【ネタバレ感想】ドラマ「オトナ高校」第7話:本作は現代社会に対する壮大なアンチテーゼだったのか!?

はじめに

みなさんこんにちは。ナガと申します。

今回はですね、ドラマ「オトナ高校」の第7話についてお話していこうと思います。

本編のネタバレを含む内容になっておりますので、お気を付けください。

良かったら最後までお付き合いください。

前回の記事

参考:『オトナ高校』第6話感想

前回のラストでチェリート君がスペアさんに告白しました。そしてスペアさんを巡る三角関係とペガサス先生を巡る三角関係が勃発したところで幕切れとなりました。

本編のハイライト

チェリート君まさかのダブルブッキング!!

チェリート君は前回のラストでスペアさんに告白し、スぺアさんはその答えを月曜日まで保留にしてほしいと告げます。しかし月曜日はニューヨーク出張の出発日、チェリート君はその日までに何とかして初体験を済ませなければなりません。

そんな金曜日にチェリート君の下に2通のメールが届きます。

1通目はさくらちゃんからで日曜日に食事に行きませんか?というお誘いでした。

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Copyright© tv asahi All rights reserved. ドラマ「オトナ高校」第7話より引用 

チェリート君は、日曜日に卒業できるかもという淡い期待を胸にこのメールにOKの返信をします。

一方で、2通目はスペアさんからのメールでした。こちらも同じく日曜日に食事に行きませんか?というお誘いでした。チェリート君は告白した手前、このメールにもOKの返信をします。

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Copyright© tv asahi All rights reserved. ドラマ「オトナ高校」第7話より引用 

結果的に2つの予定がダブルブッキング!!

最終的には、その計画も明るみに出てしまうのでした。

そしてさくらちゃんとスペアさんからどちらを選ぶのか?と迫られるチェリート君・・・。

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Copyright© tv asahi All rights reserved. ドラマ「オトナ高校」第7話より引用 

悩んだ結果、彼はスペアさんを選び、2人は同棲することになるのでした。

「二兎を追う者は一兎も得ず」というのがこの世の摂理のはずなのですが・・・?二兎を追っても一兎は確実に仕留めちゃう辺りは、流石イケメンエリートと言ったところでしょうか(笑)。

同棲生活は上手くいかない・・・?

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Copyright© tv asahi All rights reserved. ドラマ「オトナ高校」第7話より引用 

チェリート君とスペアさんは同棲を始めるのですが、まあこれが上手くいかないわけです。

チェリート君は、スペアさんの一挙一動にいちいち文句をつけますし、スペアさんもスペアさんで話し合って解決していこうという姿勢も見られません。お互いがお互いに不満を募らせていくのでした。

さらにはチェリート君はエクセルで、彼女がいることのメリット・デメリット一覧表を作成し始めます。エクセルもそんなことに使われるとは心外でしょうね(笑)。

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Copyright© tv asahi All rights reserved. ドラマ「オトナ高校」第7話より引用 

そしてその表をスペアさんに目撃されてしまい、二人の関係は一旦破綻を迎えるのでした。

しかし、サショーさんの相談の甲斐もあってスペアさんはチェリート君の下に戻り、一夜を共にする決意をするのでした。

やっぱり同棲ってすごく難しいと思うんです。付き合っていた時は、一緒に生活をしていないからお互いに見えない部分が多く存在します。しかし同棲を始めてしまうのと、どうしてもその人の嫌な部分が多く目につくようになります。それがきっかけで同棲を始めても結婚まで至らないというケースも多いようですね。

私は同棲した経験はないんですけどね・・・(笑)

そういう同性のリアルな部分を短いパートではありますが、しっかり描き切っていました。

またその解決策として、お互いがお互いに歩み寄って、妥協するのではなく、議論と話し合いを通して時間をかけて解決策を見出していくことが大切なのだと考えさせられました。

私は同棲した経験はないんですけどね・・・(笑)

それにしてもチェリート君束縛強すぎでしょ・・・(笑)多少の束縛は自分のことを心配してくれているというレベルに留まると思いますが、ここまでいくと・・・ね・・・(笑)

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Copyright© tv asahi All rights reserved. ドラマ「オトナ高校」第7話より引用 

女性が相談しに来たらチャンス・・・?

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Copyright© tv asahi All rights reserved. ドラマ「オトナ高校」第7話より引用 

さくらちゃんはサショーさんにスペアさんを強奪するよう働きかけました。

その中で、女性が付き合っている相手のことで相談しに来たらチャンスであるという旨を述べていましたね。

そしてスペアさんはものの見事にサショーさんのところにチェリート君と付き合っていく上での悩みを相談しに来ます。しかし、サショーさんはスペアさんの背中を後押しするという大人な対応を見せてしまいます。

でも、それでも諦めきれないサショーさんは今回のラストで、きちんとその思いを伝えるのでした。

ただ「君が俺のタワーを立てたんだ・・・。」という告白はアリなんですかね・・・?(笑)

ド下ネタじゃないですか(笑)

相談事をしに来たらチャンス・・・か・・・。

以前にお付き合いしていた方を強奪されてしまった自分としては何とも心の古傷を抉るようなお話です(笑)。

さくらちゃんついに動き出す!!

