【ネタバレ感想】ドラマ「オトナ高校」最終回:オトナになるって何だろう?

はじめに

みなさんこんにちは。ナガと申します。

今回はですね、ドラマ「オトナ高校」最終回について語っていきたいと思います。

本編のネタバレを含む内容になっておりますので、お気を付けください。

良かったら最後までお付き合いください。

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前回の記事

 

参考:『オトナ高校』最終回直前第7話の感想記事

前回はさくらちゃんが英人に衝撃的なキスをして幕を閉じました。今回はいよいよ最終回で、どう物語を着地させるのか注目ですね!!

オトナになるとはどういうことだったのだろうか?

今回は毎週恒例の本編のハイライトは省略したいと思います。この記事では、ドラマ「オトナ高校」を総括して、いろいろと考えていきたいと思います。

「オトナ高校」とは、そもそも性行為を未経験の男女を集めて、その初体験をサポートするという国家プロジェクトでした。つまり卒業するということは、初体験を済ませることと同義だったわけです。

ただここで1つ疑問が浮かびます。性行為を経験するということが「オトナになる」ことと同義なのでしょうか?

現代の日本では、未経験者を下に見る、「子供」扱いする風潮があることは否めません。経験することが「オトナになる」ためのイニシエーションのように見なされています。

本作「オトナ高校」は一見、その風潮を後押しするような作風です。ただ、その本質的な部分では、全く逆の主張をしていると思うんです。

今回の最終回では、なんと英人以外の全員がオトナ高校を卒業していくという衝撃的な展開が待ち受けていました。つまり全員が性経験を経て、卒業を迎えたわけです。

では、本作は性経験をすることを「オトナになる」ことと同義に捉えているかというとそうではないのです。

私は、本作を通して「オトナになる」というのは「始める」ことだと思いました。つまり「オトナになる」ということはゴールではなく、スタートなのだと考えました。

サショーさんは、相手の女性のことを思いすぎて、利己的な一歩が踏み出せずにいました。会社の後輩に好意を寄せられながらも、相手のことを心配し、自分から手を引きました。しかし、最後には、自分の思いに正直になりスペアさんにアプローチをかけて見せました。

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Copyright© tv asahi All rights reserved. ドラマ「オトナ高校」第8話予告編より引用 

スペアさんは、誰かの1番になることを恐れて、2番手に甘んじることでプライドを保ち続けていました。しかし、最後には自分を1番に思ってくれるサショーさんの思いを受け入れました。

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Copyright© tv asahi All rights reserved. ドラマ「オトナ高校」第8話予告編より引用 

ヒミコさんは、引き籠りで恋愛にも仕事にも取り組むことさえありませんでした。しかし、オトナ高校に通う中で、自分で積極的に物事に取り組むようになり、最後には仕事も恋愛も成就させて見せました。

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Copyright© tv asahi All rights reserved. ドラマ「オトナ高校」第8話予告編より引用 

ヤルデンテ君は、自分の思いのためなら、他人を陥れてでも・・・という少し恋愛に強情な一面がありました。しかし、ヒミコさんとペガサス先生を取り合った際には、ヒミコさんの熱意に敬意を示し、自ら手を引きました。

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Copyright© tv asahi All rights reserved. ドラマ「オトナ高校」第8話予告編より引用 

このようにオトナ高校を卒業していった生徒たちは全員、何かを「始める」ことができた生徒たちだったんですよね。自分を変えて、新たなスタートラインに立つことができた人たちであるわけです。

それを物語の設定の便宜上、性行為の初体験に結び付けているに過ぎないわけです。

オトナ高校を卒業する、つまり「オトナになる」ということは、性行為の経験に非ずということがやはり本作の真のメッセージだと思います。

 「オトナになる」というのは、おそらく人生で一度きりのことではないと思うのです。自分を常に変えていくこと、常に自分を高めていくこと、そしてそのスタートラインに立つこと、それすなわち「オトナになる」ということなんだと思いました。

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Copyright© tv asahi All rights reserved. ドラマ「オトナ高校」第1話より引用 

 第1話でさくらちゃんが黒板に書いて示した「性行為≠ゴール」という板書は実はすごく重要な意味を持っていたわけです。

本作においてはオトナ高校という環境の性質上、性行為が1つのゴールのように描かれました。ただそれを経験したからといって「オトナにな」れるわけではないのです。なぜならそれはゴールではないからです。

 「オトナ」というのは、今の自分よりも一回り高次の存在なのです。つまり自分がどれだけ成長を続けようと、どれだけ経験を積もうと、常に自分の前には「オトナ」が存在し続けるわけです。

そう考えると「オトナになる」という行為には終わりがないのです。

主人公の英人は確かに人間的に成長した部分はありますが、やはりさくらちゃんへの対応なんかを見ていてもまだ他の生徒たちのように「オトナ」になれたとは言い難いのです。だからこそ彼はオトナ高校に残ることになります。

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Copyright© tv asahi All rights reserved. ドラマ「オトナ高校」第8話予告編より引用 

彼は、またこのオトナ高校という場所で「オトナ」になるための修練を積んでいきます。一方で、卒業していった生徒たちもまた自分たちの新しい環境で「オトナ」を目指すための修練を積んでいきます。

人生は常に学びの連続であり、そして「オトナ」を目指す果てしない旅路なのです。


人生とは、まさに「オトナ高校」そのものなのかもしれませんね?

おわりに:総評

全8話の「オトナ高校」というドラマに毎週毎週すごく人生の深い所まで考えさせられました。

今の自分には、間違いなく必要なドラマでしたし、自分の今後の1つの道しるべになってくれるような作品でした。

人間は年を取れば、いつしか自然と大人と呼ばれるようになります。大人になると映画の鑑賞料金が上がります。お酒が飲めるようになります。仕事をしてお金を稼ぐ必要が出てきます。

でもその大人ってあくまで社会制度的なものに過ぎません。

「オトナ」になるには、我々は常に進歩し続けなければならないのです。

私も常に一回り大きな自分になれるように日々努力していきたいと思います。

 「オトナ高校」は終わりません!!




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