みなさんこんにちは。ナガです。
実は当ブログの本分は映画の解説や考察ではありません。
映画レビューをしているのは世を忍ぶための仮の姿で、その真の姿は自称映画パロディAVライターなのです(嘘です)。
またまたお冗談を・・・と思った方もいらっしゃることでしょう。そういう方は以下にリンクを貼っておきますので、如何に私がパロディAVについて熱い気持ちを持っているのかを記した記事をお読みください。
とにかくパロディAVというものは熱いのです。日本ではアニメのパロディAVがしばしば作られていますが、北米では大人気のアメコミヒーローたちが映画では世界を守るために力を尽くす一方で、パロディAVでは自分の欲求を満たすために腰を振っています。
今回はそんなアメコミ映画のパロディAVから北米では2013年公開、日本ではこの5月にようやく発売された『アーンイヤーンマン2』を徹底的に解説していこうと思います。
それにしてもこのDVDをAmazonで注文したんですが、AVをお急ぎ便で頼む奴のギリギリ感尋常じゃなくないですか?(笑)
常温のチューハイ飲む奴と同じくらいのギリギリ感を感じました。

目次
そもそもなぜアメコミヒーローのAVを見た方が良いのか?

おそらくヒーローのイメージが崩れるから止めて欲しいという方もたくさんいることでしょう。
しかしですよ、みなさんはヒーローを勘違いしていませんか?ヒーローは確かに映画の中では世界を救うために戦っていますが、彼らも人並みの欲求を有した生き物ですからね?
以前に歩く下ネタ製造機こと声優の関智一さんが「Psycho-Pass」というアニメ作品の特集で口にしていたことを思い出します。
彼はアニメのイケメンキャラクターのシャワーシーンについて話していました。アニメのイケメンキャラクターといえば、クールな表情で優雅にシャワーを浴びているイメージですよね。
しかし関さんはこういった描写に関して、彼らも実際にシャワーを浴びるときは、不格好な体勢で〇んちん洗ったりしてるから・・・なんて苦言を呈していました(笑)。
でも結局アメコミヒーロー映画が見せているのは、ヒーローの美化された部分だけですよね。
アイアンマン、つまりトニースタークってそもそも女にだらしないキャラクターじゃないですか。
しかし映画の中ではあくまでも彼がヒーローとして活躍する姿にフォーカスしますよね。
彼が自慢のネオアームストロング砲で女性たちを虜にしていく姿なんて描かれやしません。
でもそういう部分もトニースタークという男を構成する一要素であるわけじゃないですか?
つまりアメコミ映画が大好きだというのに、アメコミヒーローのパロディAVを見ていない人というのは、それはもうヒーローから目を背けていることと同義なんですよ(暴論)。
ヒーローが好きだと言うならば、彼らが生物としての本能のままに行動する様をも愛さねばならないとは思いませんか?
マーベルロゴのTシャツを着ている人を「にわか」であると断罪するのは結構ですが、私から言わせてもらえば、アメコミヒーローのパロディAVも見ずにアメコミ映画を語るんじゃねえってことですよ!!!(笑)

『アーンイヤーンマン2』のここが凄い7つのポイント
ここからは『アーンイヤーンマン2』という作品の素晴らしさを7の側面からお伝えしていこうと思います。作品のネタバレになるような内容を含みますがご了承ください。
①トニースターク役のディル・デヴォンさん
本作『アーンイヤーンマン2』にスターク役で出演しているポルノ俳優のディル・デヴォンさんが非常にイケメンですね。
本家のMCUに出演されている俳優の方々ももちろんイケメン揃いなのですが、彼も負けず劣らずです。

で、考えてみたんですが、個人的にこの俳優さんの顔ってトニースターク役のロバート・ダウニー・Jrとスティーブ・ロジャース役のクリス・エヴァンスとソー役のクリス・ヘムズワースを4:2:4くらいで割った感じの顔じゃないです??(笑)
ということは『アーンイヤーンマン2』ってもうMCUなんじゃ・・・?
②インド映画かよ・・・な開幕2分のシークエンス
©2013 VIVID ENTERTAINMENT, LLC 『アーンイヤーンマン2』予告編より引用
本作『アーンイヤーンマン2』はインド映画で流れてそうな音楽をバックに、スタークがアフガニスタンの基地に大量のミサイル爆撃を行うシーンからスタートします。

