目次
はじめに
先日、ついに我が家にホームシアター環境が完成いたしました。長きにわたって切望し続けた自分の夢の一つをこうしてかなえることができて本当に幸せです。
ホームシアターが完成してからは所持しているブルーレイを鑑賞したり、最新映画の予告を一足早く大画面で鑑賞したり、大画面でサッカーゲームをやってみたりと、本当に充実しております。まさにホームシアターは自宅での映画ライフを何段階もレベルの高いものにしてくれるツールでございます。
暗闇での撮影のため、少し画像が粗いですが、スクリーンに映し出される映像はかなり鮮明です。こちらはダークナイトを鑑賞してみたときの写真です。IMAXサイズの映像は大迫力です。
こちらは、スターウォーズローグワンの予告をスクリーンに投影してみました。YouTubeの映像でしたが非常に綺麗で鮮明に映し出されました。
本当にホームシアターがあるだけで映画ライフのクオリティが何段階も上がります。でもホームシアターってそろえるのにすごくお金がかかりそう。そんな風に思っていらっしゃる方は多いと思います。
でも実際はみなさんが思っているほどコストはかからないんです!!
今回私がホームシアターを揃えるのにかかった費用は再生用に使用しているPS4の値段を含めても約10万円です。私も今回購入を本気で検討するまでは30万とか50万とか費用が掛かってしまうのではないかと思っておりました。
しかし最近は廉価なプロジェクターも数多く売られており、非常に安い値段でホームシアターという夢の環境を整えられる時代になりました。
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ホームシアターを導入するための準備
ではここからホームシアターを完成させるまでの身に乗りを簡単に説明していきます。
部屋のサイズと投射距離を測っておこう
ホームシアターを作るうえで部屋の長さや天井の高さを図っておくことは非常に大切です。というのも部屋のサイズによってどのサイズのスクリーンが設置できるかが変わってきますし、プロジェクターの投射距離が確保できるかが変わってきます。
まずスクリーンの比率について説明していきます。スクリーンはおもに2種類の比率のものが売られています。4:3比率のものと16:9比率のものです。今回私が購入したのは4:3サイズのものです。しかし映画を鑑賞することが目的であれば、16:9比率に対応しているスクリーンを購入するとよいでしょう。
追記になります。
説明不足でしたので、なぜ今回僕が4:3比率のスクリーンを選んだのか説明させていただきます。確かにホームシアター用スクリーンとしては16:9の比率が一般的です。しかし、どちらのサイズのスクリーンを購入したとしても縮小さえすればどちらの比率の映像でも映すことはできます。
しかし縮小をした時に16:9の比率のスクリーンに4:3の映像を縮小して映した場合、映像の左右にスペースができてしまいます。一方で4:3のスクリーンに16:9の比率の映像を映すと上下にスペースができてしまいます。これを天秤にかけた時に前者の方が画面の体感サイズが明らかに小さくなってしまいます。
上下にスクリーンの余りがあるよりも左右にスクリーンの余りがある方が明らかに小さく感じてしまうのです。僕はクラシック映画をしばしば鑑賞するのですが、クラシック映画の比率は基本的に4:3です。また最近の映画でもIMAX比率の映画や一部シーンはアスペクト比が変化します。4:3のスクリーンだと擬似IMAX気分が味わえるのです。
せっかくホームシアターを買ったのだから、映像をスクリーンいっぱいに見たいと考えたのと、あと縮小した時の欠点の度合いを天秤にかけた結果、今回私は4:3比率のスクリーンを選びました。
比率を選ぶ際にはご自身の映画の好みも重要な要素の一つです。
ただ一般的にホームシアターに選ばれやすいのは16:9の比率のスクリーンであることは繰り返し申し上げておきます。
スクリーンサイズの選び方
次にスクリーンのサイズですが、ホームシアターを作るとなると小さくて60型、大きいものになって来ると100型やそれ以上のスクリーンになってきます。大体のスクリーンのサイズを解説しておきます。
- 60型→1310mm×1070mm
- 80型→1870mm×1150mm
- 100型→2030mm×1520mm
これはあくまで大体のサイズにはなりますが、部屋のスクリーンを設置したいと考えているスペースにこれだけの余裕があるかどうかまずは確認しておかなければなりません。
そしてスクリーンの種類を説明しておきます。スクリーンには主に3種類のタイプがあります。壁掛け型、三脚型、自立型です。
まず、壁掛け型ですが、これは壁に穴等を開けて設置するタイプになります。
このタイプを選ぶメリットとしては、価格が安いことが挙げられます。一方でデメリットとしては、壁に穴をあけるなどして設置しなければならないことと、設置してから動かすことは基本的にできないので、できればスクリーンをかけたままにできる場所があることが望ましいという点が挙げられます。
次に三脚型です。これはスクリーンに三脚がついていて自立させられるタイプになります。