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Copyright© tv asahi All rights reserved. ドラマ「オトナ高校」第7話より引用 

今回のラストに待ち受けていた衝撃はさくらちゃんが強引にチェリート君のファーストキスを奪ってしまうというものでした。

ここまでその本心を明らかにしてこなかった彼女がついに動き出しましたね。

次回が最終回ということですから、どんな結末を迎えるのか非常に楽しみですね。

本作は現代社会へのアンチテーゼなのか?

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Copyright© tv asahi All rights reserved. ドラマ「オトナ高校」第7話より引用 

現代の日本社会においては、性的な経験のハードルがかつてよりも下がってきていますし、それがある種のステータスとして語られる時代になったと言っても過言ではありません。

ですので、何人もの相手と関係を持ってきた人が上で、未経験の人が下みたいな構造がもはや表面的になってきています。本作「オトナ高校」は第1話が放送された時点で、このような構造を促進するものである、未経験者を馬鹿にしているという旨のクレームを多く受けたと聞きます。

確かにこのドラマの序盤では、未経験者の生徒たちが経験豊富な教師陣に教えられるという構図がありましたし、未経験であることが悪のように語られていました。

しかし、このドラマは意外にも終盤に近づくにつれてどうもそれとは全く逆のことを描こうとしている点が徐々に明らかになってきました。そしてそれが結実したのがこの第7話でした。

特に印象的だったのが、ペガサス先生に生徒が感謝の会を開くシーンとさくらちゃんが愛に目覚めるシーンでしたね。

これまでは性的な経験が豊富な先生たちが教師に一方的に性的な知識を植え付けるというある種のプロパガンダ的な教育構造が出来上がっていました。

しかし、今回の「オトナ高校」ではその構造を見事に反転させて見せました。未経験の生徒たちが経験豊富な教師に対して大切なことを気づかせたのです。

そして何よりペガサス先生が経験できなかった「青春」の経験を生徒たちが彼に伝えたのです。夜の後者に忍び込んだり、自転車で並んで友人と走ったり。今回描かれた「オトナの青春」はまさにペガサス先生に欠けていた経験であり、人生の重要なピースでした。

結局、性経験というのも人生の1ピースにしかすぎないんですよね。現代の日本では、それが人間の価値を決めるかのような神話が構築されてしまっています。

でもそれは人生というパズルの数え切れないほどある経験という名のピースの中の1つに過ぎないのです。だからこそそればかりに固執してしまうと視野が狭くなってしまう。人生には他にも多くの経験があって、そのどれもが等価でかけがえのないものです。

現代の日本では、それが忘れられる傾向にあると思うんです。だからこそ、本作「オトナ高校」が描いたのは、性的な経験の推奨ではなくて、性的な経験も重要ではあるが、そこに執着して他にも数多くある人生の輝かしい経験たちを見過ごしてはいないだろうか?という問いかけだったのだと思います。

ペガサス先生やさくらちゃんという教師陣はある意味でそれに気づかされるサンプルのような存在なんです。性的経験が豊富なキャラクターとして登場しましたが、最終的には生徒たちに人生における重要なものを「教えられる」立場になったわけです。

だからこそさくらちゃんは経験人数ばかりに固執してきましたが、ここにきて、未経験の生徒たちとの関わりの中で、性的な経験よりも本当の愛を見つけたいという思いに駆られたのではないでしょうか?

「教える」「教わる」という学校という舞台では当たり前の人的構造をここにきて見事にひっくり返して見せた脚本の妙は素晴らしいとしか言いようがありません。

本作は現代日本の性的経験神話に対するある種のアンチテーゼなんだと思いました。

おわりに

人生というものはその終わりを迎えるまでずっと「学ぶ」ことの連続なんです。

だからこそ多くのことを学ぶ学生時代のことを一般に青春と呼びますが、その定義で語るなれば青春は終わらないのです。人生はずっと青春なのです。

夜の校舎に自転車で漕ぎ出すあのシーンはまさにそんな「オトナの青春」を描いた本作を象徴するようなシーンでした。

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Copyright© tv asahi All rights reserved. ドラマ「オトナ高校」第7話より引用 

この素晴らしい「オトナ高校」というドラマに最大級の賛辞を贈ると共に最終回を楽しみに待ちたいと思います。

今回も読んでくださった方ありがとうございました。

また次回の「オトナ高校」の記事でお会いしましょう。

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