「BiSHアメトムチ」特報映像より引用
目次
はじめに
みなさんこんにちは。ナガと申します。
今回はですね当ブログ管理人が大好きなアーティストであるBiSHの話題についてお話していこうと思います。
新曲発売に、全国ツアースタート、そして待望の3rdアルバム発売など見逃せないニュースが目白押しです!
今回はそんなBiSH最高の3か月の予定や、このタイミングでWACK×avexが本企画をぶち込んできたことの凄さについて考えてみようと思います。
良かったら最後までお付き合いください。
BiSHアメトムチ
今回の「BiSHアメトムチ」という企画は、3か月にわたって敢行される
- ストリーミング配信
- 新アルバム発売
- 全国ツアー
の連動企画となっております。
まず、ざっくりとスケジュールを整理していきますね!
- 4月2日: 20時よりEP『STiCKS』のリード曲である『遂に死』Music Video 公開
- 4月3日 :新曲4曲収録EP『STiCKS』がApple Musicにて限定配信スタート
- 4月5日:全国ツアー「LiFE is COMEDY TOUR」CLUB CITTA’ 公演から『STiCKS』収録曲を全曲披露
- 5月3日: 新曲4曲収録EP『CARROTS』がApple Musicにて限定配信スタート
- 5月5日 :「LiFE is COMEDY TOUR」Zepp Osaka Bayside公演から『CARROTS』収録曲を全曲披露
- 6月:メジャー3rd Album『CARROTS and STiCKS』リード曲 Music Video 公開、および「LiFE is COMEDY TOUR」にて先行披露予定
- 7月3日 :メジャー3rd Album『CARROTS and STiCKS』発売
とにかくBiSHから目が離せない最高の3か月になるようです。
またBiSHは現在かなりスケジュールが過密のようで、先日のWACKエキシビションからの4月1日の「The Nude」のライブビューイングトークショーとライブのリハーサルが困難な状況だったようです。
当ブログ管理人は大阪会場のアイナ・ジ・エンドさんのトークショーに参加してきましたが、まだ振り付けもきちんと練習できていない状況で、4月5日のツアー開始に向けてかなりギリギリの闘いが続いているみたいですね。
新元号「令和」の始まりを一体どう彩ってくれるのか?楽しみに待ちましょう!
EP『STiCKS』
- 遂に死
- FiNALLY
- 優しいPAiN
- FREEZE DRY THE PASTS
まさに「オーケストラ以前」のBiSHを強く思い出させてくれるような激しいロックチューンが勢ぞろいしたミニアルバムになっているようです。
そして早速EP『STiCKS』のリード曲である『遂に死』のMVが公開されております。
本MVの監督を務めたのは、人気アーティストであるマキシマムザホルモンのMVなどを担当されてきた清水康彦さんです。
楽曲そのものも心なしかマキシマムザホルモンを想起させるハードコア・パンクのようなジャンルとなっています。
このMVの撮影秘話についてアイナさんはトークショーで以下のようにお話されていました。
- モモコが最後にカットがかかっていないのに、動いてしまって慌てて中指を立て直している。
- MVでは採用されていないが、BiSHの演技パートがあり、全員の「大根役者」っぷりが集約されている。メイキングにも注目してほしい。
- 何度も見なければ分からない小ネタが詰め込まれている。
- 激しい曲だがサビはライブで清掃員と一緒に出来るBiSHらしいフリを意識している。
とにかくBiSHの原点回帰が印象づけられる1曲となっております。
以下ざっくりとした楽曲の講評です。
- FiNALLY:ライブで盛り上がること間違いなしのハードロックですね。めちゃくちゃかっこいいです。
- 優しいPAiN:ノスタルジーを感じさせる退廃的なメロディが印象的なロックチューン。良い意味でこれまでのBiSHには無かった1曲ですね。
- FREEZE DRY THE PASTS:もう何というか意味が分からない曲です(笑)混沌としか言いようがないです。ハスキーボイスが印象的なパートから一気にデスボイスが印象的なサビへと突入していく快感がゾワッときます!
特報映像で、松隈さんが「サビがわからない」「汚い」なんてことを仰っていましたが、まさにその言葉通りのラインナップでした。
王道にカッコいいのが「遂に死」と「FiNALLY」の前半2曲で、後半2曲については、これまでのBiSHでは聞いたこともないような楽曲に仕上がっています。
また「FREEZE DRY THE PASTS」はオルタナティヴ・ロック感も強く、最高にキレッキレです・・・。
あとはアイナさんもトークショーで仰っていた「ディストーション」の加工がかなり効いていて、これまでにないサウンドとボイスに仕上がっていますね。
EP『CARROTS』
- I am me.
- まだ途中
- CAN YOU??