さらにトニースターク役の人の顔がインド人俳優っぽさがあるのでこれまた爆笑です。
今や世界の映画史上でも大きな存在となったハリウッドとボリウッド。
この2つの力が合わさってアメコミ映画が撮影されるとしたならば、こんな映像が見られるのではないかというビジョンが見え隠れする名OPだったと思います。
③大胆すぎるPOV視点に脱帽
OPからの流れでさらに驚きなのは、その後スタークが10~15分ほフレームアウトしてしまうことです。
アメコミ映画で基本的にそんなに長い時間ヒーローが画面に出てこないことはあり得ないですよね。
しかし『アーンイヤーンマン2』はそんなアメコミ映画のタブーとも言える技を大胆にもやってのけたのです。
それがスタークと女性の〇EXシーンをスタークの視点で撮影するというギミックです。これにより鑑賞している人はスタークの1人称で映像を見ることが出来るのです。
日ごろからアメコミヒーローに憧れているそこのあなた!!
この『アーンイヤーンマン2』を見れば、あなたもアメコミヒーロー気分になれますよ!!(笑)
④メタルマンより弱そうなアイアンマンスーツ
さてアイアンマンに似て非なる何かでお馴染みの『メタルマン』という作品をご存知でしょうか?
一度着てしまうと脱ぐことが出来ないというトンデモ性能のメタルマンスーツですが、『アーンイヤーンマン2』でアイアンマンがテロリストたちに対峙する際に身につけているスーツはもっと弱々しいです。
それがこれですね・・・。
©2013 VIVID ENTERTAINMENT, LLC 『アーンイヤーンマン2』予告編より引用
このスーツ、なんとスタークがアフガニスタンでテロリストに囚われた際に、牢獄の中で即席で作っちゃうんですね(笑)。
ただどうみてもスーツが体を覆い切れておらず、弱点だらけなのが気になるところです。
小学生の夏休みの工作をお父さんが手伝いすぎて、小学生とは思えない完成度になっちゃったくらいの程よい出来のアイアンスーツですよね(笑)
⑤マーベルとDC奇跡のコラボ
MCUとDCEUって基本的には相いれない存在ですよね。
お互いのヒーローが映画でコラボするなんてことはまずありえません。しかしパロディAVの世界ならあり得るんです。
なんと『アーンイヤーンマン2』にはあのスーパーマンが出てくるんですよ。
しかもヒーローとして登場するというよりも「パーティーを楽しんでいる客C」みたいな立ち位置で登場するのがまた贅沢です。
そして先ほど紹介したデイル・デヴォンという俳優さんなんですが、実は彼は『スーパーマン棒』にも出演しているんです。
それもなんとクラークの実の父ジョー=エル役としてです。
映画の世界だとまずこんなことはあり得ないですよね。
こういうところも含めてパロディAVは非常に面白いです。
⑥ヴィランは何とマンダリン!!
©2013 VIVID ENTERTAINMENT, LLC 『アーンイヤーンマン2』予告編より引用
さて『アイアンマン3』を見た方はマンダリンという名前を聞いてピンとくるでしょう。
ただあの映画のマンダリンはちょっと訳ありでしたからね・・・。正式に出てきたとは言えないでしょうか。
ただ『アーンイヤーンマン2』にはしっかりとヴィランとしてマンダリンが登場します。
コスチュームも原作コミックに近いものになっていますね。
これは『アイアンマン3』でマンダリンが登場しなかったことに不満を抱えているアメコミファンも楽しめること間違いなしですね。
⑦まさかアメコミパロディAVユニバースを作る気か?
ヒーロー映画って基本的にヴィランを倒すまでが1つの物語になりますよね。
しかし本作のヴィランであるマンダリンは最後の1分くらいでアイアンマンの前に姿を現し、彼を攻撃しようとするんですが、なんだかんだで結局逃げていくんですよね。
それで勝負はお預け。こんなラスト、MCUだったら考えられないですよね。
しかしそれ以上に驚きなのが、この『アーンイヤーンマン2』には本家よろしくポストクレジット映像があるということです。
しかもその映像に登場するのがニック・フュ―リーなんです。この辺りが最高にMCUらしさを感じます。
©2013 VIVID ENTERTAINMENT, LLC 『アーンイヤーンマン2』予告編より引用
そしてそのポストクレジット映像ではニック・フュ―リーの〇ックスシーンが描かれるわけですが、その後スタークが現れるんです。
そしてニックはスタークに告げます。
「君とハメンジャーズに結成の話がしたい。」と。

いやあこれは本当に衝撃のラストでした。まさかここから『ハメンジャーズ』に繋がっていくとは。
そしてマンダリンとの決着は『アーンイヤーンマン3』までお預けってことなんでしょうか。いやはやこれは度肝を抜かれました。
考察:ヒーローと「責任」、シビルウォーと『アーンイヤーンマン2』
本家MCUの1つの重要なターニングポイントとなった作品と言えばやはり『キャプテンアメリカ:シビルウォー』ということになるでしょう。
この作品はヒーローをより現代劇の錯綜の中に持ち込み、ヒーローの「正義」と彼らが現代社会に君臨する上で発生する「責任」の対立を描いて見せました。
世界を救うことだけが使命だったヒーローに、世界を救うことに対して責任が発生するというのは今までのヒーロー映画では考えにくいもので、実に衝撃的な作品だったことは記憶に新しいですね。
そしてその中でも特にソコヴィア協定に強い賛同の意を示し、アベンジャーズを国連管理下の組織にコンバートしようとしたのが、アイアンマン、つまりトニースタークです。
彼は自分たちの方針で正義を行使することが「責任」を果たすことではなく、国際機関の下でその力を”正しく”使うことこそがヒーロとしての「責任」だと考えたわけです。
スタークという人物は当初、兵器のことしか頭になく、女性関係もだらしない男でした。しかし『アイアンマン』単独作や『アベンジャーズ』シリーズを通じて非常に責任感のある男に成長しましたよね。
そんな男の成長を『アーンイヤーンマン2』という作品はより強調してくれます。なんと本作のスタークは自分の愛するペッパーが目の前でマンダリンに犯されているにもかかわらず、自分はベッドで美しい女性2人と3Pをしているんです。
こんな男が『キャプテンアメリカ:シビルウォー』では、真っ先にアベンジャーズの背負う責任の大きさを重大視して、ソコヴィア協定に真っ先に賛同の意を示すんですから、人間は変わるものです。
『アーンイヤーンマン2』と『キャプテンアメリカ:シビルウォー』を見比べることで、人は「責任」を背負うことで、苦しみながらも成長していくんだということを考えさせられると思います。
「責任」なしに人は成長できないのです。
おわりに
ここまで読んでくださった方ありがとうございます。

最近は真面目な映画の解説や考察ばかりやっていたのでギャップに驚かれた方もいるやもしれません。
今後も不定期にパロディAVレビューを書いていこうとは思っております。
こんな作品があるんだけど、自分で見るのは恥ずかしいからレビューしてほしいというパロディAVがあればタイトル等をコメント欄に書いていただければ、次回の作品選びの参考にさせていただきます。
今回も読んでくださった方ありがとうございました。