2 炎の宿敵』では、アドニスが2度のヴィクターとの戦いでいずれも肋骨を骨折させられます。
これ実はオリジナル版の『ロッキー』の設定を踏襲しています。
ロッキーとアポロの熱戦の最中、第11ラウンドにロッキーの強烈なボディブローが直撃し、アポロは顔をしかめます。
この時、彼は肋骨が骨折してしまっていました。
こういうある種の「弱点」のような部分が「継承」されているのも面白いですよね。
ドラム缶と火
『ロッキー』シリーズで幾度となく登場したドラム缶と火。
ついに『クリード2炎の宿敵』にて、往年のモチーフが登場しました。
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これを見て、懐かしさを感じた人も少なくないのではないでしょうか?
シルヴェスター・スタローンとロッキー
先ほど、本作は「何を受け継ぎ、どう生きるか。」を主軸に据えた物語であるとお話しました。
そうです。ロッキーとロバートの親子についてです。
ロバートはロッキーの息子なんですが、『ロッキー・ザ・ファイナル』で描かれたように、偉大な父を持ったことを重圧に感じていて、父親の活躍が苦痛であるとまで感じていました。
そういう事情もあってロッキーは自分の息子を苦しめないために距離を置いているんだと思います。
さて、本作『クリード2炎の宿敵』の脚本はシルヴェスター・スタローンが自ら担当しているわけですが、皆さんは『ロッキー5』ご覧になりましたか?
実はスタローンは『ロッキー5』に自分の息子であるセイジ・スタローンを起用しているんです。
続編の『ロッキー・ザ・ファイナル』では年齢の都合もあり、別のキャストに変わりましたが、このことから考えてもあ彼はロバート・バルボアというキャラクターに自分の息子を重ねているんだと思います。
しかし、セイジ・スタローンは36歳の時に自室で突然、命を落としてしまったんです。
当初死因は不明でしたが、後に心臓発作による死亡であると確認されました。
セイジ・スタローンは、父親と同じ映画の道へと進み、俳優としてデビューしたものの脇役ばかりで父親の栄光や名声には遠く及ばず、1人苦しんでいたのかもしれません。
そういう背景を踏まえて、本作のロッキーとロバートの関係性を見ると、涙が止まらなくなりますよね。
シルヴェスター・スタローンが父親であるという重い「宿命」を背負わせたくなくて、彼は上手く自分の息子との距離を掴めなかったのかもしれません。
距離を置くことで、少しでもその重荷を軽くしてあげられたらと考えたのかもしれません。
息子がこの世を去ってしまい、結果的にその答えを見出せなかったスタローン。
そんな彼が見出した1つの答えが『クリード2炎の宿敵』という映画のラストで描かれたロッキーとロバートの和解に託されているように感じられました。
「何を受け継ぎ、どう生きるか。」を今、描く意味
では、最後になぜ『クリード2炎の宿敵』が今、この時代に「何を受け継ぎ、どう生きるか。」というテーマを打ち出したのかを考えてみたいと思います。
『ロッキー』という作品はそもそも典型的な「アメリカンドリーム」を体現した物語です。
何者にもなれない3流ボクサーのロッキーが突然、チャンピオンのアポロの対戦相手に指名され、一躍スターとなるという物語はまさにと言う他ありません。
しかし、現代のアメリカはテイラー・シェリダンのような映画監督が描いているように「アメリカンドリーム」という幻想が崩れ去った社会です。
また、トマ・ピケティは自身の著書『21世紀の資本』の中でアメリカの経済の流動性を否定し、「アメリカンドリーム」が紛い物に過ぎなかったことを指摘しました。
トランプ政権の誕生にも一役買っていたと言われるヒルビリー層(白人労働者階級)は、自身がどんなに努力しても変えられない境遇を嘆き、無力感に襲われていると言います。
そんな『ロッキー』という作品を裏付けていた「アメリカンドリーム」という夢物語が崩壊した今だからこそ、『クリード2炎の宿敵』が打ち出す「何を受け継ぎ、どう生きるか。」という主題は一層価値があるように思えます。
自分の価値は、生き方は自分の中に流れる血、自分が生まれついた境遇、経済状況、その他の先天的な条件だけでは決まらない。それらは全て自分で決められる。
この作品は、自分がどう生きるかを、自ら考え、決断していくことこそが人間の強さなのだという「アメリカンドリーム」など存在しない世界で、力強く生きていくための心得を教えてくれているような気がするのです。
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おわりに
いかがだったでしょうか?
今回は『クリード2炎の宿敵』についてお話してきました。
もう見終わった瞬間に、熱が入りすぎて、ぐったりとしてしまうほどにのめり込んでしまっていました。
終盤はとにかく涙が滝のようにこぼれてきましたし、2019年いきなりこんなバケモノをぶつけてくるか・・・という印象です。
『ロッキー』シリーズあんまり見れてないんだけど・・・と言う人も大丈夫です!!
前作の『クリード チャンプを継ぐ男』だけはとりあえずチェックして劇場へGo For It!!
今回も読んでくださった方ありがとうございました。