【ネタバレ】『デスノート New Generation』:映画本編開始時までの出来事と時系列を徹底解説!

アイキャッチ画像:©大場つぐみ・小畑健/集英社・2016 DEATH NOTE FILM PARTNERS 「デスノート New Generation」より引用

イントロ

デスノートシリーズ待望の新作「デスノート Light Up the New World」(以下デスノートLNW)が昨日10月29日から公開となった。動員は好調な模様だが、評判に関して言うならば、お世辞にもいいとは言えないだろう。

しかし私はこの新作を大いに評価している。昨日書いた デスノートLNWに関する記事も併せて読んでいただけると嬉しい。

参考:「デスノート Light Up the NEW World」【「凡才」が紡ぎだす新たなるデスノートの可能性】

ここで本題に話を戻そう。デスノートLNWは本編のスタート地点までに物語に非常に強く関連している出来事が数多く起こっており、それを整理しておかないと、全く物語についていけなくなってしまう。

ということで今回はHULUで配信されているスペシャルドラマ「デスノート New Generation」(以下デスノートNG)の内容も踏まえつつデスノートLNWの本編スタート時までに起こって事件とその時系列を整理しておきたいと思う。

2006年~

デスノートTLNより

夜神月とLの戦いが終わり、夜神月は死亡。そしてノートに自分の名前を書き込んだLものちに死亡。

デスノートLNWより

夜神月はアメリカに密かに自分の遺伝子を持つ子孫を残していた。彼は自分の子孫である夜神光に「デスノートを手に入れ、キラとして生きろ。」というメッセージチップを残す。そして弥海砂の担当検事だった魅上照という人物がひそかに、今作における「約束の地」と呼ばれる場所で夜神光を育てることとなる。

同じくLも自分の遺伝子を持つ子孫を残しており、自身の後継者とする。Lは生前、彼に自分が月に勝つためとはいえデスノートを使ってしまったことを後悔していると告げ、デスノートを使わないよう助言する。この子孫が今作における池松壮亮演じる竜崎となる。

そして弥海砂はデスノートの所有権を放棄しており、その記憶の一切を持たない。そして女優活動を続けている。

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2015年

デスノートNG 三島編より

今作の東出昌大演じる三島がキラ対策室のメンバーに抜擢される。この時の彼は自分で言っているように、国家機密情報であったデスノートの存在を知っておらず、この時初めてデスノートの存在を知ったということである。そして彼はデスノートや過去のキラ事件を徹底的に調べ上げ、他称キラオタクと呼ばれるまでになる。

そんな時、一つの事件が発生する。夏川という男がキラの裁きを模倣して、復讐のために五頭という同僚を毒殺するのである。当然警察が捜査に乗り出し、夏川は逮捕される。

ところが留置所で夏川に異変が起こる。夏川は突然、「お前たちは、キラには勝てない」という謎の言葉をつぶやき始め、そして自分の舌ををかみ切って変死する。これはまさしくデスノートによる犯行であると、三島は確信し、デスノート対策室は再び動き始める。

私はここの時系列の前後がいまいちつかめなかった。なぜこの時点でキラを模倣したデスノートの殺害が行われるのだろうか?と。そして考えを巡らせた。

ここで、デスノートによる犯行がスタートしたということは、6冊のデスノートは2015年に地上に降り注いだことになる。しかしこの時、デスノートはまだ三島や紫苑の手にはわたっていない。そう考えるとおのずと答えは見えてくる。

夏川をデスノートで殺害したのは夜神光である。

時系列に考えてもはやそれ以外の選択肢がないゆえ自ずとこれが結論になる。


デスノートLNWより

三島はデスノート対策に配属され、そして魅上照と夜神月の存在にたどり着き、捜査を進めていく。そして彼らの居場所を突き止め、その「約束の場所」に向かうと、偶然とんでもない場面に遭遇してしまう。なんとデスノートの重圧に気が狂った後見人の魅上が夜神光を銃で射殺していたのである。そして三島は自衛のために魅上を射殺、リュークのデスノートを回収する。

敵対の感情と妄信は表裏一体だったのであろうか、リュークから渡された夜神月からのメッセージを見た三島は気が狂い、自らがキラの後継者となることを決心し、再び粛清という名の犯罪者殺戮を開始する。