- NO SWEET
アイナさんもトークショーの中で「かっこいい」曲が揃っているとお話されていました。
おそらく「オーケストラ以降」のBiSHの持ち味であるクールなロックチューンが切れ味を増してやって来るのではないかと期待しております。
そして5月2日より表題曲の「I am me.」のMVが公開されています。
クリーントーンのギターでのカッティングの効いたイントロが軽快で耳に残る良い楽曲だと思いました。
ドラマ仕立てのMVも「Life is Beautiful」以来かなと思いますが、これも久しぶりの感覚でした。
そしてこのMVの最大の見どころといえば、やっぱりアユニDさんの・・・。
BiSH「I am me.」MVより引用
この男性が何とも羨ましくて、羨ましくて・・・。
他の楽曲もかなりクリーンで明るい曲調のものが多く、パンチはやはり「STiCKS」に劣る印象はあります。
ただ、疾走感あふれる「まだ途中」や卒業式ソングを想起させる「NO SWEET」など、BiSHらしさとこれからのBiSHを思わせるような楽曲が詰まっています。
ぜひぜひApple Musicにて聞いてみてください。
メジャー3rd Album『CARROTS and STiCKS』
- DISC1:「CARROTS and STiCKS」
- DISC2 :SPECIAL BONUS AL
- DISC3 :Blu-ray
『STiCKS』と『CARROTS』に収録された8曲と新曲6曲を合計した14曲が収録される待望のメジャー3rdアルバムとなっています。
さらに、これまでの「PAiNT it BLACK」以降のシングル曲
- 「PAiNT it BLACK」
- 「Life is beautiful / HiDE the BLUE」
- 「NON TiE-UP」
- 「stereo future」
の収録曲に加えて
- 「二人なら」(「3D彼女 リアルガール」の主題歌)
- 「Small Fish」 (北斗の拳コンピレーションアルバム収録)
の2曲がボーナストラックとして別ディスクに収録される予定のようです。
通常アルバムってそれまでに発売したシングルが多ければ多いほどに、新曲の割合が少なくなってしまうんですが、このアルバムはそんな心配ご無用の全曲新曲という神仕様です。
また、このアルバムに関してトークショーにてアイナさんが気になる発言をしておられました。
「プロミスザスター」を超える楽曲が1曲あります。
「プロミスザスター」と言えばBiSHを代表する1曲であり、彼女たちのアイコンとも言える楽曲なのですが、このアルバムにそれを超えてくるクオリティの1曲が収録されているようなんです・・・。
一体どんな楽曲が発表されるのか、今から楽しみで楽しみで仕方がありませんね。
今のBiSHが『STiCKS』と『CARROTS』を出す凄み
WACKの代表である渡辺さんは常にBiSHを「WACKの他のアイドルたちを引っ張っていく存在」であると評しています。
もちろんWACKのグループたちには、それぞれに違った良さがあります。
しかし、それでもあらゆる点においてBiSHは頭3つ分くらい抜けている印象があります。
彼女たちは2016年に「オーケストラ」を発表して以来、一気に注目を集めるようになり、その後とんでもないスピードで人気アーティストへの道を突き進んできました。
元々渡辺さんが伝説のアイドルグループBiSを再始動させるということで始めた彼女たちのストーリーは横浜アリーナでの「BiSH “TO THE END”」にて1つの幕切れを迎えました。
BiSが解散ライブを行った会場を満員にし、無事にライブを成功させたからです。
これ以後、彼女たちはBiSの亡霊を追いかける存在ではなく、自分たちがWACKの他のグループ全員から憧れられ、そして追いかけられる存在へと変化しました。
その中でBiSHは「PAiNT it BLACK」でのオリコン1位獲得や初週売り上げ70,869枚の快挙となった「stereo future」など売れ線のロックチューンを推してきました。
短期間で清掃員はどんどんと増えていき、その一方で売れ線を意識した「きれいめな」楽曲ばかりが世に送り出されていく現状に初期からのファンがモヤモヤとしていたのも事実でしょう。
去年は「Life is beautiful / HiDE the BLUE」と「NON TiE-UP」という対照的なシングルを同日リリースするというサプライズもありました。
ただ下半期に入ると、BiSHはどちらかというと以前の様な過激で、奇抜で、激しいグループというよりも「人気アイドル」という印象が強まっていきました。
幕張でのツアーファイナルも満員に出来なかった等のこともあり、2019年はBiSHにとっては苦しい1年になるんじゃないか?停滞の1年になるのではないか?と私自身も危惧しておりました。
2019年もBiSHは我が道を突き進んでくれるようです。
私がとにかく今回の企画に感動したのは、特報映像の最後に表示されるこのパンチラインです。
清掃員の間でも、「オーケストラ以降」の綺麗めな楽曲はBiSHらしくない、初期の頃のパンク調の楽曲こそがBiSHなんだみたいな論争は常に耐えませんでした。
特に最近は売れ線を意識した楽曲が多かっただけに、そういった論争が過熱傾向にあったように感じます。
このフレーズはそんな論争や批判に対する彼女たちからのアンサーなんですよね。
これまでに発売して来た全ての曲を内包して、全てがBiSHらしさの一部なんだと我々に意思表示しているように捉えられるわけですよ。
だからこそ初期の彼女たちを強く想起させる『STiCKS』と、近年の彼女たちのイメージに近い『CARROTS』を立て続けに発売することでそんな論争は無駄だと言わんばかりのメッセージを叩きつけています。
無名だったアーティストが有名になると、売れることを意識した大衆受けの良い楽曲ばかりリリースするようになり、子さんファンが離れていくというケースは稀ではありませんし、BiSHもその可能性を大いに孕んでいたわけです。
しかし、こういった古くからのファンも、そして新しいファンもどちらも大切にしようという意識とマーケティングが出来ているからこそ、BiSHはいつまでも新鮮で、ぶっ飛んだグループでいられ続けるんでしょうね。
おわりに
いかがだったでしょうか?
今回はBiSHの2019年新企画「アメトムチ」についてお話してきました。
清掃員の皆さんは今すぐApple Musicを契約して全裸待機しましょう!!
(BiSH公式ツイッターより引用)
こういうゲリラ的な催しを突然敢行してくれるのもブランディングとして巧いですよね。
今回も読んでくださった方ありがとうございました。
当ブログのBiSH関連記事
・BiSHの軌跡が描かれたドキュメンタリー映像作品レビュー
・BiSHのおすすめ楽曲を紹介した記事