目次
はじめに
みなさんこんにちは。ナガと申します。
今回はですねタイトルの通り、映画館アルバイトのススメということで、私が映画館でアルバイトしていた時の体験談を元に、これから映画館でアルバイトをしてみようという方に向けてぜひとも参考にしていただきたい記事を書いていきたいと思います。
(C)Darko Entertainment, LLC 2011
良かったら最後までお付き合いください。
映画館アルバイトの給料(時給)は?
まずアルバイトですから、当然気になるのが給料面ですよね。
もちろん最低賃金が都道府県ごとに違いますから具体的な金額を提示することはできません。
ただ私個人の印象として、映画館アルバイトの給料はあまり金額的に高くない方だと思います。むしろ低い方かもしれません。最低賃金に毛が生えた程度の劇場も多くありますし、交通費が支給されない映画館も多いのではないでしょうか。
よって単純にお金が欲しいというだけのアルバイトがしたいのであれば、映画館という職場は不向きなように思います。もっと効率良く稼げるアルバイトはたくさんあります。
どんな人が映画館アルバイトに向いてるの?
映画館でのアルバイトに求められるのは映画の知識だなんて勘違いしている方がいらっしゃるかもしれません。しかしそれは大間違いです。
私が映画館で働いていた当時、私自身はこのようなブログを書いてしまうくらいの映画ファンですが、従業員を見回しても映画鑑賞が趣味と言う人はごく限られた少数の人でした。
つまり映画について何も知らなくても映画館で働くことはできるということです。
では映画館のアルバイトには何が必要なのでしょうか?
私が思うに映画館のアルバイトに必要なのは第一にコミュニケーション能力、そして第二に状況判断力だと思います。
まずコミュニケーション能力は接客業に従事するわけですから当然必要となってきますよね。映画館にはいくつかの部署がありますが(後ほど紹介します)、どの部署に配属されたとしてもコミュニケーション能力が無ければ務まりません。
接客業が苦手、見知らぬ人とコミュニケーションを取るのが苦手とあらば、映画館のアルバイトには苦心してしまうかもしれません。
そして第二に状況判断力ですね。映画館のピークの時間帯は特殊で映画の上映スケジュールに合わせて断続的にやって来ます。そのため忙しい時間帯には手際よく作業を進めていくことが必要不可欠ですし、そうでない時間帯にはピークに向けて準備をしていく必要があります。
そのため今何をすれば良いのか?を現在の視点だけでなく、未来の視点をも持って考えられる人が映画館で優秀なスタッフになれる素質があります。常に状況を隈なく観察して何をすべきかを判断する力は間違いなく必要になります。
私が思う映画館のバイトに必要な力は主にこの2つです。映画の知識はあるに越したことは無いですが、無くても全然問題ありません。
映画館アルバイトのセクションについて
映画館のアルバイトには私の知る限りでは主に5つのセクションがあります。
①フロア
これは映画館全体の管理をする仕事です。
詳しい業務内容を解説していきますと、スクリーン内・劇場内の清掃、アナウンスによるロビーのお客様へのご案内、チケットもぎり、特典配布、お客様対応など多岐にわたります。
フロアは繁忙期になると特に人手が必要なセクションになります。
というのも近年のシネコンは完全入れ替え制なので、上映終了後お客様が退場して、その15分後に次の上映がスタートといった非常にタイトなスケジュールになっています。
そのため上映終了後の清掃が連続したり、清掃をしているうちに次の上映の開場、チケットもぎりが発生したりと短時間で非常に密度の濃い仕事量をこなす必要があります。
②コンセッション
これはご存知、ポップコーンやドリンクを販売している売店のことですね。
業務内容としては接客、レジ打ち、フード・ドリンクの用意、清掃といった飲食店のようなものが主になります。
コンセッションも非常にオンとオフが激しいセクションとなります。
基本的に映画館のスクリーン開場時間は集中しています。そのため開場時間間際になると、一気にお客様がカウンターに詰めかけ、長蛇の列になることも珍しくありません。