このタイプを選ぶメリットとしては、比較的価格が安く、壁に穴をあける必要がないことです。デメリットは三脚という不十分な機材で自立させるため、サイズの大きいスクリーンになると中央部分がたわんでしまうということが挙げられます。また三脚を置くための奥行きが必要になるため、後で説明する投射距離に影響を与える可能性があります。
3つ目のタイプが自立型です。
この自立型を選ぶメリットとしては、壁に穴をあけることなく、安定して自立させられること。遮光性のある黒い部分が確保されていること。収納も便利であることが挙げられます。しかしほかの二つに比べると価格が高くなってしまうというデメリットがあります。
私は今回壁掛け型の4:3比率の80インチスクリーンを購入しました。キクチ科学研究所というメーカーの80インチサイズのスクリーンです。アマゾンなどで調べると検索に引っかかると思います。
我が家の37インチ液晶テレビと比較してもこのサイズ感。圧巻です。
このスクリーンは1万円いくかいかないかくらいの値段で買え、非常に作りもしっかりしていました。しかし、スクリーンを巻き取って維持しておくための留め具の素材がマジックテープなのが少し不安です。
また壁に掛ける金具が真ん中の一点にしかついていないため、扇風機などで風を当てるとおそらく揺れてしまうと思われます。しかしコストパフォーマンス的には十分満足できる商品と考えます。
投射距離を測っておこう
次に部屋の長さを図るということに関してですが、スクリーンとプロジェクターの間には一定の距離が必要になります。例えば、私が今回購入したプロジェクターですと、
- 50インチ→1.76メートル
- 80インチ→2.1メートル
- 100インチ→3.2メートル
がプロジェクターとスクリーンの間に必要な投射距離であると説明されています。これはプロジェクターの性能によっても変わってきます。自分が購入する予定のプロジェクターの投射距離を調べて、部屋のサイズでその距離を確保できるかどうか確認しなければなりません。
ポイント
- スクリーンは映画観賞用であれば16:9比率が一般的。ただ好みに応じて4:3比率を選ぶ方がメリットが大きい場合もあります。
- 部屋のサイズと投射距離を鑑みたうえでスクリーンサイズを決定しよう
プロジェクターを選ぼう
いよいよホームシアターの花形であるプロジェクターを選ぶわけですが、プロジェクターを選ぶときに見なければならない数値は、ずばり!!
ルーメン数と解像度
です。
ルーメン数というのは簡単に言うと、プロジェクターから映し出される映像の明るさを示したものになります。例えば、アマゾンで1万円付近で売られているプロジェクターを見てみると、1200ルーメンや1500ルーメンと言った数値が主です。
しかし5万円を超えるプロジェクターになって来ると、3000ルーメン以上になってきます。ルーメン数が高いほど映像が明るいわけですから、昼間部屋に光が入ってくるような環境でも見やすいということになります。
↑我が家の2800ルーメンのプロジェクターですと昼間光が入ってきても問題なく映像を見られます。
*ちなみにですが、ゲームもラグなくプレイすることができました。
しかし夜部屋を暗くしてみるのであれば、1500ルーメン付近の廉価なプロジェクターでも十分な明るさで見ることができると思います。ただスクリーンのインチ数が大きくなればなるほど単位面積当たりのルーメン数は落ちて行きます。そのため1500ルーメンほどのプロジェクターで100インチのスクリーンに投影するとなると少し無理が生じることになると思います。
次に解像度ですが、これは一般的に言う画質のことです。映画をBlu-rayと言った高画質ハードで鑑賞する場合1080pの解像度が望ましいです。そのため購入するプロジェクターが1080pの画質に対応しているかどうかチェックしておく必要があります。
今回私が購入したのは、whalestoneという海外製のプロジェクターになります。解像度1080p対応でルーメン数は2800ルーメンです。値段は約2万円でした。
2万円という比較的低価格なプロジェクターながら、ルーメン数が2800と比較的高く、昼間光が部屋に入ってきている状態でも、一定の明るさで映画を鑑賞できることができます。
また画質に関してもかなりコストパフォーマンスが良く、きれいで、鮮明に投射されます。デメリットを挙げるとすると、プロジェクターの排熱音がある程度するということです。海外製の安価なプロジェクターには共通することですが、比較的排熱音が大きいです。ただ個人的には映画を見ているとあまり気になりません。排熱音が我慢できない方は、お金を積んで日本製のしっかりしたプロジェクターを購入しましょう。
いざ稼働させてみると、かなり排熱音がしてるなという印象を受けると思います。これはもう安いプロジェクターの宿命です。ただなれるとそんなに気にならないという側面も・・・。
次のリンクも同様です。内容はスクリーンの方向にカメラを向けて、映画を再生した状態でプロジェクターから1mほど離れたところで撮影しました。排熱音はいかがでしょうか?やはりこれが気になる方はプロジェクターに予算をかけるか、ヘッドホンで対応するしかありません。
ポイント
- ルーメン数と解像度に注目
- 安価なプロジェクターほど排熱音が大きくなります
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音響を整えよう