ここで新たなキラが誕生するのである。

時を同じくして地球に降り注いだ6冊のデスノートにそれぞれ所有者が誕生することとなる。

1人目はロシアに在住の町医者である。彼は自分の患者を安楽死させるためにその力を行使する。

2人目はアメリカに住む投資家である。彼は自分の所持する株の株価高騰のために力を行使する。

3人目は最高裁判所の判事である御厨賢一である。彼はキラ信者の殺害のために力を行使する。

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©大場つぐみ・小畑健/集英社・2016 DEATH NOTE FILM PARTNERS 「デスノート New Generation」より引用

4人目はLの後継者である竜崎である。彼は生前のLとの約束を守り、彼を超えるためにデスノートの力を使わない。死神はアーマ。

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©大場つぐみ・小畑健/集英社・2016 DEATH NOTE FILM PARTNERS 「デスノート New Generation」より引用

5人目は日本に住む少女青井さくらである。死神はべポ。

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©大場つぐみ・小畑健/集英社・2016 DEATH NOTE FILM PARTNERS 「デスノート New Generation」より引用

6人目は先ほど述べた通り、夜神光だったが、そのノートは三島の手にわたる。死神はリューク。

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©大場つぐみ・小畑健/集英社・2016 DEATH NOTE FILM PARTNERS 「デスノート New Generation」より引用

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2016年

そして本作の舞台となる2016年に時計の針を進めよう。

デスノートNG 竜崎編より

竜崎はほかのコードネームを持つ探偵たちと協力しながら、デスノートが関係していると思われる不可解なアイドルグループを巡る事件を捜査する。

その事件は2つの対立するアイドルグループがあり、その一方のメンバーが自宅で自分の所属するグループの楽曲のダンスをインターネット動画サイトで配信しているときに、突然対立グループの楽曲をうたいだし、その後謎の声明を残して変死したという事件である。

竜崎は現場に乗り込み、女性アイドルの変死を確認した。そしてそのアイドルとのやり取りの履歴に口論となった形跡のある人物が浮上した。それが青井さくらである。

青井さくらとコンタクトを取ったL。そしてLはデスノート所有者である彼女を挑発する。挑発された彼女はおそらくデスノートLNWの序盤に行われる渋谷での大虐殺を考えつき、実行に移さんと行動を始める。

6冊のデスノートに興味を持った竜崎はデスノート対策本部に協力することを決心する。

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©大場つぐみ・小畑健/集英社・2016 DEATH NOTE FILM PARTNERS 「デスノート New Generation」より引用


デスノートLNWより

デスノート対策本部に竜崎がやって来る。竜崎がLの後継者であると知り、本能的に危険を感じた三島は竜崎を6冊のデスノート収集に役立つ存在であることを加味して、未来の日時を指定したうえで、死神の目を使って竜崎の本名をノートに書き込む。

そして6冊のノートを「約束の地」で自分の手中に収めるために、三島は、デスノート収集に協力してくれそうなサイバーテロリスト、つまり紫苑を見つけ出し、リュークにキラからのメッセージとデスノートを彼に渡すように命じる。そして三島自身はデスノートの所有権を放棄し、そのまま捜査を続けていくこととなる。デスノートにまつわる記憶を失ったために、彼は1年前の夜神光にまつわる一連の経緯に関する記憶も忘れてしまう。


デスノートNG 紫苑編より

紫苑は幼いころ自分の両親を殺害されている。ところが、その犯人が精神疾患を患っていたと診断され釈放されたために彼はその殺人鬼におびえて暮らすこととなる。そんなある日その殺人鬼にキラ(夜神月)の粛清が成される。

これを機に紫苑は妄信的なキラ信者となり、自身も直接手を下すことなく裁きを下したというキラに近づくために、サイバーテロリストとなる。

そんな彼の下に三島からリュークを経由してデスノートが送られてくる。彼はそのノートとキラの意志をすぐさま理解し、キラを模倣した粛清を開始、そして6冊のデスノートを収集することを決断する。

ここでまた新たなキラが誕生するのである。

 

 

 

 

 

 

 

©大場つぐみ・小畑健/集英社・2016 DEATH NOTE FILM PARTNERS 「デスノート New Generation」より引用

そして彼は掲示板への書き込みを逆探知し、青井さくらというデスノート保持者にたどり着く。

デスノートLNWより

紫苑がロシア人医師とアメリカ人投資家を殺害して2冊のノートを手中に収めた時期がはっきりとしないが、おそらくこれも本編開始時よりも時系列的には前と推測される。

まとめ

ここまでが本編の開始時点までに起こった出来事とその時系列である。

やはり、デスノートLNWを見る前に、HULUで配信されているデスノートNGを見ておくことで、かなり理解が深まると考えられる。

こういう複雑な時系列の整理をきちんとすることで本編は2倍も3倍も楽しめるものとなるだろう。

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