食品を扱うセクションですから衛生面の徹底も求められますし、レジでお金を扱うわけですから正確性も求められます。それでいてたくさんのお客様を捌き切るだけの要領の良さも必要です。
③チケット
これは映画のチケットを販売するカウンターになります。
近年無人チケット発券機が普及していることもあり、次第にチケットカウンターに立っている従業員の数が減っていますね。
そのため劇場に無人発券機があるか否かで業務量に差が出てきます。
無人発券機が無い劇場では当然チケットを販売する機会も多くなり、忙しくなることが予見されます。一方で、無人発券機がある映画館では比較的業務量が少ないです。
そうなると業務のメインはお客様とのコミュニケーションということになります。無人発券機に不慣れな高齢者の方のサポートをしたり、お客様の映画選びの相談に乗ったり、ポイントカードの斡旋をしたりと従業員全体の先頭に立って接客をする姿勢が求められます。
手が空く時間帯が多くなりますが、そんな時にも自分から仕事を見つけてやりがいを見つけられる人が適正でしょうね。コミュニケーション能力が高い人にもおすすめです。
④ショップ
これは映画のグッズなどを販売している売店のスタッフですね。
映画館によっては他セクションのスタッフがかけ持ちをしていることもあります。
他のセクションに比べて、単純な業務量は少ないですが、グッズ需要が高い作品(ディズニー映画やスターウォーズなど)が公開されると急激にお客様の数が増えます。
⑤映写
これはミニシアターなどでバイトをすると存在するセクションかと思います。
いわゆるシネコンではアルバイトが映写業務に携わることはほとんどありません。
映画館アルバイトの独特のピーク帯
映画館という場所はピークの曜日や時間帯が非常に独特です。
まずは曜日ごとに見ていきましょう。
上記のグラフは日曜日の混雑度を100として換算しています。
基本的に平日は暇な時間帯が多くなります。ただ水曜日はサービスデイになっている劇場が多く平日の中では比較的混雑する傾向にあります。
また近年金曜日公開の映画作品が増えていることもあり、金曜日も比較的混雑しやすくなっています。特に金曜日のレイトショーはかなり多くのお客様がご来場されます。
次に繁忙期となる休日の時間別の混雑度を見ていきましょう。
上記のグラフは映画館が最も混む時間帯を100と換算しています。
土曜日は日曜に比べると混雑度は低いですが、それでもかなり混雑すると思って間違いないです。土曜日の特徴は翌日が休日であるがゆえのレイトショーの混雑です。夜遅くの回まで席が埋まっている状況は珍しくありません。
次に日曜日ですが、日曜日は基本的に混雑します。
特に日曜日の15~17時は映画館が一番混雑する時間帯だと思います。日曜日は朝から劇場が賑わいますが、翌日が平日ということもあり、レイトショーは土曜日ほど混雑しないのが定例です。
季節で言うとやはり長期休暇がある時期は映画館が賑わう時期です。春休み、GW、夏休み、冬休みは映画館アルバイトが最も忙しなく動き回らなければならない時期です。
他にも映画館の混雑度は劇場の立地によって大きく左右されます。これが実は最重要ポイントだったりします。混雑している劇場、そうでない劇場により業務量に大幅な差が生じます。自分が働きたいと思っている劇場があれば、客として足を運び事前にリサーチしておくと良いでしょう。
気になる社員特典や無料鑑賞について
映画館アルバイトを希望する人で映画が好きな人であれば、気になるのが映画館の社員特典ですよね。しばしば映画館で働けば、映画を無料で見られるという噂を耳にしますが、果たしてそれは本当なのでしょうか。
結論から言うと半分は正解で、半分は誤りです。
そもそも無料鑑賞の社内制度を求めているか否かは劇場によって違います。つまり劇場の支配人の裁量によるところが大きいということです。
そして無料鑑賞の制度があったとしてもいくつかの条件をクリアしなければ出来ないという場合がほとんどかと思います。
まず前月の労働時間が一定時間を超えていなければならないというものです。これは多くの映画館で条件化されているのではないでしょうか。