賃貸で近所への騒音が気になる方は、音響は整えず、ヘッドフォンという選択肢もあります。しかし、せっかくのホームシアター。なんとかして音響を整えたいですよね。
実は、音響設備、特にアンプ設備は、ホームシアターの核と言っても過言ではない存在なのです。一般的な音響環境は2.1ch、5.1ch、7.1ch。またドルビー環境と言ったワンランク上のものもあります。まずスピーカーがおけるスペースがあることが大前提になります。5.1chでしたらアンプと5つのスピーカー、サブウーハーがおけるだけのスペースが必要になります。
音響を選ぶうえで最も注意すべき点は、スピーカーだけを買ってもホームシアターで使うことはできないという点です。スピーカーはあくまで音を出すための設備なので、それを司るアンプという設備が必要になります。音響設備の音質はこのアンプとスピーカーの良し悪しの掛け算で決まると思っておいてください。
アンプは単体で売られているものと、スピーカーに内蔵された状態で売られているものもあります。どちらでもよいので、アンプを必ず買わなければならないということを忘れないでください。Amazonなどで安価でスピーカーセットが販売されていますが、スピーカーだけではホームシアターに組み込むことができません。
しかしスピーカーとアンプをそれぞれ単体で購入するとかなりの値段になります。
そこで今回私が購入したのは少し古い型ではありますが、ソニーのホームシアターシステムHT-FS30という製品です。
これはサブウーハーとアンプが一体化したフロントスピーカーが一つと、サイドスピーカーが二つという3つのスピーカーで構成される2.1chの音響設備になります。この製品はアンプが内蔵されているので、このままホームシアターに組み込むことができます。
また非常に低音の切れもよく、音質もしっかりしています。それでいてお値段がなんと新品で20000円いかないくらいのお値段でした。我が家にはスピーカーを5つも6つも置くスペースがなかったのでちょうどいい商品でした。
5.1chや7.1chの設備を整えたい方はアンプとスピーカーの別買いが基本になるとは思いますが、2.1chのフロントタイプでよければかなり安価でそろえることも可能です。
ポイント
- ・音響設備にはアンプ機器が必須
- ・スピーカー設置用のスペースの有無を確認しよう
配線を整えよう
最後に配線の説明になります。配線は思っているよりも非常に簡単です。というのも基本的にHDMI端子があれば、事足りるからです。
我が家のホームシアターの設備を例に説明しますと、まず、再生用機器であるPS4からHDMI端子を伸ばして、アンプのインプットに接続します。そしてもう一本HDMI端子を用意します。これは長めのできれば4~5mくらい遊びがあるものをお勧めします。
この長めの端子をアンプのアウトプットから伸ばし、プロジェクターに接続します。これで完成です。非常に簡単ですよね!オーディオ端子や光ケーブルを使う方法もありますが、HDMI端子を使った接続が一番簡単です。
ポイント
- 配線はHDMI端子があれば大丈夫
おわりに
ここまでホームシアターの製作手順と注意事項を簡単にではありますが説明してきました。ホームシアター自体はこだわりすぎなければ比較的安価で設営することも可能ということがわかっていただけたと思います。
今回かなり安価で設営した我が家のホームシアターですが、十分すぎるくらいに満足しています。
やはり家でも大画面、高音質で映画を見れる環境というのは素晴らしいです。
ホームシアターはちょっと大掛かりすぎるという方は、今お持ちのテレビに良い音質のスピーカーを購入して取り付けるだけでも、映画の鑑賞クオリティがグーンと上がりますので、ぜひお試しください。
みなさんもぜひ、お金を貯めて夢のホームシアターに挑戦してみてください!!
夢は叶えるためにあるんですから!!
Twitterからみきました。
ホームシアター検討中の者です。
ファンの音がどれくらいか気になるのですがよろしければ動画などでUPして頂けませんか?
質問ありがとうございます。起動中のプロジェクターを撮影した動画をツイートすると共にそのリンクをブログにも貼らせていただいております。また何かありましたら気軽にお声かけください。
Twitterの方から記事拝見しました。
投射距離に関してですが、離れすぎも良くないのでしょうか?
部屋の広さ的に、スクリーンは80インチかなと思うのですが、プロジェクターを置ける場所が3.5mは離れてしまうので…
ご質問ありがとうございます。
僕が買ったプロジェクターは安価なものなので基本的には80インチ規定投射距離の前後25cmあたりに置かなければ、80インチで投射することができません。そのため長距離の調整にはプロジェクター台が必要にはなります。僕の家はたまたま投射距離とプロジェクターを置ける位置が一致したので台は買いませんでしたが。また高価なプロジェクターになってくると、投射距離の調整幅が200〜300センチに達するものもあります。こういう商品を買えば、規定より大幅に長い距離からの投射でも、必要なインチ数に調整できると思います。
プロジェクターの商品ページに各インチ数ごとの投射距離の最短と最長が明記されているはずですのでそちらを参考にしてみてください。