他にあるのは、シフト希望日でなければならないというものがありますね。これは勤務した日やシフト希望を出したが、人手過剰のためにシフトに入れなかった日ということですね。
他にも封切りから一定期間経過していない作品は不可、土日は不可、一定割合以上座席が販売されているスクリーンは不可、座席販売数0の回は不可など劇場ごとに細かい規定が存在しているのではないでしょうか。
ですので劇場によってはシアター内調査等の名目で無料鑑賞ができるところもありますが、基本的には条件付きだと言うことです。
また映画館でアルバイトをしていると販促や入場特典の余りをもらえるなんて考えている人がいるかもしれませんが、それは基本的に不可能です。
映画館では販促のポスターやグッズは返送または処分が原則です。また入場特典も余剰が出たとしても、きっちり数をカウントして入場者数と相違ないか確かめた上で返品または処分が原則です。これらのものはもらえたりしないので勘違いしないようにしましょう。
またコンセッションカウンターの社員割引を定めている映画館もあるのかもしれませんが、あまり聞いたことは無いです。
映画館で働いていた当時の小噺
(C)Darko Entertainment, LLC 2011
映画館で働いているとたまにとんでもないお客様が来ることがあります。
私が驚いたのは、とあるアニメ映画の公開日にいらっしゃったお客様です。
基本的に映画館では1回の上映に対して1人が受け取れる入場特典は1つまでと定めています。そのため1回の上映に対して1人で30席購入したとしても、もらえる入場特典は1つだけということです。
とあるアニメ映画の公開日にこのシステムの穴を必死で突こうとしてきた方がいらっしゃいました。
というのも一旦チケットをもぎって、特典をもらうと大荷物を持ってロビーに戻って、トイレに行くんですね。そして着替えをして再度別のチケットを提示してくるんです。
時にはこんなお客様も映画館にはいらっしゃるんです。そんな時でも映画館のルールをきちんと把握した上で、個別の事例を生まないように対応していくことが必要になります。1つの映画館が許してしまうと他の劇場にも迷惑をかけることになりかねません。
マナーの悪いお客様に遭遇して、理不尽な思いをしたときには「ゴッドブレスアメリカ」という映画がオススメです。これを自宅で見ると清々しい気分になれます(笑)
ただし実行に移したら駄目ですよ・・・?(笑)
おわりに:映画館で働くメリット
最後に映画館で働いて良かったと個人的に思っていることをお話します。
まず、大学生のアルバイトが多く友人が見つかりやすいという点ですね。これは大学生が映画館という場所をアルバイト先に選ぶ大きなメリットだと思います。
同年代の従業員が多いということで、コミュニティができ、アルバイト時間外でも遊びに行ったり、飲みに行ったりできる仲間が増えます。これは間違いないです。私も映画館で働いたことで出来た映画友達や飲み仲間がいます。
また映画にも詳しくなれます。映画館のアルバイトを始めるに当たって映画の知識は必要ないことは先ほど申し上げましたが、働いている内に映画の知識が身についていきます。
今公開している作品のラインナップ、作品の内容などお客様に対応するために覚える最低限の知識が私生活でも活きてくることがあります。映画の話をさらっとでもできると見識の広さをアピールできます。
そして何よりコミュニケーション能力や状況判断力、責任感が高まります。これは社会に出れば、必然的に求められる力だと思いますし、映画館アルバイトの中で間違いなく培われる能力だと思います。
アルバイトはお金を稼ぐということが大前提にありますが、大学生の同年代友人探しの場や社会で活躍するための能力を身につける場としても映画館は適した職場だと思います。
興味のある方は、まずは映画館を見に行くところから始めてみてください。
もし良かったらコメント欄等で質問をくだされば、答えられる範囲でお答えします。
今回も読んでくださった方ありがとうございました。
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